子供の頃の夢を乗せて、いつか宇宙に!!

 先の気象衛星打ち上げの際、H2ロケットがエンジンの不調で目的を達成することなく墜落した。打ち上げ

当事者や科学技術庁のショックと落胆は大変なもののようだ。

 しかし、この種の開発に失敗はつきものだ。アメリカも旧ソ連も多くの失敗を積み重ねている。確かに一機

あたりの費用を考えれば、簡単に失敗しましたで片付けられる問題ではない。

 日本も後開発国としてペンシル型ロケットから始まり、やっと衛星でも打ち上げられるほどの大型のロケット

にまで追いついてきた。出来れば安い費用で衛星を打ち上げたい。外国にも売り込んで採算がとれる産業に

したい、当事者はそう考えているようだが、その道は容易ではない。安い費用で打ち上げるためには多くの

改良が必要となる。無理をすればどこかにそのしわ寄せが来ることは間違いない。

 後開発国の日本にそんな力があるのだろうか。理想は理想として、もっと地道に確実な方法を模索して貰い

たい。まずは確実に打ち上げることが肝要であろう。その上で採算がとれる産業としての道を歩んで貰いたい。

 日本を除く多くの国は兵器として膨大な国家予算を投じて開発してきた。日本は平和利用としての開発の道を

歩んできた。開発の道がまるで異なっているのだ。投じられた予算も桁違いに違う。それだけに、この失敗に

落胆することなく、失敗をこれからの教訓として更に研鑽を重ねて貰いたい。

 そして、いつの日か国産のロケットで国産の人工衛星に宇宙飛行士が乗って、月や火星に飛べる日が来る

ことを願っている。


抜本的な体制見直しを

 私は以前、上記のような「がんばれH2ロケット」という記事を書きました。その頃、日本が独自に開発した

ロケットは打ち上げの失敗が続いていました。使われていたロケットはH2型でした。その後、改良型として

H2A型が登場しました。さすが改良型だけあって、H2型が何度も失敗していたのに較べ、失敗も少なく

順調に再スタートしたかに見えました。

 しかし最近、打ち上げ直前になって異常箇所が見つかる等、トラブルが続いています。そして、やっと

打ち上げたかと思うと、通信が途中で途絶えるトラブルや、メインロケットの切り離しが出来ず、打ち上げ

は失敗に終わりました。確かな原因は究明中だと言いますが、いずれにせよ、小さなミスが原因だった

ようです。

 そんな日本の深刻な状況の中で、中国は自国の威信をかけた有人衛生の打ち上げを成功させました。

また、アメリカは火星に2機もの探査機を軟着陸させました。いずれも快挙です。

 それだけに日本の失敗は大きく暗い影を落としています。上辺だけの原因究明ではなく、開発体制

そのものも含めた見直しの必要があるのではないでしょうか。一機打ち上げるのに、どれくらいのお金が

必要なのかは知りませんが、それまでの開発費も含めれば莫大なお金を使っているはずです。その

お金は、全て国民の税金から賄われています。それを考えると、簡単にまた挑戦すればとは言えません。

 しかし、せっかく商業ベースにまで近づけることが出来た開発技術です。日本のロケット開発は、如何に

安いコストで打ち上げるかと言うことが目標でした。軍事目的のように、お金をかけさえすれば良いという

のではありません。しかし、コストダウンだけが先行して無理をしているのかも知れません。ましてや、

コストダウンのために手抜きをするというのでは問題になりません。コストを追及しながらも、より良い

ものを作ることが大切です。

 また、その事は日本人が最も得意としているところです。ロケットの製作はどこか民間企業に委託

しているのでしょうから、その企業の体制の中に問題があるかも知れません。問題の奥は深いと言え

ます。どうせ遅れついでです。しっかりと問題点を克服し、完璧な成功を願っています。

                                             2004年2月7日追記

 一時は改善されたかに見えた打ち上げだったが相次いで失敗し、いっこうに改善の跡は見られない。

どうなっているのだろうか。単に技術だけの問題ではなく、組織等、人的な面に何かしら問題があるような

気がしてならない。問題の根は深いと言えそうだ。多くの開発費や打ち上げ費用は国民の税金で賄われて

いる事を考えると、組織や人的配置を含めた抜本的な見直しが必要ではないのだろうか。

 今の日本が抱えている共通の問題が背景にあるような気がしてならない。失敗は起こるべくして起きて

いる。

                                            2004年9月28日追記                                           

もくじ3  人作りへ戻る

ホームへ戻る