くぎ立ち

−6

 この遊びの事はすっかり忘れていました。何かの時にふと思い出しましたので書き足しておきます。使用

する釘は重量のある大きなものを選びます。遊び方は至って単純なものです。相手は二人でも三人でも良い

のですが、四人以上になると、かなり混乱してきますから三人ぐらいが適当ではないでしょうか。

 まず中心となるべきところに印をいれます。そして、釘を投げて地面に突き立てます。そして中心の印を

入れたところとを結びます。こうして中心点を囲むように釘を立てては、その前のところとを線で結んでいき

ます。

 この時、順番が後になればなるほど、相手が引いた線の内側に立てなければならないので、立てにくく

なってきます。先の者が引っ張った線の外側に立てたのでは失格になりますから、いくら狭いところでも

その間に立てなければいけません。また、優先権を持っている者も一度失敗すると相手に先行されます

から油断は出来ません。また、うまく間に立てたとしても線を引っ張る時、相手の線に引かかるような事が

あれば違反になります。

 こうして渦巻きのようなものは外へ外へと広がっていきます。釘を目指す位置に的確に突き立つ技術と

相手との駆け引きが、この遊びの面白さです。

 実際に事故があったのかどうか定かではありませんが、釘が危険だと言う事で何度か中止命令が出た

事がありました。しかし、そんな事はお構いなしに続けていました。そして、いつしかそんな遊びも忘れら

れてしまいました。わずかな地面と二、三人の友達と釘さえあれば出来た遊びでした。

                                             2004年4月11日掲載

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