しゅんちゃんの事件簿

その1
教授に
毎週火曜日に教授回診がある。
とにかく、リンパ節を触られるのが嫌いなしゅんちゃんは
教授にむかって「いらんこと、すんな!!」と怒る。
「なんで、僕がおこられないかんのやろ・・・?」と教授。
横には蒼ざめた主治医、病棟長・・・
「俺も一回でいいから教授に、あんなこと言ってみたい・・・」
と聞こえたのは、誰の声だったんだろう?!(謎)
その2
学生に
医大の学生さんが実習に来た。
2週間、しゅんちゃんの担当だ。
あの手、この手を使って、しゅんちゃんに診察を挑むが・・・
あるとき「ドラえもん」のビデオを見ていたしゅんちゃんは、
いとも簡単に「今、いいところだから帰って!」と言う。
すごすごと、詰め所に退散の学生さん。
そのあと、詰め所では、「しゅんちゃんがドラえもんを
見ているときは話しかけたらダメ」と言われていたらしい(泣)
その3
BGM
この頃、しゅんちゃんのハマッていたものは、TVアニメ「あたしんち」
登場人物の母が大のお気に入り。
何処に行くのにも、何をするのにも「情熱っの♪、あっかいっば〜ら〜〜♪」
と大声で歌いながら移動・・・トイレの中も当然・・・
トイレ前の詰め所では「しゅんちゃんだ、しゅんちゃんだ・・・」と言ってるのが
きこえるしぃ〜〜。(困)
その4
お弁当
お昼の時間帯に売店に・・・
血液グループのDrが、お弁当選びに熱中していた。
しゅんちゃんは「これにしなさい!!」と自分が食べたかった弁当を差し出す。
迷っている顔のDrだったが、しゅんちゃんに言われたとうりに、そのお弁当を
買っていた・・・先生・・・ごめんなさい・・・・です。(汗)

その5
いや〜ん
毎日、主治医が診察に来ると、必ずリンパ節を触診する。
とうぜん、足の付け根のリンパ節も見る。
トランクスに手を入れられそうになると
「いやぁ〜〜ん、ケダモノ〜〜」と大声で叫ぶ、しゅんちゃん・・・
主治医には「毎回、やかましい〜」と言われても、これだけは止めない。
その6
聴診器
病院生活に少しなれた頃から、しゅんちゃんのDrイジメ・・・
毎日の診察の時、「ちょっと、聴診器かしてぇ〜」と可愛くねこなで声。
それに騙されうっかり貸そうモンなら、しゅんちゃんは、すかさず聴診器を
自分のトランクスの中に入れる・・・
当然Drは、蒼ざめて「こら〜、チンチンに、くっつけるな〜〜(ToT) 」。
あとで、しっかりアルコール消毒してちょうだい・・・
その7
学生さん
クリーンに入ってお風呂も入れない日々が続く・・・
看護学生さんが体を拭いてくれたり足を洗ってくれたり・・・
しゅんちゃんは足浴が大好き!
両足もきれいになり、片足つづタオルで拭いて貰う。
「さぁ、もう片方だよ」の学生さんの声に、せっかく拭いて貰った
足をもう一度「ボチャ!!」とタライに・・・
しばらくこれが繰り返されて学生さんの足拭きはエンドレスか・・・

その8
母の年齢
しゅんちゃんがガリウムシンチの検査に行った時のこと。
撮影に一時間もかかるのでDrといろいろおしゃべりしながら・・・・
Dr「しゅんちゃん、お母さんの年いくつ??」
し「え〜〜と、25才!」
Dr「うそ〜〜?!そんな若くないじゃろ・・・」
し「ほんまじゃ〜〜」
病室に帰ってきて開口一番
し「おかあさんのウソつき!年をごまかすな!」
母「えっ!誰がそんなことを言ったの?」
し「W先生がそんなに若くないって言ったが〜」
まったく子供の夢(?)を壊すこと言うなんて!ね?!(実は虎年)
その9
教授に
教授が週一で回診に。
診察が終わるやいなや、しゅんちゃんは、「おじさん、看護婦さんをナンパなんかして、お茶してんじないの〜?!」
よりによって教授を「おじさん」呼ばわり・・・
教授「ま〜〜ったく、近頃の小学生ときたら!!」
やっぱ、オカンムリですか??
その10
ピストル
教授回診の時、病室の外にはDrがズラ〜〜とン十人。
しゅんちゃんは回診が近くなると逃げたくなるのか(誰でもイヤだよね、あの光景は異様だもの)、必ず「トイレ」と言う。
教授はすでに隣の病室、入りきれないDrたちが2号室の前を塞ぐ。
しゅんちゃんは「バキューン、バキューン」と指をピストルの形にしてみんなを、撃ちまくる。  「オイ、今 撃たれた・・・」と何処からか声が。
まさか、教授の前で「ウゥ〜やられた〜〜」は言えないか・・・
その11
ガム
クリーンになった、しゅんちゃんのお楽しみの一つに風船ガムがあった。
実は、しゅんちゃんはガムで風船ができない・・・
で、テントから出られないときは、ひたすら風船を膨らます練習に励む。
なんとか、膨らみかけたら うれしくてみんなに見てもらいたい。
診察や検温にきたら最後「見て見て!」攻撃にあう。
しかし、風船ガム初心者のしゅんちゃんが見てもらおうとがんばると必ず、膨らまず、その上 口からガムが飛ぶ!!!
クリーンテント、看護婦さん、Drにめがけて・・・
白衣にくっついた看護婦さん、ごめんなさいm(__)m
その12
命名
4人部屋の2号室。4人とも違う主治医がそれぞれ毎朝
採血しに来る。
しかし、結果が出るのはお昼過ぎ、しかも主治医は患児を何人も受け持っていて、なかなか結果を教えにきてくれないことがしばしば・・・
そんなとき、しゅんちゃんは詰め所まで結果を聞きに行く。
(だって、クリーンになるかどうかの微妙なときは売店に行くのも怖いし、お風呂も入れなくなるから・・・・)
そして聞きに行った結果がこれだ・・・
「へのへのびん」そう、これは「ヘモグロビン」の事。
この日「ヘモグロビン」は「へのへのびん」と命名された。
しかも4人の主治医に通じてしまうから怖い・・・
恐るべし「しゅんちゃん用語」
その13
定員
オーバー

しゅんちゃんがクリーンになりクリーンベットから出られなくなると暇で暇で仕方ない・・・
お隣のベットのお友達もクリーンになり遊ぶこともできなくなった。
しかし、頭の柔軟な「お子様たち」は・・・・
血液グループのDrが回診に来た時一つのベットはクリーン中にもかかわらずもぬけの殻。
なんと、しゅんちゃんのクリーンベットに2人入ってTVゲームをしている!!
Drの驚いた顔!「一応、クリーンベットは一人用なんだけどなぁ」
まっ、外をウロウロ出歩くよりいいかっ・・・・
その14
母の秘密を
治療が始まると毎日体重を計らなきゃいけない。
その体重計は詰め所前にある。
朝起きて、食べる前に体重測定。
しゅんちゃんは、どんどん体重が増えてしまって(普通は痩せるはず?!)
お顔は、すっかりお月様・・・
まっ、しゅんちゃんはいいさっ!  動かない母も体重増加が気になる。
思わず、、しゅんちゃんと一緒に測定したのが運のつき(ToT)
いきなり後ろから体重計を覗き込み、詰め所の中に入っていき
「お母さんの体重は4○kgだよ〜〜」と大声で・・・
このやろ〜〜、ナイショだったのに(ToT)

まだまだつづくよ〜〜