古くから音楽と私達の生活は切っても切れない関係にあります。

演歌、ジャス、ポップス、フォーク、軍艦マーチから童謡まで様々なジャンルの音楽があります。

どこに行っても、どんな所にいても必ず何らかの音楽を耳にします。音楽はかくも深く私達の

生活と切っても切れない関係にあります。

 昨年の工場の中での音楽との出会いの話です。通常、工場の中は音楽とは無縁のところです。

定期修理中の騒然としている中、安全集会がありましたので、借りていた「星条旗よ永遠なれ」と

いうおなじみのマーチを流しました。それまでの集会ではだらだらと集まってきていた人達が

さっさと集まって来るのです。集まって来た人達の感想も上々でした。そうか、音楽というものの

効果とはこう言うことなんだなと、改めて、その効果の大きさに驚きました。マーチの浮き立つような

リズムはこういう集会の人集めにはもってこいの音楽のようです。

 音楽を意識的に用いたのはナチスドイツのヒットラーでした。ヒットラーは好んでワーグナーの曲

を用いたと言われています。確かにワーグナーの曲は「ワルキューレ」という曲でも分かるように、

荘厳で重厚な音楽です。これらの曲を流しながら大衆を動員し、一気に大衆の心を高揚させて

行ったのではないかと思われます。雰囲気が最高潮に達した時、100万の大衆を前に、あの独特

のポーズで大演説をぶったのです。これで大衆が高揚しないはずがありません。様々な場面に

おいて巧みに音楽を用い、大衆を操作していったのです。これほど音楽というものの占める位置は

大きいと言えます。

 教会のミサで聞く荘厳なパイプオルガンの音、みんなで合唱する聖歌など、これ又教会への信仰

をより厚くするために絶大な効果を持っています。こうして私達は古くから音楽を様々な所へ取り

入れて、あるときは心を高揚させ、あるときは荘厳な思いにさせ、ある時は悲しみをかき立てて

きました。

 こんな曲との出会いは私達の人生に大きな役割を果たしています。ある人は人生につまずいた

時、ふと耳にした演歌に励まされ、もう一度人生をやり直そうと決意した人も多いのではないで

しょうか。いわば人生の応援歌となって来たのです。

 ここで、私が最近出会った音楽を紹介したいと思います。演歌や民謡に始まって、フォークソング

やポップス系の音楽、そしてクラシックとそれこそ音楽なら何でもござれだった私ですが、近年に

なっていわゆるイージーリスニングと言われている分野の音楽に特に惹かれるようになりました。

それは、喜太郎に始まり、オカリナ奏者の宗次郎、センス、姫神といった色んな音楽を収集して

きました。

 そんな中で、ふと耳にした音楽に大変心惹かれたのです。それが加古隆と言う人の音楽です。

海外活動が多いと言うことで、なかなか国内では耳にすることが出来ないようですが、近くで鑑賞会

があれば是非聞いてみたいと思っています。

 彼の音楽には言葉では言い表しにくい奥深さがあります。ずっと心のおくにしまい込んでいる自分

の過去との出会い、いや、生まれ変わる以前の自分との出会い、そんな感じがするのです。目を

つむって聞いていると、いつしか自分が遠く離れた海岸に立って打ち寄せる波と風の音を聞き

ながらぼんやりと立っているような、そんな気がしてくるのです。深い森の中の大きな湖、静かに

静まり返った湖からは自分においでとここまでおいでと呼びかけられているようなそんな感じが

するのです。その感じ方はおそらく聞く人によって様々なのでしょうが、みんなそれぞれに何かを

感じると思います。

 どうか一度CDを手にして聞いてみて下さい。お勧めの音楽です。

                                          2000年12月20日掲載

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