舞台 『蒲田行進曲』
大阪近鉄劇場 2/21 感想文
1999年2月21日(日)昼公演 感想文
行ってまいりました、蒲田行進曲!!最初に「ニシキとつよぽんが蒲田行進曲をやるらしい」って聞いた時、
絶対に銀ちゃん役はニシキ、ヤスはつよぽんだろう・・・と思ったし、それがとても合っている気もしました。
そして観に行った、『蒲田行進曲』。やっぱり二人は役にぴったりハマってました(*^-^*)。
もう一人、小夏役の小西真奈美さんは98年につかさんの劇団のオーディションを受けたばかりというにもかかわらず、
すごく印象に残る演技をされていたと思います。なにより小西さん、とてもかわいい!
舞台途中でヤスとアツアツな場面をやってる所なんか特にかわいくて、女の私でもホレました(笑)。
他の出演者の方々も、いい味出していて・・・まあそれはおいおい話すとして・・・。
さて、何から感想言えばいいのか分からないんですが・・・。セットは・・・無いに等しいです。奥の方に映画のスタジオを
思わせる3段ほど段がついた黒いセットが置いてあるだけでした。・・・なんか説明が下手でごめんなさい(^-^;)。
衣装もヤス(草gくん)は1パターンだけ、小夏(小西真奈美さん)は2,3パターン・・・と言っても
あまり変わったという印象はありません。銀ちゃん(錦織さん)は、さすがにハデでした(*^-^*)。原色のスーツから
ラメ付きのスーツまで。これがまた似合うんだ、ナゼか(笑)。くどい様ですが、ニシキの銀ちゃんとてもハマリ役です!
舞台、始めは小夏の歌から始まります。小夏が歌いながら殺陣をやっていて、それは映画の撮影風景という設定みたいでした。
そこに銀ちゃんやヤス、他の出演者も出てくるんですが・・・この時なんだか隣で観ていた人がうるさくて
(ひそひそ話というか、ほんとに会話してました(^-^;))なんだか集中して観れなくって(T_T)。
ここを読んでる方にそんな方はいないと思いますが、いくら小さい声で話していると自分では思っていても、周りにすれば
とても気になってしまう事なので、絶対にひそひそ話はやめて下さいm(_ _)m。
さて、小夏の歌の終わり(?終わってから後??)に若山先生(清家利一さん)という役者の偉い方が登場します。
新撰組の役で。それが何故かハデな紋付きに下は白の短パンでローラースケートに乗って・・・という登場で。
この若山先生、清家さんの濃いキャラクターもあいまって、1回観ただけなのに忘れられません。
最近は仕事中も、頭の中をローラースケートで通り過ぎる若山先生に悩まされたりもします(笑)。
ストーリーを知らない方にも分かる様に、ここからストーリーを織り交ぜながら感想書きたいと思います。
舞台は京都の撮影所。映画スター銀ちゃんは、新撰組の映画で初めての主役をはります。
ヤスは京都の大部屋の役者。銀ちゃんのとりまきの一人で特に銀ちゃんにかわいがられています。小夏は役者で銀ちゃんの女・・・。
銀ちゃんは、新撰組の一番の見せ場「池田屋の階段落ち」をやる人間をヤスに頼みます。
「頼む」というか、とりまきの人たちに立候補が無い為、「槍」と「升」を持ってこさせて、ヤスに「これは何?」って
「槍(やり)」「升(ます)」で「やります」って一方的にやることにさせたんですが・・・。
みんな嫌がるのもそのはず、今まで階段落ちをやって無事だった人間はいないから。良くて下半身不随。
死ぬかもしれない大仕事だからです。こうやって半ば無理矢理「階段落ち」をヤスに決めますが、ヤスは何より大好きな銀ちゃんの
為なら、そんな階段落ちでも喜んでやるんです・・・。
ここまでのシーン、所々でつよしくん、本気で笑ったりしてました。ほんとに笑うシーンなのかどうかもわからないぐらいの
素の笑い。舞台でそれが出来るっていう事は、かなり余裕があったのかな?声はちょっと枯れてたけど、その余裕で
素晴らしいヤスをやってくれてましたよ、つよしくん(*^-^*)。
一方、小夏は銀ちゃんの子供を身ごもります。でも銀ちゃんは他にオンナができて・・・結局「ヤスに小夏をやる」と
無理矢理ふたりに婚姻届けに判を押させます。小夏は嫌がりますが、ヤスは「大好きな銀ちゃんの為なら」と、小夏を妻にします。
時間が経つにつれ、小夏もやっとヤスを愛しはじめ、ヤスも小夏のおなかの子供の父親になると約束します。
ここでのヤスと小夏のアツアツの場面は、とてもかわいくて(*^-^*)。ここでヤスと小夏で『翼の折れたエンジェル』を歌います。
つよぽん、上手いよ(笑)、全然ハズれてないよ!(あ、ケンカを売ってるわけではないです。つよぽん、大好き!)
ヤスと小夏、向かい合って歌っていて、とてもかわいい!その場面の前にヤスが昔ラグビー部の先輩に犯された(^-^;)・・・とか
いう話があった流れで、後ろにはラグビーのユニフォームを着た男達。なんかおかしいです(笑)。
そういえば、ヤスが昔の話をしてる時に「米軍の飛行機が飛んでるのを地上から竹槍で突いた事がある」って話で
「エイッって(突いた)」の「エイッ」の所が妙に声が裏返っていて、それだけで何かツボでした(^-^)。
こうして幸せに暮らすヤスと小夏のもとに「小夏とよりを戻したい」と銀ちゃんがやってきます。
小夏はヤスと幸せになろうと誓ったので、「それは出来ない」と抵抗します。でもヤスは「大好きな銀ちゃんの為なら」と
小夏に銀ちゃんの待つホテルに行く様に言います。しぶっていた小夏も重い腰をあげ、ヤスに、せめて銀ちゃんのいるホテルの前まで
一緒に手をつないで行って、そして帰ってきた私に『大丈夫だよ』って言って下さい・・・と、銀ちゃんの所に行きます。
なんだか、切なかったです。銀ちゃんの所に行こうと決めた小夏の台詞が。うるうる来ました(T_T)。
でも、小夏はおなかの子供の父親になってくれるというヤスを裏切る事はできないと、銀ちゃんとの関係を終わらせる決心をします。
銀ちゃんも小夏の気持ちを考えて同意・・・小夏のもとから去る銀ちゃん、舞台向かって左側の階段を降りて来ます。
階段を降りる銀ちゃんに小夏は「最後に歌って」と言います。その歌が・・・。なんと「君だけに」!!!(@_@)。
そのまま去ろうと階段降りて通路を進む銀ちゃん、小夏が最初の部分を歌うと、途中から歌いはじめます。
銀ちゃん、通路5列目あたりに止まって歌います。んがっ!!(笑)私の観てた席、その通路から2番目の席で
ちょうど銀ちゃん・・・ニシキの目線!しかもっ!目があった・・・(*^-^*)。きっと「きみだけに」の時指をさす人を探してたん
でしょう・・・結局指さされてたのは、私と反対側に座ってた人だったけど(T_T)。この時ばかりは、一瞬、銀ちゃんからニシキに
戻った感じで見てしまいました(^-^;)。でも、ほんとに一瞬。でも、かっこよかった・・・(*^-^*)。
で、この歌のサビ前に舞台に戻って、歌いながら殺陣やって、小夏への想い(自分は大丈夫だから幸せになれよ・・・的な)
語って。ここが銀ちゃんの最大の見せ場でしょう(^-^)。かっこよかったです。そしてやっぱり切なかった・・・。
こうして、銀ちゃんは小夏と別れます。それから銀ちゃんはヤスとあまり話さなくなり、ヤスと小夏の結婚式にも出ませんでした。
それは銀ちゃんのやさしさで、そしてヤスがやるはずだった「階段落ち」も、やめようと言い始めます。
小夏と生まれてくる子供、そしてヤスの為に。やめる事ができないなら他の人間にさせる・・・と。
しかし、ヤスが大好きなのは銀ちゃん。その銀ちゃんが自分に冷たくなり、銀ちゃんの目も昔と違って来た・・・
結局「階段落ち」はヤスがやる事になり、その日も近づいてくる・・・。なのにそんな銀ちゃんでは自分は死ねない。
小夏に銀ちゃんに何とか言ってくれるように言いますが、小夏は断ります。うまくいかなくなったイライラに小夏に
暴力をふるう様になったヤス・・・。
ヤスが小夏に暴力をふるう場面、長かった・・・。小夏がとてもかわいそうで。この場面、人によって解釈は違うかもしれないけど
私は、大好きな銀ちゃんは昔と変わったし、小夏も自分の事をどう思っているのか分からない・・・そして「階段落ち」の日は近づく。
そんなストレスから、ヤスは暴力をふるってるんだろうと思ったんですけど。そう思うと、やっぱり切なくなってきますよね・・・。
そして「池田屋の階段落ち」のシーンの撮影当日。この日は「階段落ち」する人間が主役です。ヤスは銀ちゃんに、
こんな銀ちゃんじゃあ死ねないから・・・と言います。銀ちゃんもヤスの気持ちをわかり、いよいよ、撮影。
一方、小夏は病院へ行く途中に道で倒れ母子共に危険な状態で、麻酔も使わず腹を切る事に。撮影直前にそれを知らされた
ヤスと銀ちゃん。小夏と生まれてくる子供のため、「階段落ち」に挑みます・・・。
そしてラストシーン。もう、泣きました(T_T)。ストーリーはだいたい分かっていたし、自分は泣かないだろうと思っていたのに(^-^;)。
ラストのヤスの台詞「銀ちゃんだいすき!」は、声が枯れてなくてもっと大きな声が出てたら、
もっと迫力があって良かったのになあ・・・と思ったんですが、
でもあのつよしくんの枯れた声で精一杯声を出していたっていうところが、余計切なさが増して良かったように思いました。
舞台初日前に歌番組でつよしくんが話してるの見て、「こんな声で大丈夫?」って思った自分が情けない・・・(^-^;)。
ほんとに、ラストは泣いてしまってハンカチ出してなかったから、そのままガマンしてたんだけど、ガマンしきれなくなって
カバンからハンカチ出してる時がちょうどラストシーンで・・・見逃してしまいました。バカです、私(^-^;)。
もうちょっとガマンしてたら・・・あ〜、反省。今度から、ちゃんとハンカチは出しとく事にします・・・。
(と、言っても、蒲田は1回しか見ないんだけど・・・)
結局、「階段落ち」やったヤスは起きあがります。小夏も無事子供を連れて出てきます。その時の衣装が白いタキシード。
そのままカーテンコールに突入。出演者全員白のタキシードで踊ります。これがまた、かっこいいんですよ!!
そういえば、舞台の日数を数えるにつれて、銀ちゃん(ニシキ)のアドリブ・小ネタが出てきたりしてたって聞きました。
私は1回しか観てないからわからなかったけど、そっか、もっと後に観に行ってれば・・・なんて思ったり(笑)。
この舞台の話を聞いて、ニシキとつよぽんがかみ合うのかどうか、それもちょっと心配だったんだけど、もう、全然大丈夫!
そんな事思ってた私、ほんとにゴメンナサイ。お客さんも会場いっぱいで、立ち見の方もたくさんいました。
私が行ったのは公演2日目だったにもかかわらず、(初日もそうだったと聞きましたが)カーテンコールは、スタンディング
オベーションでした。楽日や楽日前日とか言うの以外でそうなったのは経験なかったのでびっくり!
でも、私はこの日しか行く予定がなかったので、嬉しかったです。(自分が一番に立ち上がるのは勇気がいりますもんね・・)
というか、こういうのって役者さんや造り手に対しての敬意でするもので「楽日だから」とかそういう事を思う方が
おかしいんでしょうかねえ?まだ舞台とか観たって経験が少ないものでわかりませんが(^-^;)。
とにかく、感動しました。観に行って、ほんとに良かったと思ってます(*^-^*)。
銀ちゃんと小夏とヤス・・・三角関係という言葉では片づけられない、この3人のお互いを想う気持ちとか
ほんとに切なくなってしまいます。こうやって感想を書いている今も、思い出すと切ないというか・・・。
いい作品でした。つかさん、どうもありがとう!!!
長々と書いてしまって、わけがわからない所とかあったかもしれませんが、ここまで読んで下さった方、
どうもありがとうございましたm(_ _)m。
このページのTOPへ