世界は一つ人類はみな兄弟

 私達世代の人であれば、どこかで聞いたような言葉だと感じられた方も多いかも知れません。今の時代に、

この言葉ほど現実を言い当てている言葉はないように思われます。

 北朝鮮とアメリカ、相対立する両国ですが、いずれの国にも当てはまる言葉です。一方は国を閉ざし他国の

意見を聞こうとはしません。他方は独断専行、おれに着いてこいとこいと言わんばかりの態度です。しかし、

いずれの国も手詰まり状態で困っています。困窮する北朝鮮、昨年の冬は暖房に使う重油もなく、電気もなく

多くの人々はどのようにして過ごしたのでしょうか。独裁者を頂点とするこの国は経済封鎖の中であえいでい

ます。それでもなお国を開こうとしないのは何故でしょう。それは独裁者とそれを取り囲む特権階級達が自分

達の体制が崩壊するのを恐れているからに他なりません。その支配下にあって国民は塗炭の苦しみにあえい

でいます。

 一方は有り余る国力と武器を背景に、とんだ言いがかりを付けて他国に戦争を仕掛けました。しかし、戦勝

気分に湧いたのはほんのわずかな期間でした。いまや持て余し気味の状態です。前線の兵士達は疲れ切って

おり、いつ殺されるか分からない恐怖におびえています。それでもアメリカ政府は石油の利権のために、国連

に戦後復興の権限を委譲しようとはしません。

 国連に全てを任せれば良いのです。自分達には見えていないのかも知れませんが、ベトナムに首を突っ込

んだ時と同じような状態になっています。今の時代は大国であろうが小国であろうが孤立しては生きていけない

時代なのです。何故ならば国を支えているのは政治家でもなければ独裁者でもなく、名もない多くの国民なの

です。人は人に支えられて生きています。国境のあるなしに関わらずみんな助け合って生きているのです。

その事をお互いもっと自覚しなくてはなりません。

 祖先をたどれば人類は皆兄弟だと言われています。突然変異である一人のミトコンドリアイヴと呼ばれている

母から人類は誕生したと言われています。母親の系譜をたどっていけば、たった一人の女性にたどりつくといわ

れています。世界中の人類の血は一つに繋がっているのです。みんな親戚であり血縁関係なのです。その兄弟

達が相争うなど、おおよそ愚かだと言わざるを得ません。

                                                 2003年10月26日掲載

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