これが椎茸菌を植え付けたほだ木です。日陰に立てかけています。  2001年10月撮影

 椎茸は果樹でもないし、さりとて野菜でもありません。しかし、私達の食卓には欠かせない食材の

一つです。椎茸は日本を代表するキノコの一つではないでしょうか。

 私は今までに二種類のキノコを栽培してきました。一つはヒラタケであり、もう一つはお馴染みの

椎茸です。とは言いながら専門家ではありませんので、ほんのお遊び程度の栽培です。それでも、

そこそこの収穫を得る事が出来ました。作ること自体、さして難しい事ではないのです。

 椎茸作りを始めたのは十数年前になります。おじいさんが作っていた山の畑の近くに雑木林が

ありました。そこの雑木(クヌギ)を切り倒して椎茸菌を植え付けたのが初めです。教科書通りの

手順で作りました。

 菌を植え付けて何年目だったでしょうか。見事な椎茸が顔をのぞかせました。同じ木で何シーズン

かは収穫が出来ました。しかし、木の寿命は意外に短いのです。従って、新しい木を何度も何度も

入れ替えました。

 椎茸の種菌を植え付ける木をほだ木と言います。大半はクヌギ(ドングリの木)です。最近では

園芸店やホームセンターなどでも、店先に椎茸菌を植えた木を置いていますし、時にはほだ木だけ

を売っている店もあります。私も二度目からは原木作りを専業にしている人から買いました。遠い山

から重い生の木を切り出す作業はとても大変な事です。

 この木に何カ所か穴を開けます。椎茸コマという菌を植え付けたものを差し込む穴です。木栓

のような形をしています。一袋に500個単位で売っています。表面は椎茸菌で白く覆われ、少し

湿気を持っています。コマの植え付け数は多いほど椎茸の発芽は良いのですが、袋に書いてある

程度で十分だと思います。注意する事と言えば切り口や傷のある部分、あるいは大きな節のある

ところには、少し多めにコマを植える方が良いと思います。

 コマを植え付けたほだ木は伏せ込みを行います。木と木の間に適当な空間を作って地面に

寝かせておきます。ほだ木が直接地面に接すると雑菌が入りますので廃材等を敷いて、その上に

並べると良いと思います。伏せ込みを一年間行い、その後、起こして日陰に立てかけておきます。

立てかけてからも出来るだけ乾燥を避ける方が、椎茸菌が木全体に回るので良いようです。

 私の場合、二度目以降は伏せ込みをせずに、そのままにしておきました。つまり水をかけることも

なく自然に任せておきました。これでも十分だとは思います。二年目の秋ぐらいから思いがけなく

椎茸の小さな頭が見えてきます。こうして、比較的温かいところですと厳寒期を除いて春と秋に

収穫が出来るはずです。

 秋に出てくるものと、春に出てくるものとでは姿形も異なるようです。春の雨を十分に吸ったものは

全体が厚ぼったく傘も大きいようです。秋のものは傘も小さく丸く縮かんで寒さに耐えているかの

ようにも見えます。

 しかし、いずれも我が家で取れたものですから十分味わって食べて下さい。特に取れたてのもの

を焼いて三杯酢で食べると風味も良く酒の肴に最高です。たくさん収穫できたら軒先などで天日

乾燥してみて下さい。市販のものとは比較にならないくらい、味わいのある干し椎茸が出来るはず

です。今年も春先に椎茸菌を植え付けました。

                                           2001年10月23日掲載


 どうやら我が家の椎茸は失敗に終わったようです。雑菌が入り全滅でした。今まで経験したこと

のない出来事です。何が原因か分かりません。原木の段階で雑菌が入っていたのか、種駒を

植えるときに雑菌が入ったのか、いずれどこかの段階で入っていたのだと思います。

 下の写真は今年の春、ホームセンターの店頭で見かけたほだ木を買ったものです。すでに

椎茸の菌が十分に廻っており、いつでも椎茸が生えてくるような状態のものでした。

                                            2002年4月10日追記

種駒の部分がはがれ落ちるようにして椎茸が顔をのぞかせている

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