英語の語法FAQ



以下は英語に関心のある方々が私宛にメールでくださった質問とそれに対する私の回答です。質問文をクリックすれば私の回答を見ることができます。


《質問》

  1. She was rich, which I was not.の "which" は正しい用法ですか。

  2. 「彼は競技場を4周走りました」を英訳すると "He made four laps at the stadium." でいいですか。

  3. 「彼はリハビリ療養中です」を英訳すると "He has a rehabilitation training." でいいですか。

  4. 「この種類のTシャッツの緑色はありますか」を英訳すると "Do you have this kind of T-shirts in green?" でいいですか。

  5. 「どちらへ行かれたのですか」と聞かれたので「公園へ行きました」と答えたい。
    I went to the park.
    I went to a park.
    のいずれが正しいですか。

  6. "get on a bus" と "take a bus" の違いは?

  7. "What's up?" "What's new?" "How's it going?"と言われたら何と答えたらいいのですか。

  8. 「零点」は単数扱いされますか。

  9. 野球の用語を教えてください。

  10. 「AからCを適切な順に並べなさい」を英訳すると "Put A to C in the appropriate order." でいいですか。

  11. 「私はコンピュータ関係の仕事をしています」を英訳すると "I'm at work using computers." でいいすか。

  12. 「百メートルを十秒で走る」を英訳すると "run a hundred meters in ten seconds." でいいですか。

  13. 「りんご、バナナ、いちごをあなたが好きな順に、縦(上から下)に書きなさ い」を英訳してください。

  14. 「遅いペースで走る」は "run a slow pace", 「速いペースで走る」は "run a fast pace".と英訳していいですか。

  15. 「千円札を五百円玉1コと百円玉5コに両替する」は英訳すると "break [change] a 1000-yen note into a five-hundred-yen coin and five one-hundred-yen coins"としていいですか。

  16. 「インターネットで本一冊を買う」は "buy a book via the Internet"で正しいと思いますが,via を through か on に置き換えてもいいですか。

  17. He took her to Los Angeles. と He took her down to Los Angeles. この2つにどんな違いがありますか。

  18. They insisted that Tom should apologize. を単文に直すと They insisted on Tom apologizing. であっていますか?

  19. It is among them that we are likely to find friends who have our own anxieties and requirements.
    と同じ用法のItを次の1)〜4)から選べという問題で,答えが3)であることを生徒にどのように説明すればいいでしょうか。

    1) I think it necessary that you should do it at once.
    2) It is said that the universe is finite.
    3) It was in this year that the war broke out.
    4) It says in the papers that the murderer is still at large.

  20. 「太陽は私達に光と熱を与えてくれる」を英語に直す場合,太陽、熱、光にtheをつけるのかそれとも、物質名詞で無冠詞にしていいのか分かりません。辞書にはtheを使ってるのもありますがどちらが自然なのでしょうか?またこの場合、supplyでも、provideでも使えますか?

  21. 英訳で,
    Americans think it is all right, even fair, to admit a defect in themselves, but they feel that it is almost an insult to have someone else agree.
    とありますが、これの正確な訳しかたがわかりません。

  22. "I want to clarify a few things, however," I said, " before I proceed to name the thief."
    という英文で,どろぼうを name するとはどういう意味なのでしょうか?

  23. pick up, pick out 等の熟語はit,him 等の代名詞を必ず間にはさみますが、挟まないのもあります。それは、少数なのですか? 大体挟むと考えていいのでしょうか?

  24. Rain prevented me from going out. の雨はtheをつけずに無冠詞でもいいのですか?

  25. 次の英文で,<1>のitは何を指しているのですか。 Though it is true that every normal human being is able to use language, <1>it is misleading <2>to compare <3>this with his ability to eat, sleep, or walk.

    私はit〜to構文と考えて<2>と思ったのですが,先生は<3>のthisであるといいます。

  26. 次の英文は第何文型ですか。
    The first thing he did on entering his office was to read his mail, then call his secretary and get her to type the replies.

  27. This personal computer ( ) reparing. の空所を埋める問題で a) cares b) desires c) hopes d) wants e) wishes から適語を選べという問題です。正解はd だと分かるのですが,生徒にはどのように説明すればいいのでしょうか。また,これは、needsでも置き換えられますか。

  28. ( )に入れるべき語をa〜eから選べ。
    It's ( ) that you have such a good friend.
    a. contened b.fortunate c.glad d.happy e.satisfied
    という問題で,正解がbであることを生徒にどのように説明すればいいのでしょうか。

  29. 穴埋め問題で,It's been ( ) since we met last. に次の1〜4のいずれかを入れよという問題があります。
    1.ages 2.eras 3.periods 4.terms
    1.のagesが正解と生徒に教えたところ,どうして他ではだめなのかと聞かれてagesが一番長い期間であり,大げさに言っていると説明しましたが,生徒は今ひとつ納得しません。

  30. 1) When he reads easy material for pure entertainment, he reads as fast as he can and probably gets all the meaning he *needs*.

    2) He slows down as much as he *needs to* so that he can understand what he reads.

    の二つの文で1)には needs にtoがなく,2)の needs にはto がついているのはなぜですか。

  31. 長文の中で、The government was afraid of having the hunger-strikers die on its hands, so it had them forcibly fed. となっていましたが、have O +原形で使役なのに どうしてthem forcibly fedで過去分詞になっているのでしょうか? 無理矢理食べさせたならfeed ではだめですか?

  32. 否定構文の研究で Neither of her parents is satisfied with her marriage. を部分否定にかえなさいという問題は、Not both of her parents is 〜. ではだめですか?

  33. not at all と not 〜at all は違うのですか?

  34. finely cut feature で日本訳は「きれいに整った顔立ち」とありましたが,この cut の意味はどういう風に使われているのですか?

  35. that it is true と what is true とではどう違うのですか。この that と what の区別がわかりません。

  36. make use of him は「句動詞」としてとらえるのではなく,「of+him」で形容詞句としてとらえ,makeにかかると考えてはいけないのでしょうか?

  37. Sidney Sheldon の The naked Face (Warrner Books, 1970)に次のようは記述があります。

    (1)
    She [Carol, black ex-whore] wanted her Dr Stevens [ psychoanalist, who had hired Carol as his receptionist] to be proud of her. She would have done anything for him.... And now here were these two mothers [referring to the two male detectives] from the Homicide Squad wanting to see him. (p.25)

    (2)
    McGreavy [the senior detective] was studying her. "You look familiar," he said... She wasn't deceived. The mother was on a fishing expedition. "You know what they say," replied Carol. "We all look alike." (p.26)

    Carol が 二人の刑事を指して 心の中で "these two mothers" と言ったり、年長のほうの刑事を指して "the mother" と言っているのは、どうしてでしょうか?





  1. 《解答》

    高校では非制限用法(継続用法ともいう)のwhichを教える典型的な例文として

    He said that he was ill, which was a lie.
    などが示されます。whichは「前文」を受けるなどという説明がつくものですから,つい「前文」は「全文」と思ってしまうのは無理もないことです。しかし,whichは「全文」だけでなく,その「一部」を指すこともあります。
    I poured him a glass of wine, which he drank at once. (Practical English Usage, Swan 1995,p.491)
    (私は彼にワインを一杯ついでやったら,彼は一息でそれを飲み干した)
    の which は a glass of wine を指しています。お示しの例文は前文の補語である rich を指しているわけで,正しい用法です。

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  2. 《解答》

    私(須賀)の訳では

    He ran [went] four laps around the truck.
    となります。

    コーパス言語学では,「Aという語が現われるときにしばしばその前後にBという語が出現する」とき,このAとBの語は「共起する(collocate)」といいます。

    lap は run や go の動詞と共起しますが,make とは共起しません。また,stadium は "a building for sports, consisting of a field surrounded by rows of seats(LDOCE3)" で,建物全体を指します。選手が走るのは field の中の truck の部分です。

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  3. 《解答》

    私(須賀)の訳では

    He is in rehabilitation.
    となります。

    "rehabilitation training" という表現はあまり用いません。それから「リハビリ」というと我々は「運動機能回復」を思い浮かべますが,英語では "vocational rehabilitatation(社会復帰のための職業訓練)" や "drug rehabilitation(麻薬常習者の社会復帰訓練)"などの意味でも多く用いられます。

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  4. 《解答》

    私(須賀)の訳では

    Do you have a green T-shirt of this kind?
    となります。

    Her cocktail dress is not appropriate for the party of this kind.
    (彼女のカクテルドレスはこの種のパーティにはふさわしくない)

    のように "〜of this kind" は後置可能です。お示しの例文では in green あたりが少しもたもたした印象を受けます。

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  5. 《解答》

    どちらの答えも可能ですが,次のようなニュアンスの差がでます。

    1. 私は(A公園でもB公園でもなく,あなたのご存知の)あの公園へ行きました。
    2. 私は(動物園でも遊園地でもなく)公園へ行きました。

    a は「あるグループの中の一つ」で他にも同種のものが存在することを暗示します。the は「一つし かないもの,もしくは特別なもの」につけます。(例 the Book=聖書)

    私は学生時代に大阪の服部緑地の近くに住んでいました。朝,散歩に出かけるとき下宿の大家さん に「あら,須賀さん,どこいくの?」と聞かれれば,「ええ,ちょっと公園( the park) へ行ってきます」 と答えたでしょう。そのあたりでは「公園」といえば「服部緑地」のことだからです。この a, the などについては「日本人の英語」(マーク・ピーターセン,岩波新書)が詳しいです。

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  6. 《解答》

    これらの表現が実際に使われている会話をのぞいてみましょう。
    まず,"get on a bus" は

    They offered employees a choice. They can work on clean-up or, attend a company seminar on sexual harassment, or they could get on a bus, go to Chicago and protest at the EEOC's office there.
    (彼らは従業員に次のどれかを選ぶように言ったんだ. 清掃作業をするか,セクハラに関する会社のセミナーに参加するか,バスに乗ってシカゴまで行き,雇用機会均等委員会の事務所の前で抗議するかだ)
    これはイリノイ州の三菱自動車工場で起こったセクハラ問題についての話です。"get on a bus" は「バスに乗る」という「行為」を指します。

    それでは,"take a bus" はどうでしょうか。電話での会話を聞いてみましょう。

    You'll meet me at his place at eleven o'clock... Don't drive there... Take a bus... Make sure no one follows you... His address is easy to remember... It's 2224 Deep Dell Place...
    (7時に彼のところで会おう。車で来ちゃだめだ。バスで来てくれ。見つからないようにな。住所は覚えやすい。ディープ デル プレイスの2224番地だ)
    "take a bus" はこの例のように「バスで来る」という「交通手段」を指します。

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  7. 《解答》

    まず,ネイティブスピーカーたちはどのような反応をしているか実例を見てみましょう。

    What's up?

    (例1)“Ricki! What's up?” “Uh, nothing! I'm just going home.”
    「おいリッキー,どうしたんだ?」「いや,別に。家に帰ってるだけだよ」
    (例2)“Hey, guys, what's up?” “I went shopping with Monica all day, and I had a salad.”
    「おい,君たち,どうした?」「一日中モニカと買い物につきあってね,サラダを食べたよ」
    What's new?
    (例1)“What's new?” “Nothing. What's new with you?”
    「変わったことないかい」「別に,おたくはどう?」
    (例2)“What's new?” “Not much.”
    「変わったことないかい」「特にはね」
    How's it going?
    (例1) “How's it going?” “It's goin' great! Right on schedule.”
    「うまくいってるかい」「いい調子だ。計画道理だよ」
    (例2) “How's it going, Ray?” “It looks good, sir. We've got an uncorrupted hard drive.”
    「レイ,うまくいってるかい」「ええ,ついてるみたいです。壊れていないハードディスクが手に入ったんです」
    つまり,これといった定番はありません。特になにもなければ “Nothing.”でいいですし,何かおもしろいことがあれば,「実は今日学校の帰りにね…」などと説明すればいいのです。



  8. 《解答》

    Practical English Usage(Michael Swan 2nd ed. Oxford, 1995) では,

    Zero degrees Celsius is thirty-two degrees Fahrenheit. Three quarters of a ton is too much. (NOT Three quarters of a ton are…)
    の例文を挙げています。(degreeは習慣的にzero degreesと複数形を用いることに注意してください) また,
    Zero percent is a bit precipitous.
    などのコーパス用例もありますので「零点」も単数だと思います。ただし,「零点」は
    zero points
    と複数形pointsを用いることもあります。(この場合でも動詞はisです)

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  9. 《解答》

    申し訳ありませんが,私はスポーツとりわけ団体戦の球技が大の苦手です。自分のペースで山登りをする方が私の性にあっています。(たぶん,わがままなんでしょうね)そこで,野球用語はネット上で見つけたものを次の紹介しておきます。

    正しい野球英語講座

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  10. 《解答》

    文意がちょっとわかりにくいのですが,AからCまで絵のようなものがあって,それをストーリーに合わせて並べかえよという指示の英語でしたら,

    Put [Arrange] the picuture from A to C in the right [correct, proper] order.
    と私はします。appropriate と order は「相性が悪い(共起しない)」みたいです。

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  11. 《解答》

    私なら,

    I work in computer.
    とします。

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  12. 《解答》

    私なら,

    run 100 meters in 10 seconds
    とします。この手の表現は算用数字を使う方がいいですね。

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  13. 《解答》

    私なら,

    List the words -- "apple", "banana", and "strawberry" in order of preference.
    とします。

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  14. 《解答》

    一般に,pace には gentle, brisk といった形容詞や 前置詞 at を用いて,

    run at a gentle pace (このatは省略不可) run at a brisk pace
    を使います。

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  15. 《解答》

    いいと思います。change〜for を用いて

    change a 1000-yen note for a 500-yen coin and five 100-yen ones.
    とも言えるでしょう。ここでも算用数字を使った方が見やすいですね。

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  16. 《解答》

    いいです。ただし,on が最も一般で,viaはかたいし,マイナーです。over the internet という言い方もあります。

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  17. 《解答》

    このdownは日本語の「下り」と同様に,((英))では「ロンドンから地方へ」という意 味もあるようですが,((米))では「(地図上の)南へ」という意味です。ですから,

    He took her to Los Angeles.

    は単に「彼は彼女をロサンゼルスへ連れて行った」ですが,

    He took her down to Los Angeles.

    は「彼は(ロサンゼルスより北部,例えば,サンフランシスコから)彼女を(南の方の)ロサンゼルスへ連れて行った」となります。
    まれにdown to〜をただto〜の代わりに用いる人もいますが,これは非標準です。ちなみに, ロサンゼルスの略称は「ロス」でなく,LA [el ei]ですね。

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  18. 《解答》

    あっています。
    They insisted that Tom should apologize.という文は実際は,

    a)They insisted that Tom apologize.
    b)They insisted that Tom should apologize.
    c)They insisted that Tom apologized.

    の3通りが可能で,a)はformal, b)はnormal, c)はinformal です。

    そしてこの書き換えですが,insist on A 〜ing については

    1)Aが「人称代名詞のときは属格(所有格)または目的格を用いる」
    (例) insist on his going / insist on him going

    2)Aが「名詞のときは通格(主格)を用いる」
    (例) insist on Tom going

    とされています。(『英語基本動詞辞典(研究社)』

    ただ,私の印象ですが,insist on は次のように「自分がすること」に ついて用いることが多いようです。

    He insisted on knowing their names. (Brown Corpus)

    The Rose Revisedという本に,

    He would insist on her putting her boat up for sale.

    という例も見られますが,これは少数派です。「自分以外」はthat節の 方が自然ではないでしょうか。そういう意味で「書き換え問題」は「問題」 があります。

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  19. 《解答》

    強調構文(より専門的には『分裂文cleft sentence』といわれています)の特徴で説 明されてはいかがでしょう。すなわち,「強調構文はIt is (was) that をとっても 意味の通る文が残る(ことが多い)」 It (is) 〜 thatをとってみると,

    1) I think necessary you should do it at once. →非文法的でだめ 2) said that the universe is finite. →非文法的でだめ 3) In this year the war broke out. → OK! 4) says in the paper the murderer is till at large. →非文でだめ。

    となります。本当は It was these hungry bears that the villagers were most afraid of.などのようにIt was 〜 thatをとっても完全な英文にならないものもある のですが,それは相手の発達段階に応じて教えればいいのです。(^.^)

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  20. 《解答》

    解答は The sun provides us (with) light and heat. でいいと思います。withを省略するのは((米))用法です。もちろん,
    The sun supplies us with light and heat.
    でもいいです。あるいは,
    The sun provides light and heat for [to] us.
    も可能です。太陽は唯一のもの(地球人にとって)なのでtheをつけます。 一般的な光や熱は無冠詞です。provide 〜with, supply 〜 with と教えますが,実際の英語ではこれほど固定したものではありません。たとえば,

    The sun *provides* more than enough energy to drive things.
    As day one of the WBC comes to a close, the sun *provides* a beautiful finish to a great day on the Big Island of Hawaii.
    The Sun *supplies* the energy that powers all life on Earth.

    などの表現がインターネット上でみかけられます。なお,the Sun, the Earth と大文字を使うときは天体として強調するときです。

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  21. 《解答》

    訳は,「アメリカ人は自分自身の欠点を認めることは全く正しいし,また公平であると さえ思っているが,他人に(自分の意見に)同意をしてもらうことはほとんど侮 辱であると思っている」です。
      間違いは誰が見えても間違いであり,変な同意はして欲しくないという気持ちの表われでしょうか。たぶん,have someone else agree にひっかかっておられるのだと思います。 これはそのまま,have+人+原形(人に〜してもらう)の用法ととらえればいいでしょ う。

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  22. 《解答》

    訳は,
    「しかし,誰が泥棒であるか名指す前にいくつかはっきりさせておきたいことがあ る」と私は言った。
    です。 name は 「(犯人など)が誰であるかはっきり名前をいう」という意味です。

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  23. 《解答》

    大体挟むと考えていいでしょう。
    pick up など「動詞+副詞」または「動詞+前置詞」でできているものを「群動詞」(または句動詞)といいますが,一般に「動詞+副詞」では代名詞をはさみます。

    (例) Look it up.「 それを調べてごらん」
    しかし,「動詞+前置詞」でははさみません。
    (例) run across it 「それを偶然見つける」(× run it across)
    これは「動詞+前置詞」は2語の「結びつきが強く」,1語のようにとられられ ているからと考えられます。

    もっとも前置詞と副詞の区別がつかないような場合もあるのでことは面倒です。例えば, run over のoverは前置詞にも副詞にも使います。だから,

    He ran over someone.
    He ran someone over.
    の両方が可能です。

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  24. 《解答》

    たしかに冠詞は日本人には本当に難しく,私がネイティブチェックを受ける しばしば冠詞の誤りが指摘されます。 次の3文はわたしかコーパスで見つけたものですが,いろんな形がありますね。

    *War* prevented the summer Olympics from taking place in 1916.
    *A fault* prevented the leptin from working.
    *The darkness* prevented them from germinating.

    そもそも the はthatが, that→tha→the と変化したものです。普通物質名詞は無冠詞ですから
    Rain prevented me from going out.
    でいいと思います。theをつけると
    That rain prevented me from going out.
    とことさら特定の雨を強調する場合です。別にどの雨というのではなく,ただ単に「雨で行くことができなかった」なら無冠詞でいいですね。次の例も実際に使われている英語です。参考にしてください。

    Rain fell gently on Possession Street.
    Rain has hurt the white perch.

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  25. 《解答》

    あなたの答えがあっていて,先生が間違っています。
    この英文は,「これ(言語を話すこと)を,食べたり,眠ったり,歩いたりする能力と比較することは誤解を招きやすい」という意味です。食べたり眠ったり歩いたりする能力は本能によるものだが,言語は「獲得する」ものだということは面白いものですね。母国語の獲得には一定の臨界期があって,それをすぎるともはや完全な母語の習得できないという説があります。

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  26. 《解答》

    S= The first thing he did on entering his office
    V= was
    C= to read his mail then call his secretary and get her to type the replies.
    の第2文型です。

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  27. 《解答》

    care(気づかう),desire(強く望む),hope(希望する),wish(可能性のないことを望む)はいずれも主語は「人」です。wantのみ無生物主語の後で「(・・・されることを)必要とする」の意を表します。
    ただ,このwantの用法はイギリス英語に限定されているのです。しかも,その使用頻度はかなり低いので日本の受験参考書が頻繁に出題しているのはおかしい気がします。
    ご指摘の通りこれはneedで置き換え可能です。need はアメリカ英語でもよく用いられ,また無生物主語もよくとります。

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  28. 《解答》

    主語を考えればわかります。つまり,contened(満足である),glad(うれしい),happy(うれしい)はいずれも「人」が主語になり,It is ...という形式を取ることができないのです。『ジーニアス英和辞典』などでは「<人が>[・・・のことで]うれしい」などのように< >で主語の選択制限を表わしているのでここをよく見るようにご指導ください。

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  29. 《解答》

    この4語に共通する意味は「期間」です。ただ,それぞれ微妙に違いがありますね。

    era = 歴史上の1時代 (例)the Showa era 昭和の時代
    age = eraより長い特定の時代 (例) the Iron Age 鉄器時代
    period = 長短に関係なく一定の期間
    term = 仕事・任務の期間

    そして,agesにあって他の3語にはない意味があります。それは「a long time」 という意味です。主に((英))用法です。上のように用いることが多いですが, 他にも I haven't seen her for ages. 「彼女とは長年会っていない」などのよう にも用います。

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  30. 《解答》

    どちらも同じ need も他動詞「〜する必要がある」の意味です。1)の

    the meaning (which) he needs 「彼が必要としている意味」
    はneed の目的語 meaning が先行詞として前に出ています。ところが,2)の
    He slows down as much as he needs to.「彼は必要な分だけスピードダウンす る」
    ではneeds の目的語はどれでしょう? much ではないですね。 強いて言えばtoです。これは
    He slows down as much as he needs to (slow down).
    「彼は(スピードダウンする)必要がある分だけスピードダウンする」
    のことです。「不定詞は繰り返しを避けるためにtoのみを用いることがある」 (ジーニアス2001.4.1改訂版 p.1891)ということです。このtoを取ってしまうとneed の目的語がなくなってしまうので省略はできません。

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  31. 《解答》

    問題はfeedにあります。feedは「人に食べ物を与える」という「他動詞」です。だか ら,もし,

    had them forcibly feed
    とすると,「彼らに無理に<他の人に対して>食べ物を与えさせた」ということにな ります。「食べる」のは自分ですから,had them forcibly fed は「彼らに強制的に(彼ら自身が)食べ物の与えられた状態にした→強制的に食べさせた」ということになります。I had my watch mended. の mended を mend にすると「時計が<他の時計>を修理する」 ことになってしまいますね。これと同じです。基本的に「have+人+do」は「人が人に〜させる」の意味であり,「have+物+done」は「人が物をしてもらう,される」の意味です。

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  32. 《解答》

    Not both of her parents *are* 〜.
    ならOKです。Not がついてもboth of 〜の動詞は複数です。「ジーニアス英和」は

    All cats don't like fish. = Not all cats like fish.
    としてあります。

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  33. 《解答》

    同じです。

    She doesn't like baseball at all. = She doesn't at all like baseball.
    です。

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  34. 《解答》

    これは文字通り「細部まで丁寧に彫りこまれたような端正な容貌」ということです。 彫刻に例えての表現です。この cut はもちろん「過去分詞」です。「過去分詞は1個だけなら名詞の前に,他の語句がつくと名詞の後ろへ」と高校では教えるのですが,実際はこのように副詞がつくときも名詞の前に置くことがあります。

    (例)a newly married couple 「最近結婚した夫婦」

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  35. 《解答》

    この that と what はいずれも「〜こと」と訳すので確かに混同しがちですね。
    接続詞のthatの後ろには「完全な文」がきます。だから that it is true から that を省いても it is true. はりっぱな文です。
    一方,what は「そのうしろにくる文の一部」です。だから what の後の語句だけでは完全な文にはなりません。what you say 「あなたの言うこと」 で what を省くと you say という不完全な文が残りますね。 これは 目的語の what が欠けているからです。

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  36. 《解答》

    あまり意味がありません。

    例えば,次のような文があるとします。

       Cholera *broke out* in the north of the country.
       「その国の北部でコレラが発生した」

    ここで使われているbreakという動詞(の過去形)は,「break a window(窓を割る)」などで用いられるbreak(壊す)という意味を持ちません。また,outも「outside in the open(野外で)」などという場合のout(外に)ではありません。この break out はひとまとまりで「発生(勃発)する」という意味を表わすものとして理解されます。このように「動詞+前置詞(副詞なども含めて「不変化詞」ともいうこともある)」が「一つの意味のまとまり」としてとられられるとき,これをphrasal verb(句動詞)といいます。
    ※以上の説明は,実は Oxford Dictionary of phrasal verbs, 1994 に What is a phrasal verb? として書かれていることの受け売りです (^^)

    この定義に従えば,make use of も「utilize」という一つの意味のまとまりとして捉えられるからこその phrasal verb なのです。もし「make use + of him」と分けたなら,この「make」や「use」は一体何を表わすのでしょうか?これはちょうど,水なら水といった一定の性質を持つ「分子」をもはやそうした性質を持たない「原子」に分解してしまうようなものです。

    私は原子と原子が引き合う力には,それぞれ原子によって「引き合う力の度合い」に差があるように,語と語の間にもそうした「引力の差」のようなものがあると考えています。例えば,

    I *live in* Japan.

    の live in は「たまたま居合わせた」語同士であり,結びつきの度合いは弱いのですが,

    I *handed in* my homework to our teacher.

    のhand in は結合力が相当強力で,話し手は「〜を提出する」という一つの他動詞のような意識で用いています(こうした語のつながりの強さを数学的に計るものに「MIスコア」というのがあります。興味がおありでしたら共著「実践コーパス言語学」桐原書店をご参照下さい)。

    そもそも「テクスト」というのは単語が漫然と均一に頁の上に散在しているものではなく,意味的にはそれぞれの「かたまり」になった,「濃淡」のあるものとして存在しているのです。我々は母国語を読み解く場合は,無意識のうちにその濃淡を読み取って理解しているはずです。例えば,次のような英文があります。

      ...,their girl wasn't stand say, and see thing a long about I had anything as a doing you're just behind all who was just of thirties for somebody else's climb ...

    これを見た日本人はこの意味を理解しようとおそらく5,6分は無駄な格闘することでしょう。でもこれはコンピュータに作らせたでたらめな英文なのです。一見,英語らしく見えているのは,ある文字の後にはどういう文字がくることが多いか(いわゆる共起頻度)を前もってコンピュータに教えておき,それに基いて出力しているからです(前川守「1000万人のコンピュータ科学3 文学編 文章を科学する」1995,岩波書店 ←この本はおもしろい!)。しかし,英語を母国語とする人がこの「文章」見れば,一目でナンセンスな語の羅列とわかるはずです。なぜなら,彼らは英文を濃淡をつけて(語句のブロック単位で)読むからです。

    要するに,もともと「濃淡のある」文章をこちらが勝手に機械的に切り分けることはできないということなのです。

    ここからは私の想像ですが,こうした濃淡は言語が使用されていくうちで次第にできあがってきたものではないかと思います。ある表現が何度も使用されていくうちにそれがいわば「一つのまとまった表現」として捉えられていくことはよくあることです。例えば「さようなら」は今では別れをあらわす名詞のように意識されていますが,これは「左様ならば,拙者はここいらでお別れ申そう」などの表現から切り離されてきたものです。今,若い人がよく用いている「てゆうか(あるいは「てか」)」という表現があります。例えば「てゆうかぁ。クリスマスにカレシいないのってぇ、超ヤバくない?」のように使いますね(私のような年になると,この「カレシ」とか「ヤバくない?」などの「平たく」発音する言葉が気色悪くて仕方がない)。この「てゆうか」表現も,もとあった文脈からこのように切り離されて使われていくうちに,いずれは一つの表現として確立するかもしれません(あるいは逆に早晩死に絶えるかも)。

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  37. 《解答》

    Carolは自分が好意を抱いているDr Stevensを警官たちがつけねらっていることに腹を立てています。男性に対して"mother"と表現するのはおかしいように思えますが,これは "motherfucker「くそったれ」"の意味です。さすがに最後の6文字ははばかられるので省略してmotherとすることもよくあるようです。いわば婉曲用法。ジーニアス英和に「 8 《米俗》=→mother(-)fucker.」とだけありますが,これはちょっと不親切かもしれません。

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