改正農薬取締法

 昨年以来、輸入農作物に端を発した農薬問題は、改正農薬取締法と言う形で論議されています。その法律の中では

従来、使用を認められていなかった農薬が使用可能になっています。逆に農家が工夫した無農薬としての栽培方法

が農薬としての論議の対象になるなど、色んな問題点を持っているようです。無農薬栽培の農作物として販売してきた

農作物が、無農薬栽培品として売ることが不可能になれば農家の死活問題にもなります。このように農家の間では

改正どころか改悪だという批判も出ています。

 私は専業農家ではありませんが、長い間、果樹や野菜を栽培してきました。それだけに農薬使用の是非は自分自身

の中でも大きなテーマとなっています。自分の家で食べるものだからこそ、無農薬にしたいと思うのは当たり前のことです。

 しかし、全く農薬を使わずに果樹や野菜を作ることは、どう工夫しても不可能に近い事です。要は自家用であろうが商品

として売るものであろうが、人体に被害の及ばないような農薬の開発や使い方の工夫が必要です。それは全く不可能な

事ではありません。私の場合、商品として売るものではありませんから、出来の良し悪しは問題ではありません。従って、

特定の農薬を繰り返し使用しています。しかし使用量は極力控えるようにしています。その結果、今のところ人体に影響

はないようです。

 また、人体には無害と言われるような下記のものも色々試してみました。しかし、なかなか長続きせず今日に至って

います。それだけに、専業農家でありながら無農薬や低農薬を目指している姿には頭の下がる思いがします。先日、

朝日新聞に掲載された化学薬品に頼らない方法について転載させて貰います。私も機会があれば、これらの方法を

試してみたいと思っています。下に特定農薬としての判断が持ち越される見込みの主な品目と用途について転記して

おきます。

植物由来のもの

木酢液(野菜や果樹への殺菌、防虫)  もっとも一般的に使われています。

ニンニク抽出物(野菜の殺菌、防虫)

トウガラシ抽出物(同上)

コーヒーの抽出物(ナメクジ駆除)

大豆の抽出物(同上)

ツバキ油(同上)

茶の葉抽出物(同上)  カテキン効果でしょうか。

茶の実抽出物(野菜の害虫駆除)

米ヌカ(水田の除草)

ふすま=麦の外皮(野菜の病気抑制)

大豆油(アブラムシ駆除)

ナタネ油(同上)

活性炭(水稲や野菜の病気抑制)

植物灰(アブラムシ駆除)

ナタネ油(同上)

活性炭(アブラムシ駆除)

渋柿のすりおろし(野菜や果樹の病気抑制)

動物由来のもの

牛乳(アブラムシの駆除)もっとも一般的に使われています。

粉ミルク(野菜の病気抑制)

発酵乳(ナメクジの誘殺・野菜の病気抑制)

魚を発酵させたもの(野菜の病害虫抑制)

食品由来のもの

焼酎、泡盛(他の品目のエキスを溶かし出す溶媒)

ビール(ナメクジの誘殺)  昔から有効な方法とされています。

糖蜜(病気の抑制)

化学製品

硫黄(殺菌)  石灰硫黄合剤としても使われています。

エタノール(殺菌)  メタノールにも強力な殺菌作用があると言われていますが、こちらは毒物です。

食塩(殺菌、病気抑制)  食品も使用量を誤れば毒物になると言うことでしょうか。

ナフタレン(施設野菜や水田の殺菌、防虫)

木工用ボンド(果樹の病気の抑制)

石鹸水(殺虫)  界面活性剤であり展着剤としても使えます。

鉱物質など

珪藻土(殺虫)

水耕栽培用の銅、銀(殺菌)  銅や銀には昔から殺菌効果があると言われています。

海水(野菜や米の病気抑制)

                                                            2003年2月22日掲載

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