ホテルのロビーを後にして自分の部屋に行きました。中はとても綺麗でルームサービスの案内なんかがありました。お風呂とかトイレとかいろいろ散策していたらなんと浴衣発見。同じ部屋の友達が私に「着てみて!」と言うので着てみました。浴衣に着替えた私を見てから友達が一言
「あっはっは!変なの!」
言うと思った。まぁ普段から遠慮なく話のできる友達だからこれくらい言われても大丈夫でした。私も調子に乗ってそのままの姿でずっと部屋で過ごし、班長会に行く時だけ普段着に着替えて行きました。(ここまでの話で分ってると思うけど私は班長でした)浴衣で行ったほうが笑いをとれていいかと思ったんだけど、たいていホテルなんかは浴衣は部屋でだけというのが常識だと思ったからです。班長会が始まり、ホテルの人からまず挨拶がありました。
「みなさま。本日は○○ホテルにご宿泊していただきありがとうございます。ではまず
ーーーーーや
ーーーーーーにはご注意ください。それから鍵はオートロックですので
ーーーー。あぁ、あとそれから
ここにいらっしゃる皆さまは大丈夫でいらっしゃるようですが、浴衣は部屋の中だけということをほかの皆さまにもお伝えください。」
わかりました伝えておきます。この挨拶を聞きながら心臓ばくばくしてました。部屋で笑いより常識をとった自分を偉いと思いました。もうちょっとで生き恥をさらすとこでしたよ。緊張の班長会が終わり、班員にこまごまと連絡をして浴衣を綺麗にたたんでさっさと寝ました。
なんてのは冗談でそのあとたっぷり二時間はおしゃべりしてました先生ごめんなさい。
朝。この日はいよいよ岡山に帰る日です。名残おしいなと思いながら制服に着替えているとなんか窓の外に変なもの発見。大仏のような大きな女性の像が街中にドカンとあったのです。結構びっくりして班員みんなにホテルの内線で伝えようかなと思ったけど、朝ごはん食べたかったからとりあえず無視することにしました。空腹には勝てません。朝食はバイキングで洋食から和食、中華とたくさんの食べ物があり、私はおもに洋食中心に食べました。スキーをしている3日間は乳製品をまったく摂っていなかったのでとにかくヨーグルトや牛乳をたくさんとりました。楽しく食べていると先生がなにか言っています
「班長は鍵をフロントにあずけとんじゃろうなぁー。自分で持ってなかろうなぁ?」
気にしない気にしない。
預けてなかったけど気にしない。朝食を終えるともうすぐにホテルを出発しなければなりませんでした。せっかちな旅です。このホテルにはたったの一泊しかできなかったけどとても快適に過ごすことができ、楽しい思いをたくさんしました。ただひとつ文句を言わせてもらえば飲み物が高すぎ。ホテルとかちょっとくらい金額が高くても仕方がないとは思うけど高すぎ。少しむかっぱらきたので部屋にあったお茶のパックをいただいて帰りました。バスタオルなどには手をつけていませんのでご安心ください。
ホテルを出発したらあちこち観光してから空港に行き、岡山に帰るというスケジュールでした。観光した一つに○○ジャンプ台というところがあり、みんなジャンプ台を背景に写真を撮ったりしていました。建物の中にはジャンプを体験できる装置やスーツの見本などがあり結構楽しかったです。私は友達と二人で行動していて、一通り見学したのでジャンプ台が見える広場で休憩をしていました。その場所は景色がよかったので、設置してあったソファに座らず外が良く見えるように窓ガラスのそばの段差に腰をかけていました。そしたらこんなものを発見。
ごめんなさい腰かけてました
まさかこんな注意書きがあるなんて思いもせず、おもしろかったので急いで写真を撮りました。
友達も大うけで軽いコントのようでした。しばらくしてジャンプ台ともさよならし、とうとう岡山に帰るために空港へ出発したのでした。
空港に着いた時間はお昼を過ぎていたのでみんなで昼食。ここでの指示はまた
てきとうに昼ご飯食べて時間までに集合というものでした。悩んだ末にお昼はカツカレーにしてデザートにアイス。高カロリー?いいんです育ち盛りだから。食事がすんだらとにかくお土産を買いまくり、友達にマスクメロン味の○ットカットとハイ○ュウを選びました。それにしても多いですね
マスクメロン味。おじさんついつい買っちゃったよ。まぁ岡山も多いですからね
白桃味と
マスカット味が。岡山に旅行に来てお土産を買う時はきびだんごの味がけっこうこの二つの味ですから覚悟しといてください。食事をのんびりしてたせいか時間があまり残っておらず、集合時間ギリギリにやっと全員買うことができました。先生も家族にたくさん買っていて、私たちと買ったお土産の見せっこをしました。友達が冗談で「子供さん一人一人にもお土産買ったんですか?」と聞くと先生は
「一人一人には時間がなくて買えなかったけど、子供たちには僕が抱きしめてやることが一番のお土産なんだ」
と笑顔で答えてくれました。子供と奥さんを本当に大事に思っているやさしい先生です。ちなみにこの先生、修学旅行を間近にして脚を骨折。なんとか旅行までには治ったもののまだスキーなんかをするのはよくなかったらしいです。でもゲレンデではスノボーを楽しんでいて「教頭先生には内緒だよ」と言ってました。無理しちゃいけんよ?先生・・・。
時間がきたので集合場所に集まり搭乗券をもらいました。そしてやってきました金属を身につけていないかチェックをする
あのゲートをくぐる時が。旅行の初日に得た教訓を活かし、とりあえず小銭入れだけはポケットから出しておきました。その他はとくに金属を持っていなかったので私はすんなりゲートを通過。男子を見てみると、私が見た限りではベルトを外している人はいませんでした。そりゃそうか。全員くぐり終えてしばらく休憩し、飛行機に乗り込んで北海道をあとにしました。四泊五日の長旅だと思っていたのにあっというまで、楽しい時間は速く過ぎるものだとしみじみ思いました。帰りの飛行機の座席は私はまたまた窓際で、綺麗な景色を堪能。でもこれは偶然ではなくしっかりわざと窓際の搭乗券を選んだからなんです。
これこそまさに班長の特権!搭乗券を一番最初に受け取る人の特権なわけです。はいそこズルイとか言わない。旅行中は班長であるためにたくさんの仕事をしてきたのでこれくらいはさせてほしかったんだな。これが。しばらくして飛行機は安定飛行になり、私はラジオを聴いてました。するとこんなアナウンスが!
「みなさま。飛行機の左側の窓から富士山を見ることができますのでどうぞご覧ください」
なに富士山!?いきなりラジオが中断されて何事かと思っていたのでかなりびっくりしました。ちょうど左側の席だったのでいそいで見てみると本当に富士山がくっきりと見えていました。今までテレビと写真でしか見たことがなかったので本物を見たのはその時が初めて!綺麗な山でしたよ。距離はかなりあるはずなのにはっきりと見え、その大きさに感激しました。カメラにもばっちり納めて班員のカメラでも写真を撮りまくりました。富士山はゴミがたくさん捨てられていて世界遺産に指定されなかったらしいので、ゴミは持ち帰ってほしいと思いました。肉眼で見ることができたので
本当に窓際でよかったとしみじみ感じました。
綺麗な景色をずっと見ていたかったけど1時間20分ほどで岡山に到着し、空港から学校へ向かいました。雪の積もっていない地面を見るのは久しぶりで岡山に帰ってきたんだなと実感。学校では先生たちが出迎えてくれて、迎えに来ていた父の車に乗って家へ帰りました。家に着いていろいろしていたら
ピンポーン。
指定していた時間ピッタリにお土産が到着。
一応7時に指定をしていたらこわいくらいのピッタリな時間に届けてくれました。配達してくれた人の仕事っぷりに言葉がなかったです。このお土産は私が家族に送ったものでした。おもに食べ物が中心で、家族にといっても自分で食べる気まんまんです。そのうちの半分以上は私のお腹に入るでしょう。一息ついてからたくさんの土産話をして久しぶりに家族とゆっくり過ごしました。
インストラクターがドレッドヘアだったり変な女に声を掛けられたりしたけどとても楽しい旅行でした。また北海道にはぜひ行きたいと思いました。
後日談
・帰りの飛行機の席はわざと窓際になるように搭乗券を選んだことを告白。ちょっと責められたけど笑って許してくれたので一安心。(小心者)
・旅館で女将に撮ってもらった写真が、フラッシュを忘れていたために真っ黒になっていたことが判明!
もー女将ぃぃいいいいいい!
