森林公園2003

 例年ですと夏休みが始まる頃には梅雨が明け、蝉の鳴き声がうるさいほどです。ところが中四国地方の

梅雨明けは7月26日と、例年よりは一週間位遅かったようです。その梅雨明けだった日も森林公園のある

県北は午後から雨になりました。雨は止むことなく明くる日の朝方まで降り続きました。余談になりますが、

梅雨の晴れ間が少なかったためか、森林公園の宿泊施設(森の家)は黴臭く、蒲団も湿っていて重く感じま

した。

 7月26日は、かねてより計画していました仲良し三家族の森林公園行きの日でした。森林公園には10時

過ぎに着きました。早速、荷物を下ろし受付の手続きをしました。管理センター内は閑散としており、いつもの

ような賑わいはありませんでした。そう言えば途中の駐車場もガラガラの状態でした。

 登山の準備をして早速出発しました。登山ルートは今まで歩いた事のない、きたけ峰(1108M)のコースを

選びました。山道の周辺には、色んな植物があります。多くの植物が花期を終わって実になっていました。

そんな中で色鮮やかに咲き残っていたのはヤマアジサイです。また、下山途中で見かけたヤマホトトギスの

可憐な花やギボウシ等でした。適度な気温と湿気のせいか、きのこ類もたくさん目にしました。こんなに涼しい

夏でも季節を忘れず出てきた蝉の抜け殻も大木の幹にたくさん着いていました。

 しかし、予想とは裏腹に目指す山頂へは、行けども行けども、なかなかたどり着けませんでした。やっと山頂

に着いた頃には黒い雲が広がり、霧が立ちこめて来ました。気温が低く登山には最適でしたが、こうして休憩

をしていると寒いくらいです。こんな中でもビールだけは欠かせません。弁当を食べながら飲むビールの味は

格別です。

 食事をしている間に霧は周辺まで迫って来ました。心なしか小粒の雨も混じっているようです。記念写真を

写すと大急ぎで下山しました。帰りはもみじ滝を目指しました。山道は濡れて大変滑りやすくなっています。

何度か足を取られそうになりながら下まで降りてきました。もみじ滝に着いた頃、本格的な雨になりました。

幸い道を覆うように木の枝が張り出していますので、少しくらいの雨でしたら濡れる事はありません。次第に

集団も離ればなれになり、ひたすら管理センターを目指して歩きました。いつの間にか、みんな無口になって

いました。歩き慣れた道ですからバラバラになっても道に迷うことはありません。

 管理センターのホールでは暖炉の中で槇が赤々と燃えていました。暖炉の側を離れたくないくらいに寒い

のです。気温は16度だと言うことでした。真夏の16度ですから寒いはずです。こうして午後は別にすることも

なく、暖炉の側で過ごしました。訪れる人も少なく、女性の集団が一組と植物の分布を調べているという人達

が一組だけでした。暑い夏ですと、少しでも涼しいところにと大勢の人が来るのですが、今年のように涼しいと、

そんな気にはならないのかも知れません。

 夕方になって館内の売店も閉めてしまいました。管理人さん達も帰ってしまい、代わりに宿直の人がやって

きました。私達は炊事場と食堂を借り夕食の準備を始めました。今回はここでは作らず、持ってきたものを

出して並べたり温めるだけでした。準備が整い楽しい夕食が始まりました。色んな話が飛び出します。今回、

神戸から来る予定だった娘達夫婦が急に参加出来なくなり、UR家の娘さん夫婦、UE家の息子さん夫婦と

若夫婦は二組でした。そして、親達夫婦の三組でした。若い人達の話や私達世代の話など話題も多種多様

です。

 夕食の間に風呂が沸き、順番に入ることにしました。お湯は山からの湧き水を汲み上げて沸かしたもの

です。山から湧き出してくる水を沸かしたものですから温泉と変わらないように感じました。蛇口をひねると

お湯と冷たい水がほとばしり出てきます。湯船に浸かっていると温かさが心地よく、山の静かな温泉といった

ところです。

 管理センターは9時には閉館になります。ここを片付けて森の家の方に移動しました。蒲団はすでに家内達

が敷いてくれていました。寝るには少し早い時間でした。一部屋に集まって、しばらく、わいわいと賑やかに

話をして、眠くなったので私は一足先に失礼をしました。

 夜中にのどが渇き、目が覚めました。外はまだ雨が降っていました。静かな夜です。みんなを起こさないように、

そっと蒲団を抜け出して懐中電灯の明かりを頼りに廊下に出ました。窓明かりにたくさんの蛾が集まっていました。

水道の水は身を切るように冷たく、乾いたのどを心地よく潤してくれます。また、部屋に戻り蒲団に潜り込みま

した。こうして再び夜は更けて行きました。

 明くる日は5時頃、目が覚めてしまいました。しかし、する事もないので蒲団の中で鳥の鳴き声を聞いていま

した。色んな鳴き声が聞こえてきます。ホトトギスの声もしています。みんなが目を覚まし始めた頃、蒲団を抜け

出して着替えをしました。開館時間には少し早いようでしたが、管理センターに行きました。まだドアは閉まった

ままでした。

管理人さんが起きてくるまで玄関先で待つことにしました。やっと雨も上がったようです。玄関の前には公衆電話

があります。この明かりに寄ってきたのか、たくさんの蛾がいます。その蛾を食べようと小鳥たちが狙っています。

色んな種類の小鳥がいるようです。

 朝食を準備しましたが食欲のないものもいるようです。朝食が終わる頃になると、わずかながらも日が差し始め

ました。今日はお天気になりそうです。朝食の片付けを済ませて、早速、園内の散歩に出かけました。昨日は雨の

中で気付かなかった花や実が、たくさん目に付きます。ヤマアジサイの色も明るい日差しの中ではより鮮やか

です。湿地の中のギボウシにも青と白があります。鬼ヤンマがヤゴから脱皮をしていました。山野草に詳しいU君

の解説を聞きながら、色んな植物の写真を撮りました。園内の清流にはヤマメもいます。全てが夏の明るい日差し

の中で躍動しています。

 私達は熊押し滝を目指しました。滝の流れには小さなサンショウウオがいました。滝でしばらく休んだ後、来た道

を引き返しました。この頃になると次第に行き交う人も増え始めました。私達は管理センターに帰って、宿泊代の

精算を済まして森林公園を後にしました。

 帰りは奥津の甌穴を見たり、道の駅によって昼食を済ませ、おみやげを買って帰りました。三家族はここで解散

しました。帰りはそれぞれに一路倉敷を目指しました。雨は降ってもゆっくりと楽しい一泊二日の旅行でした。


園内の写真紹介(名前の分からないものもありますので、分かったものから記入していきます。)

  2  3 

         ヨツバヒヨドリ                       ヨツバヒヨドリ群落

  5  6

            ヤマアジサイ                        ユキザサ                        ツクバネソウ

  8  9  

            交尾中のヒル                       春ゼミの抜け殻                    トンボ(名前は未調査)  

10  11  

         食べられそうなキノコ                   ヒグラシの抜け殻だろうか

12

小さなモグラの死骸

13 14 15  

         山頂に向かう途中の景色                   ブナの大木                   ブナ林を歩く 

16  17  18

        未調査の木             山道の階段に使っている木から芽が出ていた             美しいスギゴケ

19  20  21

          ツルリンドウ                      オオナルコユリ                       ウバユリ

22  23  24 

             イワカガミ                               イワカガミ全体                          イタヤカエデ   

25  26  27

         ヤマホトトギス                       不明                          サルノコシカケ

28  29  30

             ヤマアジサイ                       ヤグルマソウ                           ザゼンソウ

31   32   33

          もみじ滝                     チダケサシ                 バイケイソウ

34    35    36 

         オタカラコウシツゲン                      ヌマトラノオ群落の一部                 ヌマトラノオ   

373839

色んな蛾を見かけた

  40 41 42

                         管理センターの館内展示物                                      ヤンマの羽化

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          いぼた園地のギボウシ                  草の周りにまとわりついた奇妙なもの           センターの下にあったホタルブクロ

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   明るい日差しの中のヤマアジサイ

49  50  51   

    日差しの差し込む遊歩道          見上げれば大木の間から青空            見事な自然の造形美 

   52  53  54 

         ホウの葉が日を受けてきれいだ

  55   56   57   

          熊押し滝                         ガマガエル?                     カラスウリの花 

58  59   60

             糸トンボ                           ヤブデマリの実                       ヤマボウシの実

61   62   63

         夏ツバキ(沙羅の花)                            蛾                            イノシシの掘り返した後

   64   65

白と紫のギボウシ

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左がオカトラノオ右の2枚はヌマトラノオ

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奥津渓谷と甌穴

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