修学旅行3日目 スキー2日目
朝。友達の携帯電話の「○び太くん!」という素敵なアラーム音でさわやかに目覚め、なぜ朝ご飯に刺身がでるのか不思議に思いながらも朝食を完食。スキーウェアに着替えていると体に無数の
青あざが。あまりの数の多さにびっくりしました。脚が一番激しくて片脚だけで7つもあったんです。
脚に七つのあざをもつ女になってました。でもよく考えてみればスキー初日にインストラクターに激突して転倒、カーブができずに転倒、友達について行けずに転倒・・・・と、転びまくっているのであざができててもまったく不思議ではないのです。そうまさに
初心者の王道を突っ走った名誉の負傷
恥じることはありましぇん。
ゲレンデではドレッドが私たちを待っていました。そして宣告どうりリフトで上へ。私はリフトも生まれて初めてでした。友達と「二人で乗ろうね」なんて言ってたら
ドレッド「はーい。じゃあ一人づつねー」
いじめだとしか思えない。
おそるおそる一人でリフトへ!リフトは乗るところからすでに難しいらしく、係員が確実に乗ってもらうために二人がかりで誘導してくれました。引っ張られました痛かったです。でも無事に乗ることができました。乗るとリフトはゆっくりと上にあがってゆき、だんだん足が地面から離れていきます。高さはまだ大したことない!「逃げるなら今のうちだぞ私!」・・・・本当にこう思ってました。リフトってちょっと斜めになってるし風がふくと揺れるので逃げたい気持ちで一杯でした。完全に足が地面から離れてかなり高いところに上がったときには
I wish I were a bird. (もしも私が鳥だったら)
と、
異国の言葉を口走り意識がどこかに逝っていた私。それくらい本当に怖かったんです。上のコースに到着して二本の脚で立ったときのあの安堵感は忘れられません。着いたそのコースはまだまだ初心者コースらしく、私でも笑顔で滑れたくらいでした。なだらかな山や谷のあるコースで余裕かましてたら、いきなり
ぼっけぇ長い斜面の登場。
ドレッド「じゃあこの斜面を・・・・」
OKわかったみなまで言うな。つまり滑ろと、このいきなり角度の増したなっがい斜面を。これをクリアできなければ私たちに安息の地はおとずれないというわけね。滑ってやろうじゃないのさ
死に物狂いでな。
いざスタート。滑り出しはいい感じ。初日に頑張ってエッジをマスターしたおかげでものすごくゆっくりだけど安定して斜面を降りていきます。かなり安定していたのでこのまま転ばずに下まで滑れるかもしれないという期待が私の中で生まれてきました。斜面の中ほどまできても転ぶ気配はいっこうにありません。そして斜面の終わりにさしかかり、先に滑り終わっていた友達の声が聞こえる所まで到達したとき、私になにか叫んでいるのが聞こえました。
私「やったー!転んでないよー」
友達「たらち!そこは危ないよ!」
私「えー?なにが?」
友達「その辺りは木の枝がでっぱってて・・・」
私「うあーーーー!」
はい、転びました。いっつもあとちょっとのところでヘマをしちゃうんです。私たちの滑っていたコースは少しはしっこだったので、木の枝の伸びたやつが板に引っかかってしまったのでした。しょうがないと言ってしまえばそれまでだけどかなり納得がいきません。コースの真ん中を滑ればよかったけど
だって真ん中こわいから。
気がつけば私は木の枝がでっぱってる一帯に入り込んでて身動きができない状態になっていました。スキー板では動けないので板をはずして歩いて脱出。ダメだこんなのはスキーじゃない。もうヤケになって雪だま作って他の班員に投げようとしたら
パウダースノーは固まらない。・・・・・・・北海道はとことん私に厳しいようです。他の班員を待つこと数十分、やっと全員斜面を滑り終えた時にはお昼をかなり過ぎていて、急いでごはんを食べにいきました。おそめの昼食を摂って帰ってくるともう午後のスキーの時間がほとんどなかったので、みんなでおしゃべり。するとドレッドが北海道弁(?)を少し教えてくれました。
なまらしばれる。
↓
とても寒い。
なまら=とても しばれる=寒い ということらしい。私たちも岡山弁をちょっと紹介。
ぼっけえさみい。
↓
とても寒い。
ぼっけえ=とても さみい=寒い という意味です。皆様はどちら派?
せっかくだから北海道と岡山の友好記念として新しい方言を作ってみました。
なまらさみい
ぼっけえしばれる
どちらも
とても寒いという意味。くっつけただけなのにみんなで大うけ。もう言いまくり。ドレッドとゆっくり話ができてよかったです。そろそろ午後も終了の時間になってみんなで帰ろうかと言ってたら
ドレッド「あ。俺は今日でお別れなんだ。明日は大学のテストがあるから今日でおしまい。明日は新しい人来るから頑張ってね」
えー!ドレッド今日でおしまい!?しかも明日テスト?インストラクターなんてやってる場合なんっスか?みんなで大慌てして急いで写真を撮りました。カメラはウェアのポケットに入れてたからばっちり。ほんとにいきなりのお別れ宣言でショックだったよ。多分もう会えないだろうから最後に言わせて?
「髪の毛さわらせて」
「いや」
マッハですよ奥様。私のこの2日間胸に秘めていた想いは見事に粉砕。告白の甘酸っぱさを白銀のゲレンデで初めて知りました。制服を着ている私がちょっぴり大人になった瞬間です。旅館に帰ったら
白い恋人の乱れ食い決定。
なんだかんだといってもドレッドにはとてもお世話になったので、みんなでお礼を言いました。すっごく楽しかったよドレッド。今度北海道に来た時には
アフロでよろしゅう。