今、日本はかって経験したことのない不況にあえいでいます。

ものを作っても売れない、売れないからリストラをする、リストラをすればますます購買力が落ちるという

底の見えないデフレスパイラルの中に落ち込んでいます。

何故こんな事になってしまったのか、私にはなるべくしてなったとしか思えません。

かってバブルがどんどん膨らんでいた頃、元々金の価値でははかることの出来ないような土地の売買や、株や、

金で金を売り買いするようなマネーゲームに狂奔していました。

いつか破綻するときが来るに違いない。そう思っていた矢先、株価の暴落、土地価格の暴落とバブルの夢は

泡沫(うたかた)のごとく消え去ってしまいました。

人間の労働が伴わないようなものが金を生むなどということは博打以外にはあり得ないことです。

正に泡銭(あぶくぜに)とは言い得て妙ではありませんか。悪銭身に付かずどころか多くの銀行が塗炭の苦しみを

味わっています。それは銀行や証券会社だけにとどまらず、余録にありつこうとして土地の買い占めに走った

大手の建設会社やノンバンクも苦しみあえいでいます。

そして私達のような関係のないものまでもが大きな影響を受けています。

かって日本は世界有数の技術立国でした。資源の少ない日本は外国から資源を輸入し、加工という人間の労働

という付加価値をつけて輸出したもので外貨を稼いでいました。

今でも基本的な構造は変わりません。しかし、昨今のようにものを作るという事より、楽して金を稼ぐ、てっとり早く

金を稼ぐという方に、多くの目が向いているようでは、この先どうなるのだろうかと不安にならざるを得ません。

ものを作ることを抜きにして経済の発展はあり得ないのです。ものがあるからこそ金が動くのです。

この悠久普遍の原則を忘れてはならないと思うのです。

これから社会に出ていこうとする若者も、周りの人達も、もの作りに携わる人を尊ぶような土壌を作ってほしいと

思っています。そしてしっかりと大地に根を下ろした生活を築いて欲しいものです。

汗を流して稼ぐからこそ、お金には価値があり、ありがたみがわかるのです。

2度と再びバブル崩壊のような苦い思いをしないために、みんなでこれからのお互いの生き方を

真剣に考えてみてはどうでしょうか。

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