おめいくう (弘法大師正御影供) の御報告

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平成22年5月1日、おめいくう法要を厳修いたしました。
 おめいくうとは、正式には「弘法大師 正御影供(しょうみえく)」と申しまして、お大師さまへ報恩謝徳(ご恩に報いて感謝の気持ちを捧げること)の想いをもってご供養する法要です。我々真言宗々徒にとって、とても大切な行事です。

 お大師さまは『虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きなん』と、永遠に私たちを護り、救い続けるご誓願を立てられ、今なお高野山奥之院に入定留身(にゅうじょうるしん)されておられます。
 私たちは、このお大師さまの深い慈悲の心に感謝し、そのご恩に報いるためにも、毎日を大切に生き、しっかりと精進することが大切です。その想いを形にするのがこの法要です。
 この地区では九ヶ寺のお寺で毎年順番に勤めて参りました。つまり、九年に一度の法要です(もちろん本山の高野山では毎年勤めております)。
 真言宗の法要の中でも、一際華やかな法要です。西之院でもおかげさまで無事に厳修出来ましたので、ここに簡単ではありますが御報告させて頂きます。


 晴れの儀式であるおめいくう、中でも華やかなのが練供養(ねりくよう)、行列です。
 西之院では中庄小学校を会所にさせて頂き、お寺へ向けて行列致します。
 今回は111名のお稚児さんが参加して下さいました。


 行列するに当たって、一番心配なのが天気。どこのお寺さんでも当日までずっとヤキモキするものです。今回はおかげさまで素晴らしい快晴に恵まれました。


 供養の娘さん方。手に持っているのはお大師さまへのお供え物です。
 今回は6名のお嬢さんが参加して下さり、文字通り華を添えて下さいました。
 晴れやかですね!


 続いて法要の主役たる職衆の皆さん。
 今回は総勢24名のお坊さんが参加して下さいました。皆さんお忙しいのに本当にありがたいことです。
 これまた本当に晴れやかです。


 そしてお稚児さん方。
 付き添いのご家族も含めると約300人の大行列!なので全体の写真がありませんので悪しからず。
 まさに華。皆さんとっても可愛らしいです。


 西之院に到着です。


 お稚児さんたちもお疲れさまでした!


 ここからが法要の本番。まずは入堂する前のお勤め。お坊さん方がずらりと並びます。


 そしてこれは、新住職の辞令を備中宗務支所長さんから受けているところ。
 そうなんです、実はこの度のおめいくうは、新住職の晋山式(しんざんしき)も兼ねて執り行ったんです。これにより、父は名誉住職となりました。


 新旧住職より、皆さまに御挨拶。どうぞよろしくお願い致します。


 以下、粛々と法要が進んで行きます。


 真言宗の法要というものは、本当に荘厳です。
 目で見て、耳で聞いて、合掌して頂ければ幸いです。



 境内ではお稚児さんたちが御加持を受け、無事成長を祈念してもらいます。

 またいつかのおめいくうで、今度はこの子たちの子供がお稚児さんとして参加してくれたら、どんなに素晴らしいことでしょう。皆さん立派に成長して下さいね。


 以上、駆け足ではありましたがご報告とさせて頂きます。
 惜しみなくご寄付をして下さった壇信徒の皆さん、尽力して下さった役員さんや関係者の皆さんのおかげをもちまして、本当に立派な法要を勤めることが出来ました。改めて御礼申し上げます。

 私も代え難きの仏縁を頂き、西之院第二十四世の住職となりました。浅学非才の身であり、甚だ未熟者ではありますが、壇信徒の皆さんに喜んで頂けるよう、精進して参ります。そして、これまで西之院を護持し、支えてこられた先師の方々、壇信徒先祖代々の皆さんのご恩に報えれば、と存じます。
 真言宗は本当に素晴らしい教えです。皆さんにも肌で感じてもらえるよう、色々と行事を行っていきたいと思います。そのために私ももっと勉強し、教えの上にアグラをかくことのないよう、精進して参ります。
何とぞ宜しくお願い申し上げます!

合掌
西之院住職 拝


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