木苺の鉢植え

 先日「キウイをベランダで作ってみたいのですが」という問い合わせがありました。残念ながら

キウイは木がある程度大きくならないと、実を付けない果樹ですから、鉢植えでは無理ではない

でしょうかとお答えをしておきました。

 では、ベランダで作れるものはないのでしょうか。そんなことはありません。最近では盆栽仕立て

の果樹もありますし、「矮化」(わいか)といって、木が大きくならなくても果樹を楽しめるようにした

ものもあります。それよりお勧めなのが、ここで紹介をします小果樹類です。


 種類はたくさんあります。大きくなりすぎたら切り込んでやると、また下から新しい芽が出てきて

花を咲かせ実を付けます。黄色のもの、赤いもの、紫色のものなど実の種類もたくさんあります。

実は付いていないが成長の良い木イチゴ二種  2000年7月中旬

 下の写真は昨年買ってきた木イチゴです。早速、今年は花を付け実が出来ました。熟れると

赤紫色をした実です。甘酸っぱい味は子供の頃を思い出させるような懐かしい味です。大きく蔓を

伸ばし放っておくと、どこまでも伸びてゆくような勢いです。

    

左は白い花、右は熟れ始めた実、熟すと紫色になる。 2001年5月〜6月


   

満開の白く小さくて可憐なユスラウメの花   2002年3月下旬撮影  真っ赤に熟れたユスラウメの実   2000年6月撮影

 もっとも一般的な小果樹と言えば、「ユスラウメ」といえましょうか。昔から私達の身近にあって季節

の味を楽しませてくれています。小さな実ですが、味はサクランボなどにも負けてはいません。実生

でも簡単に増やせますから、どこかで種を貰ってきて植えてみて下さい。

 春に小さくて地味な白い花を咲かせます。そして5月下旬頃から実が赤く熟れ始めます。赤く輝く

小さな実はルビーのようにも見えます。味も決して悪くはありません。甘酸っぱい味は幼かった頃を

懐かしく思い出させます。他の家の高い塀からのぞく赤い実がほしくて、やっとの思いでよじ登り、

手を伸ばした途端に塀の中から大きな声がして、手を離した途端に高いところから転落し、しばらく

は立ち上がれなかったことなど、ユスラウメにまつわる私自身の懐かしい思い出です。


    

        左はびっくりグミの花  2001年4月中旬撮影  右はたわわに実った実、色はオレンジから赤へと変化していく  

                                                   2001年6月撮影

 グミは本来、山に自生する灌木です。棘のある木で、田植え頃になると小さな赤い実を付けます。

この季節に実を付けるものを別名「苗代グミ」とも言っています。季節感あふれる名前です。

 その反対に、秋に熟すものもあって「アキグミ」と言います。僕らは子供の頃、アサダルと言って

いました。昨年の秋、近くの山で見つけて懐かしく口に含んだ事があります。とても渋くて食べられた

ものではありませんでした。

 しかし、子供の頃には喜んで食べていたものです。亡くなった祖母が、これを発酵させグミ酒を

作っていたことを懐かしく思い出します。

 さて、我が家では改良種の「びっくりグミ」が実りの時を迎えています。以前作っていた畑に植えて

いたものですが、畑が人手に渡ってからは、手に入らないものとあきらめていました。ところが、

数年前から庭の隅によく似た木が生えてきたのです。もしや「びっくりグミ」ではないかと思い、

切らずに気長に待っていましたら、今年花を付けたのです。木が生えていることを発見した時から、

野生のものとは明らかに外見が異なりますので、ほぼ間違いないものとは思っていましたが、実が

熟すまでは、やはり半信半疑でした。

 今年、久しぶりに口にした甘さです。野生のものほど渋みがなく、大きさもふた周りほど大きいです。

従って、口に含んでも少し渋みを我慢すれば十分食べられる果実です。びっくりするほど大きいから

「びっくりグミ」と言うのでしょう。実の大きさは大人の小指の先ほどあります。

                                             2000年6月10日掲載


 蜜柑は小果樹とは言えませんが、枝の切り込みが可能ですので、小さく作ることが出来ます。

少し大きめの植木鉢に植えて下さい。買った時に立派な苗ですと、あるいは、その年から実を

付けるかもしれません。

 我が家では「デコポン」という変な名前の蜜柑を植えています。味は良いようですが、改良種

なので作りにくいのではないかと思っています。今年、何個か小さな実を付けています。

 又、その後「ネーブルオレンジ」の苗木を買って、鉢植えにしています。まだ十分定着して

いませんので、今年一年は要注意です。

                                           2000年6月11日

 デコポンという柑橘類の新品種ですが、このような実がなりました。味の印象は想像とは少し

異なっていましたが、収穫期も分からないまま、今も鉢植えの木に成っています。

                                            2001年1月4日 

デコポンの鉢植えの実  2000年12月撮影

追記

 結局、柑橘類は全て畑に植え替えました。まず、水やりが大変だと言うことを感じたからです。

特に夏場の乾燥期には朝夕やっても追いつかない位です。

 山の畑に移し替えたデコポンが久々にたくさん実を付けています。ミカンとは異なった触感があり

美味しいです。今年の冬が楽しみです。また、ネーブルオレンジも一昨年くらいから収穫できるよう

になりました。ネーブルオレンジは味も香りも良く、昔から高級な柑橘でした。

                                         2009年8月5日追記


 桑はカイコの餌になる植物です。ほおって置けば巨木になります。挿し木で簡単に増やせますから、

どこかで見つけたら、一枝貰って挿し木をしてみて下さい。挿し木がついたら鉢に植え替え、少しずつ

大きくしてやって下さい。幹の太さが親指くらいになったら花を付け、やがて黒い実が成ります。特徴

のない甘みのある黒い実は、中高年の方なら懐かしい味に違いありません。

     

左はクワの花、右はクワの実が熟れたところ。1999年撮影   クワの実を焼酎に漬けると赤ワインのような色になる。

 今年もたわわに実を付けています。少しずつ青い実が白くなり、その後赤い色から紫色へと変化

してきます。今年も少しだけ焼酎に漬けて見ようと思っています。         2000年6月10日

 今年、桑の実は全滅でした。順調に大きくなっていた実も熟れることなく、白くなって、そのまま

枯れて固くなっていました。原因は良く分かりません。表面はカビが生えたようになっています。この

ままですと菌が残って来年も同じようになるのではないかと心配しています。2009年には同じように

なったので、どのようにしたらよいかという質問が来ました。そこで下記のような処置をしてみました。

                                                2000年6月26日

 枝を剪定し切り戻しをしてみました。すると新しく伸びた木には元のようなきれいな実になりました。

やはりカビのような菌が付いていたのでしょうか。桑の木自体は大変強い木ですから切り戻しても

すぐに元のように大きくなります。                            2003年6月27日


 水やりは一度にたっぷりやること。特に雨が少しだけ降った後は要注意です。鉢の面積は小さく

葉が茂っていると、雨を十分に受けることが出来ません。上の方は湿っていても中まで十分浸透して

いないことが多いのです。だからといって、やりすぎると根草れをおこしますから、やる時は鉢の

底から水が流れ出るくらいやって下さい。

 そして、風通しを良くすること。何故か植物は風通しの良いところを好みます。人間と一緒でしょうか。

病気や害虫を見つけたら早めに防除したり、手でつまんで取ってやることです。

鉢植えのブドウ

 これなども何となく風流があって良いものです。夜店などで時々見かけますよね。残念ながら私は

作ったことがありません。チャンスがあれば作ってみたいものの一つです。

私の鉢植え栽培

 現在はスモモ、桃、リンゴ、蜜柑、木苺を植えています。すでに昨年は桃を食べましたし、木苺は

現在黄色の実を付けています。りんごは来年くらい実を付けそうです。蜜柑はデカポンという何とも

ふざけたような名前の柑橘です。果実は甘くおいしいというのですが、楽しみにしています。

   

鉢植えを並べているところ、鉢植えの桃に実が付いた。

鉢植え栽培のその後

 2000年春、芽が膨らみ始めた頃、思い切って植え替えをしました。本当はもっと早くした方が

良かったのですが、どうしようかと迷っていたために、こんな時期になってしまいました。リンゴは

鉢からはみ出した太い根が地面にまで伸びていました。本来なら、多少土を落とすのですが、この

時期、根を傷めてはいけないと思い、はみ出している根だけを切ってひとまわり大きい鉢に植え

替えました。植え替えたのは、桃、りんご、スモモ、でこぽん(ミカン)です。

 4月25日現在、スモモは花が終わり、小さな実を付けています。りんごは花が開いています。

桃は花が終わったばかりです。デコポンは小さなわき芽がのぞいています。

                                             2000年4月26日追記

 鉢植えのスモモに実が付き、数日前から食べられるようになりました。結構大きな実で、甘みも

酸味も適度です。木が小さいのでこれから充実した木に育てていけば、そこそこの収穫は得られる

のではないでしょうか。今後が楽しみです。 

                                             2000年5月26日追記

初収穫をした鉢植えのスモモ   2000年6月24日撮影

 一度は鉢植えに挑戦してみたのですが、維持管理が大変なことと、果樹を食べるという実用上の

メリットが全くありませんので、すべて畑に移し替えてしまいました。矮性だと言うことで買った果樹

でしたが、畑に移し替えてからどんどん成長し、今では普通の品種と変わらなくなってしまいました。

                                          2009年8月5日追記

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