釣り紀行  その3

最近釣り仲間の誰に聞いても魚が釣れなくなったといいいます。

海水の温度がいつまでも下がらなかったり、海底にヘドロが次第にたまっているとか、海砂採取による海底の

変化等、海の環境が昔とは大きく変化しているようです。乱獲もたたっているのかも知れません。

ほんの十年程前には近くの海岸でも十分楽しむ程度には釣れていました。

会社の後輩に釣り好きの夫婦がいます。彼らは暇さえあれば児島周辺を釣り歩いているようで、いつ何が

釣れたとか、あそこの周辺は良かったとか休み明けの度に聞かせてくれます。しかし、けっして大物の釣れた

ポイントは教えてくれません。

また、釣り好きの先輩は定年退職で止めましたが、相変わらず近くの海でチヌ釣りを楽しんでいます。

こうしてみますと釣れなくなったとは言え、案外足元に釣りのポイントがあるような気がしてきます。

私もかつて一時期、釣りに夢中になっていた時期がありました。会社から帰って夕飯前に釣りに出掛けたことも

何度もありますし、子供を塾につれて行き、終わるのを待っている間、1,2時間を近くの海で竿を伸ばしていた

こともあります。そんな時代のことを思い出しながら、この周辺を釣り歩いたことを少しずつ書いて見たいと思います。

鯊(はぜ)釣り

家から歩いてでも行けるような近いところです。そこは小さな川が流れ込んでいるところで、レジャーボートの

係留地になっています。潮が引くと川底の見えるようなところです。もうかれこれ20年近く前の話しです。

潮が満ち始めると鯊が釣れ始めます。その頃は結構、型の良いものが釣れていました。川の奥は小さな入り江

になっていて、満潮近くになると小さなチヌなども釣れていました。

私の弟が大変釣り好きで、家に遊びに来ては小さかった私の子供を連れて鯊釣りに行き、釣れたものは、

その晩唐揚げにして、酒の肴になりました。毎日行っても必ず釣れる位たくさんいました。

揚げたての鯊は骨までも食べることが出来、味も上々でした。弟が結婚し、泊まりに来なくなって、私の足も共に

遠のきました。あれから何度か釣りに行ってみようと思うのですが、近くであるにもかかわらず、いつでも行けると

思っているせいか、なかなか行けません。今は懐かしい思い出となってしまいました。

今でも側を通る度に当時のことを懐かしく思い出します。

鰺(アジ)釣り

児島の競艇場近くに大畠(おばたけと読む)港があります。ここは漁船の港です。競艇場と港の間には

防波堤があり海水は防波堤の大きな穴を出入りしています。子供を塾に連れて行き、海の様子を見に行った時

の事です。その人は防波堤の穴に海水が出入りするところに竿を伸ばしていました。潮は満ち潮だったと思います。

さびき釣りをしていました。竿を上げる度に数匹のアジがかかっていました。アジの大きさは14,5センチ、丁度

唐揚げにしてマリネにでもすれば良いような大きさでした。その人がもう帰るというので、早速場所を譲って貰い

釣り始めました。もうすっかり日は落ちて、辺りは暗くなっていましたが、浜辺には幸いなことに水銀灯の明かり

がありました。夢中になって1時間ほど釣りました。時には藻蟹もかかってきたり、結構楽しめました。

それからも1,2度は行ったかと思いますが、潮の加減か季節のせいか、その時ほどは釣れませんでした。

その他にも下津井の吹上港でも同じような場所がありアジを釣ったことがあります。

そこも結構釣れたのですが、どこからウワサが広まったのか大勢の人が来るようになり、次第に足も遠のきました。

あの頃のアジは、まだ海岸近くまで来ているのでしょうか。秋になったら懐かしく思い出します。

メバル釣り

この辺ではカサゴの事をメバルと言っています。正式にはメバルは黒い色をしており姿形も異なります。この辺りで

赤メバルと読んでいるのはカサゴです。

年も押し迫った12月30日、昼間は家の片づけなどをしておいて夕飯もそこそこに出掛けました。

夏に会社の同僚と釣りに行ったことのある下津井吹上港の魚の荷揚場近く、生け簀を浮かべている港です。

夜間も漁船が出入りするので照明もあり、建物が風よけとなり、場所としては申し分の無いところです。

餌はしらさえびです。生き餌なので元気な内が勝負です。浮きなしの探り釣りです。先おもりで餌を沈めていくと

びくびくと辺りがあります。この感触がなんとも言えません。そんな魚との駆け引きの後メバルが何匹か釣れました。

ガクメバルという大きなものも釣れました。

しかし、どこにでも釣り道徳に欠けるような人がいるものです。後から来て釣りの邪魔をするのです。

こちらも知らん顔をしていたのですが、ここでけんかをしても嫌な思いをするだけ損だと思い、竿をしまって帰りました。

その後も会社の同僚が同じような目に遭いました。釣り仲間の風上にもおけないような人がいるものです。

その場所は、夏には、ちいちいイカという小さなイカが釣れたり、また、まれには大きな蛸が釣れたこともある場所で、

なかなか捨てがたい魅力のあるところです。しかし、嫌な思い出もある所なので、それ以来行ったことがありません。

いつか機会があったら是非行ってみたいと思っています。あのメバルの引きはなんとも捨てがたい感触です。

釣り紀行4  冬の朝  かに釣りへ行く

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