ケルセン乳剤製造禁止

 とうとう、この農薬も製造中止になってしまった。夏に発生する葉ダニの農薬だった。夏気温が高くなると

葉ダニが大量に発生する。柑橘類の被害が大きい。柑橘類の葉が何となく白っぽく見えたら要注意だ。葉

の裏側には小さな赤い虫が何匹も動いている。これが葉ダニの正体だ。

 こんな小さなものがと思うのだが、その被害は軽くない。また、大きくなりかけた柑橘類の実の被害も少なく

ない。ピンポン球位の大きさになった頃、実の表面にヤニを吹くようになったらダニによる害を疑ったほうが

良い。被害が出始めてから農薬を撒いたのでは遅い。梅雨が明けたら即、ケルセン乳剤などのダニ専用の

殺虫剤を撒かなければならない。

 このケルセン乳剤の製造中止の理由は、DDTと同じように環境ホルモンとして生物に与える影響を考えて

の事です。DDTは戦後殺虫剤として大量に使われ、それが河川や湖に流れ込み食物連鎖の頂点にいる野鳥

に大きな被害をもたらした。未だ、環境ホルモンとしてどんなものがあり、どんな影響を与えるのか詳しく解明

されていない。それだけに恐ろしい。特に特効薬として使われてきたものの中には、激しい副作用のあるものも

少なくない。今後の対策と、これらに代わる新しい農薬の開発が待たれる。しかし、おおよそ自然界に存在

しない化学物質で安全だというものはない。

ケルセン乳剤

DDTに化学構造式が似ている有機塩素系の物質

アメリカ・ダウケミカルの日本法人  農薬登録を取り下げて販売中止

環境ホルモンの疑いが持たれている

                                                   2004年6月13日掲載

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