原因判明編
「炒飯お待ち!3番テーブルに回して!」
「炒飯おまちどうさまぁ」
「ああ、どうも・・・」
「いやぁ・・・正直驚いたよ。あのナージャさんが・・・。」
「ああ・・・そう・・・組織を結成させたのか。」
「ルル・・・君とナージャさんは外交で何度か接した事があるんだろ?心配じゃないのか?」
「いや・・・心配だよ・・・フォルゴレも何度か共演したんだから心配だよな・・・。」
「しかし・・・本当、人って何処で変わるか解らないよなぁ・・・あ、銀ちゃん!梅サワー!」
「はーい、梅サワー追加ぁ!」
「そうかぁ・・・やっぱアレが原因かぁ・・・。」
半年前・・・。
「炒飯お待ち!3番テーブルに回して!」
「炒飯おまちどうさまぁ」
「ありがと。」
「いやぁ・・・こうやって飲みにくるのは久しぶりねぇ。」
「海外出張、大変だったんでしょ?」
「ええ、大変だったけどね。人気も出て一安心よ。
でも、意外というか案の定というか・・・プリキュアシリーズ頑張ってるわねぇ・・・。」
「主役交代とかもあったようだけど、シリーズは継続・・・か。
ナージャさん、気にしてるんじゃ・・・。」
「ええ、当初は正直うらやましく思ってたわ。」
「やっぱり・・・あの時は『プリキュアは憎い』って思ってたんじゃ?」
「あ・・・。」
「ん?」
「そうねぇ・・・憎いわ・・・プリキュアが・・・。」
「ナージャさん?」
「ちょっと用事を思い出したわ♪お勘定は私がしておくからゆっくりしててね♪」
回想終了
「(やっぱり!あの時ギアスが!!)」
「おい、ルルどうしたんだ?顔色悪いぞ?」
「ああ・・・すまない・・・飲みすぎたのかも・・・。」
「お前らしくもないなぁ、銀ちゃん!ビール!」
「はーい、ビール追加ぁ!」
「そういや、先月の公演が中止になっちゃってさぁ・・・大変だったんだぞ。」
「公演先?」
「ああ、ふしぎ星でな・・・公演予定だったんだけどさ、ふしぎ星の代表が内部分裂でもめているとかで・・・。」
「ふっ!ふしぎ星!?」
3ヶ月前・・・。
「半炒飯二人前お待ち!3番テーブルに回して!」
「半炒飯おまちどうさまぁ」
「二人とも遠慮なく食べてくれ、ここのは格別なんだ。」
『いただきまーす♪』
「すまない、何か用意したかったんだが誰もいなくてね。」
「御忍びでいきなりの訪問でしたから申し訳ありません。このように食事までご馳走になって・・・。」
「ルルーシュさん、本当にありがとう♪」
「気にしないで遠慮なく食べてくれ。
今日はナナリーもいないんで一人での食事は味気ないからね。」
「いつもはナナリーと一緒に食事しているんだ。」
「ああ、普段はナナリー(他1名)と一緒にね。」
「本当に兄妹仲がいいんだ♪」
「仲が良すぎて、喧嘩すらした事ないよ。
君達はどうなんだい?やっぱり喧嘩ぐらいはするかい?」
「めったに無いですね。」
「しても、直ぐに仲直り!」
「確かに、国の広報でも君達の喧嘩は見たことが無いよ。
『喧嘩が大きく報じられても良いのに。』」
『あっ・・・。』
「んっ?」
回想終了
「(もしかして・・・あの時)」
「えー番組の途中ですが、緊急放送が入りました。
これより、緊急放送に切り替わります。」
「おや?何事?」
『?』
『UNからの緊急放送です。
本日正午にふしぎ星、おひさまの国国内において軍事表明が行われました。
おひさまの国の代表であるプリンセスファインは姉妹であるプリンセスレインに対し、
国軍を率いての決闘戦を表明しました。
これにより、おひさまの国は一種の内戦状態になる事が確実となりました。
UNは今後も紳士的(?)な戦いが行われる事を望みます。』
「なんだよ『(?)』って・・・。」
「しかも『望む』だけかよ。」
「!!!!!!」
「なあ・・・ルル・・・すごい事になってね?」
「フォルゴレ・・・すまない・・・飲みすぎたみたいだ。
この辺で失礼するよ・・・。」
「ああ・・・気をつけてな。」
「まいどありー♪」
「もう、ゼロの仮面が外せないな・・・。」
続く!