果樹園四季暦(1999年7〜12月)

果樹園四季暦が大変長くなりましたので、ページを2ページに分けました。

引き続きお楽しみ下さい。

                     1999.11.16  果樹園管理人

七月

文月(小暑:7月7日、大暑:7月13日)

 長い梅雨が明ければいよいよ本格的な夏になります。この雨で、畑は草が鬱蒼と生い茂って

います。本当に足の踏み場もないくらいです。木々の緑も、より一層濃さを増しています。

 病害虫の発生しやすい季節です。少しの晴れ間を狙って薬剤を散布します。なしの黒星病や

赤星病、アブラムシ、毛虫の類、各種かび病等々、この季節に発生する病害虫は数え上げれば

きりがありません。適宜、薬剤を散布して、その場をしのぎます。気温の変化によって様々に

病害虫も変化しますから、タイミング良く対処しましょう。

 こんな雨の中、スモモが大量に熟しています。取っても取っても追いつきません。取って置いても

二晩位すると腐り始めます。出来過ぎというのも困りものです。みんなに食べてもらいますが、味は

今一つというところです。

大いなる収穫のメスレー  味は今一つでした。

 キウイ、なし、りんご、ブドウ、八朔などの果実が順調に生育しています。キウイなどは大豊作の

ようです。

 夏の水不足が心配です。水やり、病害虫の防除、草刈りなど、私と夏との文字通り、熱い戦いが

始まります。ここで我が家の果樹園について今年の出来具合を。スモモはおおむね上出来でした。

雨のせいかメスレーの味は今一つでした。

 リンゴにキンモンホソガの被害が出ていました。やはり7月はじめの防除が必要でした。遅まき

ながらアディオンを散布しました。木が弱ると余計に被害が大きくなるので更に摘果を行いました。

 白桃は順調です。このまま夜盗蛾の害にあわなければ豊作といえましょう。なしは豊作です。

ところが早くもカラスが連日やってきて20個余りが被害にあってしまいました。早速、カラス対策に

知恵を絞っています。

 私の大好きなリンゴの津軽は豊作です。9月の熟期が楽しみです。昨年不作だった八朔が今年は

たくさん実を付けています。一昨年実の付け過ぎで失敗しましたので、今、摘果の真っ最中です。

 キウイは大豊作です。これからの水やりが大変です。夏を乗り切れば後は収穫を待つばかりです。

蜜柑、伊予柑は裏年です。今年はまったく期待できません。柚、橙、レモン、安政柑も裏年です。

これらすべて昨年は大豊作でした。適当に間引いておれば今年もそこそこの収穫はあったので

しょうが、摘果をさぼったのが失敗でした。

八月

葉月(立秋:8月8日、処暑:8月13日)

 暑い日が続いています。蝉の鳴き声が一層暑さをかき立てます。とても日中の農作業などは

出来ません。桃の収穫が8月5日で終了しました。今年は夜盗蛾の被害も少なく、袋かけを

こまめにやったせいか、出来は、まずまずだったようです。

 結構、市販しても恥ずかしくないようなものもあったと思います。もぎたてを水で洗い、薄皮を

そっとむいで口に入れます。桃ほどジューシーな果物は数少ないのではないでしょうか。

収穫仕立てのきれいな桃です。

 今、なし、ネクタリン、津軽(リンゴ)、プルーン等の収穫期が近づいています。ネクタリンを

8月25日に収穫しました。津軽もすでに完熟したために数個落果していました。

収穫したばかりのネクタリン。1999.8.27撮影

 プルーンは8月27日収穫しました。甘みは今少しといった感じです。ブルーベリーは終わりました。

先日も畑で収穫間近なものや、成長過程にあるものなどについて、何枚かの写真を撮っておきました。

(写真は果物のコーナーに貼り付けておきます)

 八朔も順調です。2度目の摘果を終わりました。キウイはどうしようもないくらいの大豊作です。

  

小粒だが数は多い柿と大豊作の様相を呈しているキウイ。1999.8撮影

 柿もへた虫にさえやられなければ豊作です。すべてが、このまま何事もなく成長してくれることを

祈っています。金柑が今頃になって花をいっぱい付けています。

九月

長月(白露:9月8日、秋分:9月13日)

 秋は実りの季節です。とはいえ気温は高く、害虫などに油断の出来ない季節です。柿が青い

ままで落ちています。へタムシにやられているのです。数が多い時は摘果にもなって良いのですが

あまりひどいようでしたらスミチオンかカルホス乳剤を散布して下さい。私も数日前に散布しました。

 さて、津軽が枝を離れ下に落ちています。完熟のようです。今年は害虫の被害を懸念して袋を

とりませんでしたので、完熟とはいえ青リンゴの様です。味は悪くありません。なしの収穫もほぼ

終了しました。

 ネクタリンは、まだ少し酸味が抜けきっていません。ヨトウガにやられていますので、完熟せずに

腐ってしまいます。果たして、おいしいネクタリンが口に入るのでしょうか。

 その他、ブドウが収穫期に入っています。キウイ、八朔、夏みかん等柑橘類も膨らみを増して

います。収穫が楽しみです。

 9月末には、ほとんどの果樹の収穫を終わりました。ナシ、ネクタリン、葡萄、プルーン、

リンゴ(津軽)等です。ネクタリンは木を植えて始めて果樹らしい大きさの立派なものを収穫しました。

ナシも完熟に近いものが収穫できました。この近隣には八浜のナシというブランド品がありますが、

それにも決してひけを取らないような味でした。津軽は食後のデザートとして我が家の食卓に

載りました。

収穫を待つばかりのデラウエア  1999.9

十月

神無月(寒露:10月9日、霜降:10月24日) 

10月3日、今日は日曜日です。昨夜、珍しく雷が鳴り大雨が降りました。おかげですっかりしおれて

しまっていたキウイが元気になりました。

 秋野菜も順調に育っています。昨日、撒いた大根や水菜、玉葱の芽もうまく芽が出るものと思い

ます。これからの果樹はキウイ、そして柑橘類でしょう。我が家の柑橘類は、ほとんどが裏年です。

昨年、実を付けすぎたからです。従って、八朔、夏みかん、安政柑が何とか収穫できそうです。

 今日も八朔の実が大きくなるにつれて枝が垂れ下がり始めたので、支柱を立ててきました。

やはり剪定をさぼった罰です。枝が長くなりすぎて実の重さに絶えきれなくなったのです。やはり

枝は短く仕立てる方が良いようです。その他、リンゴの富士、王林、富有柿、西条柿も順調に実を

太らせているようです。

     

ひとつずつ熟し始めた西条柿  1999.10

 西条柿が次々に熟しています。太陽の光に透かしてみると、その色が一層鮮やかです。富有柿も

次第に色づき始めています。カラスにやられる前にと思い、防鳥網を設置しました。(10月23日)

 今年は雨が少なく、畑も非常に乾燥しています。日中の気温も高く、余計に乾燥するようです。

土を掘り返してみますと、中の方もかなり乾燥しています。まとまった雨が欲しいところです。

キウイも雨不足で葉がしおれてしまい、やむなく散水をしました。(この時期としては珍しいことです)

 ハッサクの実が大きくなるに従って、ますます枝が垂れ下がり、上の枝が下の枝を覆ってしまい、

風通しが悪くなっています。昨年のように、カイガラムシなどの被害が出なければ良いがと心配して

います。やむなく下から支柱をしていますが、こう重いと、うまく枝を持ち上げることが出来ません。

来年は枝を切って短くしようと考えています。このまま何とか収穫まで枝が折れなければ良いがと

願っています。キウイもたわわに実り、収穫間近です。

 心配していた畑の乾燥も26日から27日にかけて降った雨で、やっと解消しました。

それにしても、今年の秋は気温が高いようです。枇杷の蕾が大きく膨らんでいます。やはり異常

気象でしょうか。

       

  収穫間近になったキウイ  1999.10.28             それにしても早い枇杷の花  1999.10.28

十一月

霜月(立冬:11月8日、小雪:11月23日)

 今年も残すところあと一ヶ月余りになってしまいました。あわただしく過ぎていった一年でした。

一昨日は立冬でした。しかし、いっこうに冬らしさを感じません。年々目に見えて暖かくなっていく

ように思えます。果樹園もすっかり秋景色です。

 キウイがたわわに実り、柿も枝が垂れる程です。そして、いよいよ柑橘類の季節です。ハッサク、

夏みかんが黄色く色付き始めました。今年はミカン、ユズ、伊予柑は不作の年です。来年に期待

したいと思います。

 暖かいとは言いながらも山は黄葉し、朝夕は日毎に寒さを増しているようです。冬はすぐそこまで

来ています。リンゴの富士が色付き、王林は甘みを増しています。キウイも酸味が次第に薄くなって

いるようです。先日、キウイを少し収穫し、リンゴと一緒にして完熟を促しています。楽しみです。   

リンゴの王林が完熟して木から落ち始めました。甘みもまあまあです。贅沢は言えません。

                                                  1999.11.15

完熟の王林(わずかに赤みがさしている)1999.11撮影

 リンゴの富士も収穫期を迎えています。甘みは市販品に比較すると少し薄いような気もしますが、

大変ジューシーです。皮付のまま食べる醍醐味はまた格別です。作ったものにしか味わえません。

 家の前の柿が見事な実を付けました。昨年は剪定したので、期待はしていなかったのですが、

実の付きようが悪かった分、一つ一つが大きいのかも知れません。産地の市販品と較べても決して

ひけは取りません。

見事な形の富有柿(隣のフイルムボトルと比較してみて欲しい) 1999.11撮影

吊し柿用の柿も見事な大きさになりました。数は少ないですが、これくらいで十分です。

吊し柿の準備をし終えたところ(手のひらサイズの大きさだ)  1999.11撮影

十二月

師走(大雪:12月7日、冬至:12月22日)

 とうとう12月になってしまいました。師走です。何かと気ぜわしい季節です。暖冬気味だと言って

いた今年の長期予報も平年並みに修正されました。やはり季節は寒いときには寒い、暑いときには

暑いのが自然です。

 我が家のシンボルツリーの桜もすっかり葉を落としてしまいました。畑も冬野菜以外はすっかり

冬景色です。リンゴの富士が急速に赤みを増し、冬の柔らかい日差しの中で輝いています。

 キウイも取り入れを急がねばならなくなりました。自然落果したキウイは程良く甘みを蓄えて

います。果樹園は、これから柑橘類の収穫が終わったら、しばらくの間は休息の時間です。

 12月25日すべてのキウイを収穫しました。冬ざれの寒風の中、葉をすっかり落としたキウイ

です。

長く伸びた蔓の先まで実り豊かなキウイです。  1999.12.25撮影

寒風の中、ますます甘みを増してきた富士 1999.12.25撮影


 春から始めた四季暦も最終月を迎えました。あっという間の1年でした。かねてより、人様に公開

する、しないは別としても、自分史の一つとして果樹栽培を何らかの形で書き残したいと考えて

いました。はからずも、今回ホームページで紹介することになり、自分なりにけじめが付いたような

気がしています。

 中身に関しては決して満足のいくようなものではありませんが、とりあえず最後まで作れた喜びで

一杯です。今後も適宜修正加筆しながら更に充実していきたいと思っています。  1999.12.3

この度、もう一度見直し加筆修正しました。              2009年8月13日

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