新潟の女性拉致事件は、その後、警察官僚の不祥事発覚へと意外な方向へも展開を見せてきた。

しかし、警察の不祥事は今回の問題に限った事ではない。古い話になるが、兵庫県警においてもあるいは

神奈川県警においても、小さな事まで上げれば全国至るところで大小様々な不祥事は続いている。

問題なのは法を犯すものを取り締まる立場にあるものが、法を犯しているという事にある。

善良な市民の立場からすれば、何を信じれば良いのだろうかと考えさせられてしまう。

ましてや、これから将来を担って立つ若者や子供達の目に、これらの事件はどう映っているのだろうか。

そんな事を考えるとき、決して笑って見過ごす訳には行かない問題である。

不祥事を起こした人間を処罰して首をすげ替えれば、それでおしまいと言うことにはならないのではないだろうか。

しかし、一連の事件を考えると、単に警察官僚だけの問題ではないような気もしてくる。

官僚という特権を掌握した機構の中では、どこで起きても不思議ではないような出来事である。

今の官僚制度全体を改革しなければ、解決出来ないような問題ではないだろうか。

アメリカではロス警察が成績を上げるために、次々と架空の事件をでっち上げ、罪のないものが言われなき罪を

課せられ、その過程の中で暴行を受けたり、拳銃で撃たれたりと多くの被害を受けている。

フランスでも警察機構の中で、日本と同じような問題が生じている。

お隣の中国では官僚の腐敗と汚職が国家的な問題となっている。いくら取り締まっても事件は後を絶たない。

こうしてみると、この種の問題は日本だけの問題ではなく、世界中で共通に起こりうる問題のようだ。

今、日本は厳しい不況の中にある。民間企業は生き残りをかけて必死になっている。

そんな中にあって、こんな事件を耳にすると、のうのうと、国民の税金を浪費している官僚達を非常に腹立たしく思う。

もっと真剣に自己改革を促したい。役所の中に、そんなに多くの人が必要なのだろうかと思うようなことも少なくない。

もっと少人数で、効率よく仕事を進めることが出来るのではないか。そうすれば、税金も少なくてすむはずだ。

これが民間企業であれば、とっくに倒産していても不思議ではない。

今の官僚機構や官公庁の姿を見ていると、世の中の厳しい現実と全く乖離している言わざるを得ない。そして、

親方日の丸の姿だけが、やたら目について仕方がない。これを当の公務員と言われる人達はどう考えているのだろうか。

もちろん、第一線にあって、大変な苦労をされている方も、たくさんおられると言うことは言うまでもない。

何十万人という中の限られた人たちの不祥事によって、公務員が世間から同じような目で見られると言うことには

大変気の毒には思うのだが、こうした人たちを温存するような土壌があると言うことも、否めない事実であろう。

今の世の中の驚くほどの変化に対応できていないのは、公務員と政治家だけだと言っても過言ではないと思っている。

                                                  2000年4月25日掲載

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