・最近の思い

「古民家再生」を仲間と全国に先駆け始めて早30年が過ぎ、30周年記念展(*注1)も無事に盛況に終わり、ホッとしています。

再生を始めた頃に比べて、再生がポピュラーになった現在は隔世の感があります。

現在は、生まれ故郷「倉敷」の活性化のまとめ役・タウンマネージャーとして取り組んでいます。再生で培った経験や実績を買われてのことです。私が再生で蓄積してきた知恵を、自身の故郷の街へ着地させようと奮闘しています。

現在は、少子高齢化による人口減少などから地方の疲労が叫ばれ、「何とかならないか」と各地域で取り組みがなされています。補助金制度などの基に、その努力が報われるよう祈っています。

しかし、簡単な話ではなく、一律の流行の手法で「地域の活性化」ができる訳でもありません。

現在、私は県北などの過疎化の著しいまちの活性化の依頼設けていますが、そのまちのスケールに合った、段階を生んだヒューマンスケールな「持続可能なまちづくり」が前提となります。

「倉敷」は、地方都市の中でもトップクラスで恵まれたまちだと思います。

そのことを十分理解してうえで、これからの観光の在り方も含め、住民との自然体な交流が呼び起こされるようなまちを目指して「活性化」を進めているつもりです。

地方の気候風土に合った、それぞれの地域の特色を持った魅力的なまちとして、新しい時代の中で「本物の豊かな生活」が持続していけるようになることを望んでいます。




2019年7月 楢村 徹


(*注1)
2017年 「古民家再生工房30周年記念展 地域としての建築を考える〜岡山からの発信〜」 開催
【開催地】岡山市、福山市