夏の盛りに一斉に咲き始めたきんかんの花と収穫前の実   

左の写真は2000年7月中旬撮影

右の写真は2001年2月中旬に撮影

 名は体を表すと言います。「きんかん」と言う愛らしい名前は、いかにも、この果樹にふさわしい

ように思えます。漢字で書くと「金柑」となります。鮮やかな色を目にする事の少ない冬場、緑の

葉陰にたわわに実った黄色い小粒の実には、何とも言えぬ愛らしさを感じるのは私だけでしょうか。

 我が家でのキンカンの木は二代目です。最初の木は亡くなったおじいさんが植えていました。結構、

大きな木で毎年沢山の実を付けていました。近所にも大きな木を何本か見かけます。おじいさんが

植えた木も枯れていなかったら、ご近所の木に負けないくらい大きくなっていたのではないでしょうか。

中には見上げるような大きな木もあります。おじいさんが植えたのと同じ頃、植えたものでしょうか。

我が家を建つ時に移植したのが原因だったのでしょうか、移植してしばらくして枯れてしまいました。

移植後、何年かは実を付けていたのですが、ある年を境に急に枯れてしまいました。枯れた木を

掘り返してみると、根の周りに白いカビが付いていました。これが枯れ死の原因と思われます。

実を沢山付け過ぎたこと、移植で十分活着していなかったこと等、悪い条件が二重三重に重なった

ものと思われます。

 人間でも同じです。元気な時には風邪を引いても寝込むような事はありませんが、少し弱っている

と風邪といえどもあなどれません。命に関わるような重症になることもあります。移植などして木を

弱らせた後は実を付けすぎないこと、根や幹の乾燥に気を付けること等の注意が大切です。こんな

不注意が原因で、今までにも何本も果樹を枯らせてしまいました。イチジクのような丈夫な木でも

カビにとりつかれてしまうと、簡単に枯れてしまいます。根に付く白いカビには注意が必要です。

 さて、キンカンに話を戻しましょう。二代目は倉敷市が無料で分けてくれたものです。無料であると

言うことは品種改良をしたような立派な木ではないと言うことでもあります。そんなわけで、植えて

から何年もたつというのになかなか定着した様子もなく、木の成長もはかばかしくありませんでした。

しかし、今年(2000年)になってやっと本格的に成長を始めたようで、葉の茂り方も旺盛になった

ように感じています。

季節はずれとも思えるような時期に何度も花を咲かせ

今年初めて本格的に実を付けた。    2000年12月

 これからが楽しみです。キンカンは皮ごと食べますが、あの苦みのある甘さが好きな人と、あの味

がいやだという人に二分されるようです。キンカンは中の種を出して、皮ごと砂糖で煮て風邪ひき

予防の薬として用いています。柑橘類にはビタミンC等を豊富に含んでいますから、風邪を予防する

働きがあるのでしょう。一度試してみたいと思っています。

 ともかく、食用にしてもしなくても彩りの少ない冬場にあって、観賞用としてあの黄色に色付いた

風情は何とも言えない趣があります。是非、庭の片隅に植えてみたい小果樹です。病害虫も少なく

作りやすい果樹です。病害虫に関しては蜜柑のページを参考にして下さい。

追記

 花は真夏に咲きます。一度、一斉に咲いて、しばらくすると再び一斉に咲きます。不思議な習性を

しています。白い小さな花です。

                                            2000年6月11日掲載

                                           2009年8月6日追記修正

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