参議院議員選挙に向けて

 近く参議院議員選挙が行われます。皆さんは既に投票する政党や議員を決めておられますか。今度の

参議院議員選挙は非常に重要な選挙だと言われています。選挙前の意識調査では関心があると言う人

が多いのに、いざ投票日になると意外に投票率の低いのが昨今の選挙です。特に若者の投票率が低い

ことが気になります。憲法の問題、年金の問題など当面する問題一つにしても自分たちの将来がかかって

いる重要な選挙です。是非、棄権などせずに投票所へ行って自分の意思表示をして貰いたいと心から

願っています。

 先日、ある大学の学生達が参議院議員候補のパネルディスカッションを企画したそうです。一般市民の

参加が少なかったようですが、ノンポリだと言われる学生が自主的に企画したことに意義があります。

どうか一部の学生だけでなく、多くの学生を巻き込んでの運動に拡大発展する事を願っています。

 さて、イラクでは現地暫定政府への権限委譲を直前に控えテロは一段と激しさを増しています。その

様相はベトナム戦争末期の状態を呈しています。当のアメリカ政府自身はその事に気付いていない

のでしょうか。それとも気付いていながら戦争を続けているのでしょうか。そんな事をしている間にも多くの

命が犠牲になっています。アメリカ軍は戦闘要員が足らないために兵士の滞在期間を延期し、韓国の

駐留軍を削減して兵士を確保するという苦肉の策をとっています。日本の自衛隊員も何次かの派遣を

繰り返していますが、結局、苦労し危険な目に遭っているのは、現地に滞在している兵士や自衛隊員です。

決してブッシュ大統領や小泉首相ではないのです。

 かつての太平洋戦争(第二次世界大戦)の時もそうでした。南方に戦線を拡大する中で後方からの

医薬品や食料の補給もなく、戦地に追いやられた多くの兵隊は戦争で傷ついただけでなく飢えや病気で

亡くなっていったのです。その時、兵士を前戦に送り込んだ軍の中枢や政府の要人達は温かい蒲団の

中で安眠をむさぼっていたのです。また、金持ちの医者の息子は兵役を逃れるため徴兵検査の時、

担当の医師に袖の下を渡したと聞いています。日本全国至るところでごく普通に行われた不正なのです。

このように戦争は多くの不正を生む温床になっています。お国のためにと真剣に考え死んでいった兵士達

の思いはいったい何だったのでしょうか。

 今、政治の中枢にいる多くの議員は二世、三世の人達です。ぬくぬくと育った御曹司達です。こんな人達

に国民の悩みや苦しみが分かるのでしょうか。絶対に分からないと確信しています。小泉首相は閣議決定

という方法で多国籍軍への参加を決めてしまいました。国是にも相当するこんな大事なことを一部の人間

だけで決めて良いのでしょうか。泥沼化するイラクの地で苦労されている自衛隊員の皆さんの事を考える

といたたまれない気がします。自分たちの意思表示が出来ないまま、自分たちの運命がかってに決められて

いることにどういう思いでおられるのでしょうか。小泉さんや政府与党(自民党・公明党)の議員さん達に

過ちに対する責任がとれるのでしょうか。

 今回の参議院議員選挙では日本を名実ともに軍事国家にしようという野望があります。そして基本的人権

や民主主義を犠牲にしてでも国家に奉仕させる日本人を作ろうという考えが背景にあります。そんな事に

なってしまえば年金問題等の騒ぎではありません。日本人の意識の中に強い日本を後押ししようという暗黙

の意思表示が見られます。それが小泉内閣を支え、あの支持率の高さになっています。

 しかし、その行き着く先に戦前のような国家統制の自由のない社会が待っている事を覚悟しなければ

なりません。その時、政府自民党や公明党に責任をとってくれと言っても遅いのです。どうか、真剣に

考えて議員や政党を選んで下さい。そして、投票日には何があろうとも投票所に出向いて下さい。選挙は

あなたの命から二番目に大切なものです。

参議院議員選挙の投票日      2004年7月11日(日曜日) 今は不在者投票も簡単に出来ます。

                                             2004年6月24日掲載

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