大学病院5
9月20日 | 3日間ほど「おかゆ」をすすっていたが、とうとう口からなにも取れなくなった。 |
21日 |
しゅんちゃんのストレスが爆発し、とうとう「キレタ」。 |
枕やクッションを投げまくり暴れる。 押さえつけようとしても、こんな時の力ってすごくて私だけではじっとさせられない。 そんな時、血液グループの先生が二人診察に来られて、しゅんちゃんをなだめ言い聞かせてくださった。 「もうすぐ、退院なのにどうした?」、先生に抱きかかえられながらも暴れる。 母はなす術もなく涙をこらえるのに必死。 同室のお母さんも、もらい泣き?一緒に涙を流してくれる・・・ |
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22日 |
クリーンに入る、点滴開始。 白血球700、好中球269 |
口から薬も飲めなくなったので注射で入れてもらう。 | |
24日 |
やっと、牛乳が少しずつ飲めるようになる。 |
25日 |
なんとか食べれるようになった、が下痢が始まる。 (3日間続く) |
まだ、クリーン中だが、予約をしていたのでガリウムシンチの薬を入れにいく。 IVHからではなく手の甲に針を刺す。 「話がちがう〜〜」としゅんちゃん、半泣き。 |
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27日 |
普段だと、すでにクリーンは解除していてもいい頃なのに・・・ |
シンチの薬を入れたので核医学診療室に撮影に行く。 (ここは人が少ないから大丈夫??) 一時間も動かず、じ〜〜としてなさいって言ってあったのに 「足がかゆい」だの「あつい」だの言いたい放題で、モゴモゴ動く・・・ |
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30日 |
最後のクリーン解除。 退院が見えてきた!! |
10月1日 |
CTを撮る。 |
撮り終えた後、しゅんちゃんは自分の体重を気にしているのか 5階までの階段を上がるという。(入院時より7Kg増) そんなことにつきあったら母は、しばらく動けなくなるのは目に見えている。 ふと主治医のO先生と目が会う。「僕が付き合います・・・」 あ〜〜ぁ、そうでなくても忙しい研修医のDrなのに申し訳ない。 しゅんちゃんは当然「ひぃーひぃー」言いながら5階に到着。 明日は検査結果が全部出る。 |
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2日 |
血液グループの先生が回診にこられたので、しゅんちゃんが聞く。 |
「おれのリンパしつ、どうだった??」(ちょっとちがうぞ・・・) 「あっ、全部いいですよ」 やった!!退院だ!! |
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3日 |
いよいよ、半年間しゅんちゃんの胸に入っていたIVHを取る。 |
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胸の白いところに入ってます。 治療で泣いているわけではないです。(母に叱られて・・・) 朝、昼絶食。つらい!! O先生と看護婦さんがお迎えに来た。ドキドキ・・・ 取る時は手術室ではなくICUで抜去する。 エレベーターから降りたしゅんちゃんは、すれ違う病院関係者(白衣の人) 全員に哀願する「おれは、薬で寝させてとってよ! 注射はいやだよ!寝かせてよ!!」 オイオイ、その人たちは違うってば。 (しゅんちゃんくらいの年齢は局所麻酔で取るらしい・・・) |
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ICUの扉が開く・・・しゅんちゃんはストレッチャーに正座?! そのままスルスルの引かれてICUに入って行った。 あとで主治医から聞いた話しでは「しゅんすけは寝るまでにぎやかだった。 ふだんICUは静かな所なのに」と言われた。 とりあえず、無事IVH抜去できました。 |
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夕方、研修医の先生方5人が2号室にドドッと入ってきた。 O先生が「しゅんすけ、おめでとう!!記念撮影しよう!」 エレベーターホールでみんなと記念撮影!! この日ばかりはクリーン中のお友達もコソッと抜け出し合流。 楽しいひとときでした。 |
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4日 |
朝からしゅんちゃんも母も落ち着かない。 |
お父さんのお迎えがくる前に荷物をまとめなきゃ。 なんとコロケース3個分以上の半年間の荷物になっていた。 同室のお友達が退院プレゼントをくれた。 昨日の夜、お世話になった先生にお手紙を書いていたしゅんちゃん。 内容は教えてくれないが、どうやら粘膜障害で苦しんだ時 暴れてごめんなさい、病気をなおしてくれてありがとう、みたいなことを書いていたらしい。 みんなに「ありがとう、さようなら」をして正面玄関を出て病院を見る。 しゅんちゃん「うわ〜〜こんな病院だったんかー」と感想を言う。 中からしか見たことなかったのね。 |
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しゅんちゃん、よくがんばったね。退院おめでとう!! |