ミュージカル 『迷宮伝説〜雨月の愛』


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ストーリー


 注意!! ストーリー全部書いてしまってるので、これから行こうと思ってる人は注意してくださいね。
        しかも私なりの解釈とかあるかもしれない(ラストの方)ので・・・そこも注意して下さい。


 舞台は戦乱の世、正太郎(坂本昌行)とその母・宮木(久野綾希子)は、都を離れた国で平和に暮らしていた。 正太郎は陰陽師の酒人(石鍋多加史)の元で学問の道をめざしていた。ある日、その村に野武士が現れ、宮木の命は奪われてしまう。 宮木の霊は正太郎の前に現れ、自分は正太郎の本当の母ではない事を告げ、正太郎が3歳の時に宮木に預けられた時一緒に 預かったという、「刀の柄」を正太郎に渡し、それを持って都にある菩薩寺の尼僧を訪ねるように言い、去って行った。 その刀には神通力が宿るという。自分の出生の謎と刀の秘密を説くため、正太郎は酒人に別れ告げ、その柄を持ち、都へと向かう。
 一方、平吉(原知宏)は田楽師を装う野武士のひとりだった。平吉は旅をする正太郎から「刀の柄」を盗み、野武士の頭・ 赤穴(三谷六九)に差し出す。その柄の秘密を知っていた赤穴は、平吉を正太郎と一緒に旅をさせて二人を追い、刀を自分の手に いれようとたくらむ。そうとは知らず正太郎は平吉を「うっとおしい」と思いつつ一緒に旅をする事にした。
 旅の道すがら、正太郎と平吉は森に迷い込み、岩屋で雨宿りをしていた。雨なのに月が出ている不気味な雰囲気だった。 そこへ近くに住むという、真名子(杜けあき)とお供のまろや(藤田朋子)が現れ、自分の屋敷で雨をしのぐようにと二人を誘う。 真名子のこの世のものとは思えない美しさに惹かれる正太郎。しかし、突然真名子は姿を消し、驚いたまろやは後を追う。 我に帰った正太郎は気づくと元の岩屋に戻っていた。平吉の姿もなく、正太郎は真名子との出会いが現実か夢だったのかわからなく なってしまった。
 実は真名子とまろやは蛇の化身であり、二人は正太郎の命を狙っていた。太古の昔、蛇は神の使いとあがめられていたが、 知恵を付けた人間どもは、その姿から真名子たちを忌み嫌いはじめ「魔物」と言い殺し続けてきたという。人間どもを信じられない というまろや。なのに、なぜ正太郎を殺さなかったのかと、真名子を責める。真名子は正太郎の澄んだ目に心を惹かれ、 殺せなかったというが、次こそは必ず殺すとまろやと約束する。
 その後平吉と出会えた正太郎。だが、平吉は何も覚えていなかった。正太郎は真名子の屋敷を探すが、野武士に襲われ、仕方なく その場を離れ旅を続ける。大川にさしかかった所で、二人は今にも身投げしそうな女(森川由加里)と出会う。 磯良というその女は、突然いなくなった夫を探して旅をしてきたという。疲れ果てた磯良に正太郎は体を休めるよう言うが、 磯良は半年以上も眠っていないし、眠くもならない、ただ、ときどき心がふっとどこかにとんでいく様な事があると言う。 そんな磯良を心配した正太郎は、都まで一緒に旅をしようと誘う。こうして正太郎・平吉・磯良、3人で都へ向かう事になった。
 都へ向かう3人。途中で酒人と再会する。酒人はある女の具合が尋常ではないので診て欲しいと呼ばれているといい、そこへ向かう。 酒人と別れた3人。だが磯良の様子がおかしい。「また心がどこかへとんで行った」と言う磯良。正太郎は酒人に診てもらうよう 磯良に勧め、酒人のもとへ向かう。
 酒人に診てもらっているのは一馬(阿部裕)という男の連れの女お袖(大輝ゆう)だった。 そこへたどり着いた正太郎達3人。正太郎は平吉と磯良に外で待つ様いい、酒人のいる部屋へ向かう。 酒人は「この病は物の怪のせいではなく、生き霊によるものだ」と言う。そこでお袖の様子が一変し、生き霊が乗り移る。 そこで正太郎はその生き霊が磯良である事に気が付く。一馬は妻の磯良を捨て、お袖とかけおちしてきていたのだった。 酒人の祈祷で去っていった生き霊の磯良。正太郎はあわててそとに待たせていた二人の元へ向かうが、二人はいなくなっていた。
 いなくなっていた平吉は、赤穴一味に呼ばれていた。なぜ正太郎を殺して刀を手にいれないのかと、責められる平吉。 平吉は幼い頃、野武士に殺された母のもとで「絶対仕返ししてやる」と棒きれを振り回している時に赤穴にひろわれた。 「世の中に仕返ししてやる」という同じ目的を持った人間として、平吉を育ててやったのだと、赤穴は言う。 平吉はそれまで人を欺き、盗みをするという生活を送ってきた。しかし、旅を続ける中で、それまで出会った事のなかった、 他人を信じ、助けようとする人間・正太郎に惹かれ始めていたのだった。
 一方、二人を探す正太郎は、真名子とまろやに再会する。真名子は正太郎の事を本当に愛していた。正太郎も同じだった。 だが正太郎は、まず都へ登り、自分の出生の秘密を知ってから、真名子と暮らしたいという。一緒に都へ旅したいという 真名子。そこへ酒人が現れ、真名子とまろやが蛇の化身であり、正太郎の命を狙っているのだと言い、二人を追い払う。 とまどう正太郎。そんな正太郎を、宮木はあたたかく見守っていた・・・。
 その後、平吉と磯良と再会した正太郎は、磯良に一馬とお袖の事を告げる。しかし磯良は自分が二人を苦しめている事を知らない。 磯良の一馬を思う気持ちが強ければ強い程、そうなってしまうのだと言い、夫を探す旅をやめ都の向こうにある自分の家へ帰る事を進め、 3人で旅を続ける事にした。
 そして、菩薩寺のある山へたどりついた正太郎は尼僧(久野綾希子・二役)に会う。顔を会わせる事はできなかったが、 話を聞く事はできた。尼僧が大切にしまっていた刃と正太郎のもって来た柄をあわせると、それはぴったりとつながった。 そして、この刀はある侍のものであった事を聞く。主君の命を助けたほうびにその刀を授かったというが、 その侍は主君が謀反を起こすという不条理さに反対し命を奪われたという。 その刀には神通力が宿りどんな敵でも倒せるものであり、これは正太郎のものであるという。 正太郎は「その様な恐ろしい刀が欲しくてここへ来たのではない、自分の出生の秘密が知りたい、母はどこへいるのか?」とたずねる。 その侍の事しか知らないと言う尼僧。だが、その刀を渡す手のぬくもりでその尼僧が母であることに気が付く正太郎。 しかし、尼僧はそうではないという。顔を合わせる事も許されず去る正太郎。尼僧は母と名乗れない自分を許してくれと、 去った正太郎に言う。そして父であったその侍と同じ様に、生きて欲しいと願う・・・。
 平吉と磯良のもとに戻った正太郎。平吉はこれからひとりで都を目指すという。目的はないが、何かを見つけるために都を目指す と言い、平吉は去って行った。磯良も、もうひとつ山を越えた自分の里に帰り、一から始め直すと言い、正太郎のもと を去って行く。ひとり迷いの森から出られない正太郎はとまどう。
 一方、まろやは人を信じる真名子の姿に、考えさせられていた。そして、もう1度人間の事を信じようと誓い、 真名子と正太郎を邪魔する者を許さないと心に誓う。
 正太郎の元に、磯良が湖に身投げしたという知らせが来た。今は尼寺で意識が戻るのを待っているところだという。 あわててそこへ向かう正太郎。近くに酒人がいると聞き、そこへ向かう。酒人は一馬とお袖のお祓いをしている所だった。 庵の中に二人を入れ、誰も近づけず一心にお祓いを続けていたところへ現れる正太郎。磯良が身投げしたという事を知った酒人は 磯良は魔界にひきずり込まれたのだという。そこへ現れた磯良の生き霊。一馬を殺そうと呪い続ける。酒人は悪魔となった 磯良の息の根を止めようと、呪文を念じ続ける。しかし正太郎は違っていた。磯良は何も悪い事をしてはいない・・・。 正太郎は磯良を説得しようと必死に語りかける。酒人は無駄だと言い、呪文を続けるが、磯良の勢いにやられてしまう。 必死に説得を続ける正太郎。そんな正太郎の心が通じ、磯良の生き霊は自分の体に戻って行った。  酒人は、いつもうまく行くとは限らないと言い、正太郎にとりついている物の怪・真名子の事を言い、また会おうと去って行った。
 一方平吉は赤穴一味と会っていた。平吉に正太郎を襲う気などこれっぽっちもない・・・そこへ正太郎がやってくる。 隠れる一味。正太郎は平吉との再会を喜ぶが、平吉は正太郎にこっそりここから逃げる様に言うが、時すでに遅し・・・。 一味に囲まれる正太郎。平吉はそんな正太郎を守ろうとするが、裏切り者の平吉も同じ様に命を狙われる。 赤穴は昔侍に仕えていて、その時に正太郎の持つ刀を一度拝ませてもらった事があるという。その侍が正太郎の父親であった。 だが、正太郎の父が主君に謀反を起こした為、赤穴も命を落とすところだったという。そして、その父親の命を奪ったのも 赤穴であった。その子供の命も奪えという命令だったが、どこかへ落ちぶれてしまい、それが正太郎だったという。 刀を奪おうとする赤穴・・・そんな悪党に刀を渡すわけにはいかないと、逃げまどい、たまらず刀を振りかざす正太郎。 刀には本当に神通力が宿っていた。刀が勝手に動いて次々に人を切っていく。赤穴一味は、たまらず逃げて行く・・・。 その刀の力をおそれる正太郎。その時、平吉が都が燃えている事に気がつく。あの尼寺のあった山も燃えている。 母の無事を案ずる正太郎は泣きながら祈った。
 都へ戻って来た正太郎と平吉。1日にして焼け野原になった都を呆然と見つめる二人。弱く、心の清いものから命を奪われて いく・・・。その不条理さに頭をかかえる正太郎。何が正しくて何がまちがっているのか、それすらもわからなくなっていた。 そこへあらわれた真名子。不思議と心が落ち着く正太郎。そして「なぜこんな簡単な事がわからなかったんだ・・」と言い、 真名子と見つめ合う。 真名子の姿は見えない平吉。だが正太郎が普通ではないことに気がつき、酒人を呼びに走った。 かけつけた酒人は真名子を追い払おうとする。真名子をかばおうとする正太郎。そこへ現れたまろやは 二人の邪魔をする者は許さないと、酒人を妨害する。呪文を続ける酒人は正太郎の持っている刀を奪いその刀でまろやを刺した。 まろやは死んだ。酒人は真名子の事も殺そうとしていた。しかし正太郎は、真名子を殺すのなら自分を殺してからにしろと言う。 とまどう酒人。「私が人間だから殺せないのか、まろやの事は殺したのに」と酒人を責める正太郎。酒人から自分の刀を 返して貰い、その刀を折った正太郎。
 その姿かたちに惑わされる事なく、自分が正しいと思った事をなすべきだと、正太郎はわかったのだった。 正太郎は真名子と二人、去って行った・・・。




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