九州気まま旅

    

関門海峡大橋を背景に、橋の向こうは九州

 男6人のさしたる目的のない気ままな旅でした。目的地は九州熊本の菊池温泉でした。菊池温泉に向かう前に時間が

ありましたので、太宰府天満宮にお参りしました。太宰府は中学校三年の時の修学旅行以来でした。何度も九州には

来ていながら立ち寄った事はありませんでした。その時の記憶が確かであれば、こんな大きな門前町はなく、ただただ

広い敷地の中に大きな鳥居と拝殿があったような記憶が残っていました。今は太宰府駅から続く参道の道縁が土産物

や食べ物の店となっており、大変な賑わいでした。私達は車を近くの太宰府小学校の中に置かせて貰いました。

 神社は赤を基調にした派手な色に塗装されており、大勢の参拝客で賑わっていました。太宰府天満宮はご存じのように

学問の神様と言われる菅原道真公をお祀りした神社です。古くから大陸に向かって開かれた土地であり、ここには大和

朝廷以来の政庁が置かれていたところです。

    

左は太宰府駅、右は土産物屋の建ち並ぶ参道

     

土産物屋の通りを抜けると神社が見えてくる 

    

このように赤く塗られた神社は大変派手で美しい

    

山門から参道を眺めたところ、建物にはきれいな彫刻が施されている

これは赤米であろうか、穂先が赤い、太宰府小学校の庭にあった

 九州にはたくさんの温泉地あります。もちろん熊本県内にも有名な温泉地がたくさんあります。菊池温泉もその中の

一つです。近くには「よへほ踊り」や「山鹿灯籠」で有名な山鹿温泉もあります。私達が宿泊したホテルのすぐ近くには

古くからの源泉があるようでした。菊池と言えば昨年の大河ドラマ「北条時宗」の中に出てきたご家人の一人、菊池一族

の領地だったところです。菊池一族はこの地を拠点にして長く栄えました。ホテルの中には菊池一族歴代の当主の

肖像画が展示されていました。

 温泉はアルカリ単純泉でした。少し肌がぬるぬるするような泉質でした。ホテルは山の斜面を利用して建てられており、

露天風呂もまた山の斜面に沿って作られており、庭の中にいくつかの湯船がありました。この山の麓にはお寺や神社

があり、クスノキの巨木がありました。樹齢は優に数百年は経っているような見事な巨木でした。

     

ホテルの窓から眺めた景色、ホテルのすぐ横にある神社の境内にあった大きな楠

 明くる日は菊池神社にお参りをしました。生地のままの塗装されていない拝殿は地方の神社にしては大きく立派な

建物でした。早朝でもあったせいか静で巨木に囲まれた荘厳な神社でした。庭は雑草もなく、大変きれいに手入れ

されていました。巨大な銀杏の木には、たわわに実が付いていました。こんなにたくさんの実が付いた銀杏の木を

見たのは初めてでした。

     

落ち着いた雰囲気の菊池神社社殿、右は教育勅語の刻まれた石碑が建っていた

実に見事としか言いようのないほどたわわなる銀杏の実り

 ここを後にして一路、菊池渓谷に向かいました。道沿いには栗の木がたくさんあり収穫間近な実が口を開けていま

した。階段状になった棚田には刈り取り間近な稲が重たげに穂を垂れていました。その田を縁取るように彼岸花が

咲いていました。ここには日本の伝統的な景色と自然が息づいていました。

 やがて道は山道になりました。そして大きく切れ込んだ深い渓谷は、紅葉までには今少し時間がかかるようでしたが、

秋はもう足下まで来ているようでした。駐車場に車を止め金百円也の駐車料金を払いました。名目は駐車料金となって

いますが、実は公園内の清掃代とのことでした。ボランティアの人達が広い駐車場や遊歩道を掃除しておられました。

駐車場から二百メートルほど歩いたところに渓谷の入り口がありました。ここでも一人百円の入園料を払います。

 道は渓谷の両岸にありました。水は柿田川の源流にも似た色をしており素晴らしく澄んだ美しい水です。温度は長く

手を入れてはおられないような冷たさです。周辺や川の流れは滑床か奥入瀬といった感じでした。急流が小さな滝を

何段にも作り流れ下っています。ところどころ広くなったところには、河床が大きな一枚岩となっていて磨かれたように

つるつるに光っていました。時間の関係上、一番短いコースで折り返しました。周辺の山は深い森となっていて樹齢

数百年を経たようなケヤキや杉の大木が林立しています。

     

左は掛幕の滝、右は黎明の滝

     

左は黎明の滝を正面から見たところ、川の水はあくまで澄んで美しい

     

木漏れ日にきらきら輝いている渓谷の流れ、周辺の山には江戸時代に植えられたという杉が林立している

竜ケ渕と天狗滝

 私達はここを後にして阿蘇に向かいました。何年振りかの阿蘇外輪山でした。一番に目指したのは大観望でした。

この日はあいにく低気圧が通過する日とあって、周辺は薄い靄に包まれており、遠くの高岳や根子岳はぼんやりと

しか見る事が出来ませんでした。しかし、周辺はススキの原が延々と広がり、日本の中とは思えないような雄大さ

です。外輪山のこの規模からすると陥没前の阿蘇山はどんなに大きな山だったのでしょうか。恐らくは富士山をも

凌ぐような大きな山だったのではないでしょうか。

     

左は大観望の展望台にて、右は展望台から眺めた草原

大観望の周辺

 ここを後にしてやまなみハイウエイに入り久住に向かいました。この頃から雨がぽつぽつと落ち始めました。しかし、

雨は一時的なものだったようでほっとしました。道沿いには点々と土産物を売る店があり、焼きトウモロコシ等を

売っていました。この近くの農家で作られたものでしょうか。ハイウエイはなだらかな登り下りとなっており高原の

上を走ります。やがて目の前に火山特有の釣り鐘状をした九重山が見えてきます。ハイカーが道沿いを歩いて

います。これから山頂を目指す人達でしょうか。私達は長者原で一服し昼食にしました。土産物屋さんの周辺は

大勢の人で賑わっていました。私達のような旅行者もいれば山から下りてきたばかりのハイカーもいます。この日

の九重山は山頂付近があいにく雲の中です。

山頂を雲に覆われた九重山

 こうしてやまなみハイウエイや久住を後に帰途につきました。帰りは日田から大分自動車道に入りました。途中

から激しい雨になりました。九州を抜ければ晴れるだろうと思っていましたが、以外に広範囲に雲が広がっている

ようで雨と共に倉敷まで帰ってきたようでした。

大観望周辺や九重山周辺で見かけた野草

    

    

  

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