歴史のある下津井城である。今は石垣しか残っていない。  2000年6月11日撮影

近くに住んでいても、意外に行ったことのない所は多いものである。

今回は友歩会のメンバーから出た希望を取り入れて、下津井周辺を歩く事にした。

何年か以前にも一度計画した事のあるコースだ。車を瀬戸大橋の下、田の浦港の公園駐車場に置き、出発する。

前回とは逆コースで回る。下津井電鉄の廃線跡地が整備され遊歩道となっている。

ここを通って下津井城に入る。下津井城周辺は近年整備され、広い公園となっている。すでに桜の時期は終わり

鳥達が食い散らかしたサクランボが道に落ちている。道縁の草花を見ていると、何気なく通って見落としている

かわいい草花や珍しい草花にも出くわすことがある。そんな道草を楽しみながら、天守閣跡まで登ってみる。

ここからは鷲羽山ハイランド方面が一望できる。残念ながら下津井港方面は木々が茂り、枝の間からわずかに

望める程度である。泰山木に大輪の白い花が開いている。額に汗がにじんでくる。午前中いっぱいは曇り空で

あろうと思っていたが、意外に天気の回復は早いようである。

白い大輪の花  泰山木    2000年6月11日撮影

私達は下津井城を後にして、祇園神社を目指す。祇園神社は下津井周辺に住む人たちの氏神様である。

そして、歴史と伝統のある神社である。祇園神社まではわずかな距離である。石段や石段の手摺りにたくさんの

毛虫がはい回っている。そろそろさなぎになる季節ではないだろうか。かつて祇園神社は海に面していた。

瀬戸大橋以降、この近辺が整備された際、埋め立てられて周辺を車で通行できるようになった。

それでも昔の面影は残っており、海に面した方角の展望は素晴らしい。久々に、ここの宮司にお会いした。

長く民生委員をされたり、人権擁護委員をされていた。私も人権擁護委員をしていた時、お世話になったことがある。

お元気そうで何よりである。ここの庭を借りて昼食にする。いつもの事ながら、女性陣の会話はにぎやかである。

祇園神社の境内 背景にあるのが下津井城  2000年6月11日撮影

昼食後、お礼を言ってここを後にする。ここを出て、下津井の町並みに入る。北前船で賑わった町である。

狭い道路を挟んで、家が建ち並んでいる。この一角には、北前船に水を積み込んだという、古い大きな井戸がある。

そして、観光の目玉となっている「むかし下津井回船問屋」がある。ここは実際に、にしんの取り引きされたところで、

倒壊寸前になっていた建物を岡山県が買い取って、回船問屋当時を復元したものである。商取引に使用された

部屋や道具が、そのまま陳列されている。地域のボランティアの方が当時の賑わいぶりを説明してくれ、おまけに

下津井節まで聞かせてくれた。こんなサービスを受けると、旅の思い出はより一層味わい深いものとなる。

    

回船問屋の蔵を改造した会議室、回船問屋の座敷と奥の蔵、ツバメたちが子育てに忙しい。  2000年6月11日撮影

町の中はツバメたちが子育てに忙しい。最近めっきり少なくなったツバメだが、ここだけは全く異なる。

道路に面した家の軒には、必ずと言って良いくらい巣を作っている。

私たちは回船問屋を後にして、再び町の中を歩いて帰路についた。町の中には、住んでいる人たちが丹誠を込めて

作った色んな花があり、私たちの目を楽しましてくれる。

アジサイは今季節の花である。その見事な寄せ植えが、今は必要の亡くなった浜灯籠の側に植えられていた。

  

アジサイの寄せ植え、下津井瀬戸大橋の下   2000年6月11日撮影

そんな町の散策を楽しみながら、再び海岸に出て田の浦港に着いた。ここでストレッチ体操をして体の疲れを

ほぐし、散会にした。海岸では多くの釣り客が竿を伸ばしていた。季節は急速に真夏に向かいつつある下津井の

景色であった。

                                               2000年6月26日掲載

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