真珠湾攻撃と同時多発テロ

 早いものでアメリカのニューヨークで起きた同時多発テロから一年が過ぎようとしています。事件が唐突とも思えるように

起きたのは昨年の9月11日でした。思い出せば本当に衝撃的な事件でした。ハリウッド映画さながらに高層ビルへと次々

に旅客機が突入し、そして間もなく巨大なビルは砂上の楼閣の如く崩れていきました。この事件では多くの方々が犠牲に

なられました。慎んでご冥福をお祈り致します。

 後の報道では、アメリカ政府は事前に何らかのテロ活動があることを知っていたと言います。日本にも外務省を通じて

情報を伝えていたとも言われています。このように、前もってテロ情報をつかんでいながら何故こんな大きな事件が起きた

のでしょうか。不思議と言えば不思議な事です。

 この度、フランスのジャーナリストが一冊の本を出版したそうです。「恐るべきペテン」と言う題名の本だそうです。私は

この本を読んでいませんので、詳しいことは分かりません。しかし、新聞に紹介されていた事をかいつまんで紹介しますと、

次のような事が書かれているようです。米国での同時多発テロの犯人はイスラム原理主義者ではない。実は米軍内の

右派勢力と軍需産業が国防費増額をねらって仕掛けた謀略だと言った内容だそうです。すでに22万部も売れたと

言いますから、一年過ぎた今も如何にこの事件に関して、多くの人が関心を持っているかということが良く分かります。

と同時に、ジャーナリストだけでなく、多くの人がこの事件を疑惑の目で見ている事も良く分かります。日本人の著名な

ジャーナリストの中にも同じような視点でこの事件について論じておられる方がいます。田中宇(さかい)さんという方です。

常に独自の視点で世界の動きを見てこられた方です。しかし、考えてみれば荒唐無稽とも思われる発想が案外正当な

ものであるかのように見えてくるから不思議です。

 と言うのも1941年12月7日の日本海軍による真珠湾攻撃の事です。つい先頃、アメリカの公文書が公開され、その

中に日米開戦に至った経緯と、当時のアメリカ大統領ルーズベルトのとった政策なり考え方が記録として残っています。

当時からアメリカの諜報活動は活発で、日本政府の考えている事が手に取るように分かっていたそうです。

 その頃、ヨーロッパではドイツのヒットラーによるヨーロッパ侵攻が拡大し、同盟国であるイギリスからも軍隊の派遣を

求められていました。しかし、アメリカ国民の多くは軍隊の派遣には反対をしていました。国内世論を変えるには何か

仕掛けが必要でした。そこで考えた方策が日本に戦争をし向けさせることでした。外交交渉に於いて日本政府がとても

飲めないような無理難題をふっかけて開戦に追い込んだのです。

 それを知ってか知らずか、開戦の最初の攻撃目標として、アメリカの太平洋艦隊の基地である真珠湾攻撃を仕掛けた

のです。ほとんど無警戒に近い真珠湾に山本五十六大将が連合艦隊司令長官として攻撃をしたのです。多くの艦船が

海に沈み多くのアメリカ人戦死者が出ました。アメリカの世論は一夜にして参戦へと変わっていったのです。

 こうして長く友好国であった両国に多くの犠牲者を出すことになった太平洋戦争が始まったのです。公文書の内容が

本当の事であったとすれば、アメリカの犠牲者も日本の戦死者も時のアメリカ政府の陰謀によって殺されたと言っても

過言ではありません。アメリカという国には表には見えない闇の部分があります。記憶に新しいところでは、ケネディ

大統領の暗殺事件があります。色々と言われていますが、未だに事の真相は明らかになっていません。

(もちろん、犯人として逮捕され、後に暗殺されたオズワルドの単独犯行ではありません。映画でも取り上げられ話題

になりました。)

 今回の事件に関しても、軍部が背後で糸を操っているという陰謀だとしても、過去の経緯からして決して不思議な事

ではありません。ある意味では大統領自身も踊らされている人物の一人かも知れません。このような事件が起きる度に

囁かれている、影に大きな力が働いているのではないかという疑念をぬぐい去ることは出来ません。

 今回の事件ですが、これも又、過去の事件のように真相が明らかにならないまま闇から闇に葬り去られるのではない

でしょうか。そして今、イラク攻撃という壮大なテロが行われようとしているのです。これ以上、人の命を奪うことに何の

意味があるのでしょうか。正に悪魔の仕業と言わざるを得ません。

                                                   2002年8月20日掲載

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