修学旅行4日目 スキー3日目
やっぱり友達の携帯の「のー○太くん!」というアラームでグッドモーニング。いいかげん
朝からたこの刺身とかやめてくださいみたいな愚痴の一つでもぶっちゃけたくなったけど朝食を完食。昨日ドレッドといきなりのさよならをしたから今日は新しいインストラクターに指導してもらうことになっています。ゲレンデに行くともうすでに新しい人が私たちを待っていました。
新インストラクター「おはよう!」
私たち「おはようございます」
新インストラクター「僕は○○っています。今日でスキー最後なんだよね?一日だけだけど楽しくスキーしようね!」
なんてさわやか!朝からさわやかすぎますこの人。やさしそうで明るい人で、私たちはすぐに仲良くなりました。いろいろ話をしていると新インストラクター(長いので
さわやかにします)がこんなこと言いました。
「昨日までのインストラクターは
風邪らしいんだ。大変だよね」
う・嘘ついてる!ドレッド嘘ついてるよ!
みんなで首をかしげてあいまいにうなずいてました。本当のことを言う気には到底なれず、この話題は
流し決定。うちらを巻き込むなドレッド!自己紹介も終わったのでスキーを始めようとしていたら
さわやか「今日は最後みたいだから
一番高いコースで滑るからね」
北海道に来てスキーを始めて今日で3日目。なにかいいことがあってからいきなり地獄に突き落とされるこのパターンには
もう慣れた。しばらくすると本当にリフトで一番高いコースまで連れて行かれました。この日は天気があまり良くなくて雪が降り、リフトに乗っている間ちょっとした吹雪に耐えなければなりませんでした。まだまだリフトが怖い私は一刻も早くリフトから降りたかったのにいきなり
リフト停止。
しかも2回も。
はよ降ろせみたいな。
一番高い所まで来るともうたくさんのグループが滑っていました。私たちも少しずつ滑っていき、相変わらず転びまくり。でもなぜか私はこのラスト日は一回も転ばなかったんです。自分でも信じられなかったです。斜面でも平たんなコースでも必死にバランスをとりながら滑ったお陰だと思いました。だって北海道は楽しくて面白くってすっごく気に入ったけど、
修学旅行先で骨を埋める気はありませんでしたから私。岡山に生きて帰りたいというつよい望郷の念が成せた技だと思っております。あまりにも必死すぎてどんな景色だったとかどんなおもしろいコースだったとかまったく憶えておらず、友達のカメラに納まった自分を見なければなにもわかりません。・・・・・ちょっともったいない。
ラストの日の日程は今までと少し違って、午前中しかスキーができないんです。この日中にスキー場を出発して新しい宿泊先に移動しなければならないからです。一番高いコースを滑り終えるとお昼ご飯を食べて、スキー終了の集会がある時間まで楽しくみんなで雪合戦しました。高いコースを必死で滑り終え、緊張の糸が切れた私は雪合戦が楽しくて楽しくて、楽しくてたまらず他のインストラクターの携帯に
奥さんからの愛してるvプリクラが貼ってあるのを知っても
なんとも思いませんでした。
奥さんからの愛してるプリクラ(子供と2ショット)<雪合戦
こんな感じ。
ぶっちゃけ
どうでもいいって思いました。ぶっちゃけーぶっちゃけー。
そんなんやってたらスキー終了。終わりの集会をしてインストラクターの人たちと握手をして旅館へ帰りました。旅館で服を着替えるともうすぐに出発です。スケジュール的には結構ハードだったと思います。荷物をまとめて玄関を通ろうとしたら、熊と鹿の置物があるのを発見
なんで今まで気付かなかったんだろう。
まぁこの玄関を通ったのは初めて旅館に入った時だけだったからね。スキーに行く時は裏口からゲレンデまで行ったし。しょうがないよ。いきなりのこの作り物にびっくりして急いで写真撮影。玄関で忙しい時にやったからみんなに迷惑かけちゃったよごめんなさい。バスに乗り込んでスキー場を後にしました。たくさんの楽しい思い出を作ることができ、またスキーをしたいと思いました。次の宿泊場所のホテルに着くと、
そこらへんで晩御飯食べて買い物して時間までに帰って来いと指示されて私たちは野放しに。いざみんなで遊びに行こうとしたら先生がこんなこと言ってくれました。
「修学旅行生だと知られたら変な人が声掛けてくるかもしれないからあんまりはしゃぐなよ?財布を見せて歩くようなことはするなよ!」
ありがとう、ありがとう先生。でもね
観光地をカメラ片手に歩き回り、通行人に「すいません写真撮ってもらえませんか?」とか言ってる私たちはどっから見ても修学旅行生では? まぁいいか。
しばらく歩いて○っぽろテレビ塔でラーメンを食べました。次に寿司を食べ、でっかいアイスを食べました。なんか食べ過ぎの気もするけどスキーをしていて3日間山ごもりだった私たちにとって久しぶりの下界。まさにヘヴンなわけです。ラーメンの後の寿司は私を含め数人で、他の班員は先にアイスを食べに上のフロアに行ってました。その時ハプニング発生。寿司を食べる組とアイスを食べる組にわかれていた時、上のフロアからアイスを食べに行っていた班員が慌てて戻ってきました。何事かと思っていると
「変な人が声かけてきた!しかもついて来た!」
あいたたた!いきなりですか!?
おそるおそる寿司屋の入り口の方を見てみると、黒い服を着た女の人がこっちを見てました。これはもう本当にヤバイトと思ってとにかく班員に話を聞いてみることに。その時の会話だそうで。
↓
黒い服の女「・・・あなたたち、修学旅行生?」
班員「・・・・・・・はい・・・」
黒い服の女「ここでアイス食べるんだ?」
班員「・・・・・・・・・・・・・・・・はい」
黒い服の女「もっと安い所知ってるよ。・・・・・・・・行こう?」
いやぁぁああああ!先生タスケテ!
変な人が!ごっつ変な人がぁああああああ(涙目)!
なんで寿司屋でこんなピンチになるんだろう。
日ごろの行いはいいはずなのにどうにかしてこのピンチを切り抜けようと考えてはみたものの、これといった案がでない。おそるおそるもう一度入り口を見てみると・・・・・いなくなってる?いなくなってるよ!
やった勝った!なんにもせずに変な人に勝ちました。あんまりしつこくない人でよかったです。女の人の誘いに乗って付いて行ってたらどんなことになってたんだろう。やっぱり修学旅行生は狙われているんだと身をもって実感しました。この後寿司屋をお巡りさん来そうなくらいの挙動不審っぷりで脱出し、ちゃんとアイスを食べて○っぽろテレビ塔を出ました。お腹が一杯になってのんびり買い物をしているといつの間にかもう集合時間が近づいていて、急いでカニを買いました。ほんでもってホテルまでダッシュ。ロビーで先生に「○班帰りました」と報告していると、さっきカニを買った店のおじさんが私たちを追いかけてロビーに入ってきました。一体どうしたんだろうと思っていると
「さっきカニは明日発送するって言ったよね?でも明日は市場(発送してくれる所)が休みだから明後日になるからね?」
とそれだけを言いにわざわざ来てくれたのでした。言い終わったら早々に帰っていくおじさん。すごく嬉しかったです。このおじさんはカニを買う時たくさん味見をさせてくれて、ウニやイクラや毛ガニまで食べさせてくれました。調理法まで丁寧に教えてくれて本当に親切な人でした。家に送るために住所やらを書いている時も、おじさんの店の常連さんたちがたくさん声をかけてくれて岡山から来た私たちを歓迎してくれました。知らない土地でなにかと緊張していた私はこの時の気持ちは言葉にできないほどうれしいもので、
寒い寒い北海道でとってもあったかい気持ちになりなした。
