有 隣 荘
 大原家は近代の倉敷発展に貢献した富家であることは、もう説明することはありませんが、迎賓館として建てられた「有隣荘」ってどんな建物だろうと探ってみることにしました。黄緑色の屋根瓦から、緑御殿ともよばれ、日差しを浴びた瓦が周囲の家並みに映えてとてもきれいです。


白壁と不思議に調和した色彩 最近は大原美術館別館として
外郭の基礎には、四国高松城の石垣を使用し、石の凹凸に合わせた塀の板の造りの丁寧さがうかがえます。

玄関前のシーサー 塀の裏側は竹が貼り付けられて 虎次郎デザインのイスとテーブル

 いつもは開かずの門ですが、門の左に狛犬のシーサーがあり、塀の裏側には竹が張られています。(シーサー=「家」をマジムン(魔物)から護るために置かれている・・・家の守り神)
リビングにあたる部屋には、テラスがあり、ここにも児島虎次郎がデザインしたテーブルとイスが置かれていました。
根瓦に使われた特殊な釉薬(うわぐすり)が角度によって美しい翠色に輝く ことから、緑御殿という愛称で親しまれています。



大正15年(昭和天皇)の倉敷ご訪問を記念して、大原孫三郎により、昭和3年に建設されました。外郭の基礎には、四国高松城の石垣を使用し、緑の屋根瓦は泉州谷川の窯で特別に作られたものです。昭和22年昭和天皇の宿泊所として使用されています。



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