これは今年(1999年3月)の満開状態のスモモの花です。

 「スモモも桃も桃のうち」子供の頃の戯れ歌に、こんな言葉がありました。姿形は異なりますが

スモモも桃の仲間なのでしょうか。春一番に白い花を付けます。大木になりますから花の咲く頃は

それは見事です。今年(1999年)の3月7日現在すでに蕾は丸みを帯び、開花の近いことを思わせ

ます。

 花は目立つほどの大きさではなく、一つ一つは地味な花です。受粉がうまくいくと多くの花が実に

なりますから、そのままにしておくと小さな実が鈴なりということになります。

 これはメスレーという品種の場合で、他品種では全く逆のケースもあり、花は咲いても実を結ぶ

のは数えるほどしかないというものもあります。実を多く付ける品種は、いかにして間引いてやるか

が課題ですし、少ない品種は、いかにして実が落ちないようにしてやるかが課題です。なかなか

うまくいかないものです。

 小さな実から、ある程度の大きさになるまでは目に見えて大きくなります。果樹作りで一番楽しみな

時期とも言えます。

 梅雨の頃(6月下旬〜7月上旬)実は少しずつ熟し始めます。気温の高い季節である事と、

雨が降る季節ですので、ここまでうまく栽培できても収穫ということにならないケースも多いのです。

果樹栽培のうまくいくいかないも、お天気次第なのです。

 長雨に会うと実は熟したままではじけてしまいます。はじけたところからかびが生えて、そのかびが

全体に蔓延していきます。こうなってしまうともうお手上げです。

 逆に天候に恵まれた年は収穫が間に合わないほど穫れます。そんな年は近所や知り合いにも

持っていって食べてもらいます。スモモにも三日の旬というものがあります。赤紫色に熟したものは

甘くて香りよく、本当においしいものです。もっとも人によってはもっと早い時期の少し酸味のある方

が良いという人もいます。

 大石中生(おおいしなかて)のように果肉の黄色いものもあります。これは又、風味も異なり味も

違います。好みは色々ですが、我が家ではみんな、この黄色い方が好きのようです。でも、果肉の

赤紫色のものは少し毒々しい感じはしますが、収穫量は多く作りやすい品種で、木が小さい内から

たくさん実を付けます。

 我が家の木は3本の内、2本はすでに大木となってしまいました。 品種はメスレー2本(1本は

大木、他の1本は7年前位に植えた若い木です)、大石中生1本(大木で消毒にも困っています)

です。2001年の冬に大きな枝を切り、全体を小さくしました。2003年には、もうたくさんの枝が

出ています。

 スモモに関する病気は熟した果実に付くかび以外には、ほとんどありません。害虫は貝殻虫です。

木肌にびっしりとへばりついています。白いものが若い枝に付いているようでしたら、ブラシでこすって

みて下さい。取れると思います。木が大きくなったら、こうはいきませんからカルホス乳剤などを

散布します。又、冬にマシン油乳剤を散布してやるのが良い防除法です。

 私の体験では、実を付けすぎた年と翌年が要注意です。木が弱りますので必ず何らかの障害が

現れます。木を弱らすのも丈夫に育てるのも管理者次第です。私の失敗のように、実を付けすぎ

ないように、くれぐれも注意して下さい。「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

    

はや小さな実となり始めたすもも(1999年4月25日撮影)と色づき始める前  6月

もう夏がすぐそこまで来ている季節。木には熟した実がいっぱい付いています。

私は木に登って青空を眺めながら満足に浸っています。

目の前にある一個を取って口に入れてみます。

甘酸っぱい果汁とスモモ特有の香りが口一杯に広がります。

今年も豊作です。そんな情景を思い浮かべながら、これを書いています。

                        2009年8月5日追記修正

    

メスレーのたわわなる実と大石中生の実  1999年撮影


栽培品種:

メスレー(大変作り易い品種です)、大石中生(香気の素晴らしい味の上品な品種です)

       メスレーは受粉樹が無くても結実しますが、大石中生は受粉樹が必要ですのです。

       従って、我が家では最初異なる品種同士2本植えました。

害虫、病気:毛虫など葉を食い荒らす毛虫、木の汁を吸う貝殻虫

        スミチオン乳剤かカルホス乳剤等を散布(冬はマシン油乳剤、石灰硫黄合剤散布)

農作業:施肥は寒肥と果実の収穫後、お礼肥(油粕、石灰、化学肥料)多用は禁物です。

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