これらは、とても果樹とは言えそうにありませんが、やはり実を付ける木です。いずれの実も食する

ものではありませんが、薬利効果があり漢方薬として利用されています。

カリンの花は一重の白い目立たない花であるが、それだけに可憐でもある。  2001年4月撮影

 名は体を表すと言いますが、カリンはその名前からも感じるように大変堅い実です。完熟をすると

甘い香りがします。そして果皮にはべっとりと油のようなものが浮いています。果実は大変堅く包丁

も容易には通りません。

 我が家では10年近く前に、おばあさんが喉に良いといって苗を貰ってきて植えたものが大きく

なっています。せっかく植えたのに、おばあさんは実の成るのを見る事なく亡くなってしまいました。

 この実は風邪などをひいたときの咳止めに良いと言われています。薬局に行くとカリンの実の

蜂蜜付けを売っています。風邪をひいた時などに、熱いお湯に溶かして飲むと良いそうです。また、

焼酎に漬けても良いです。

 また、木が固いからか、昔から高級家具の材料としても使われているようです。栽培の目的は

むしろ材木の方だったのかも知れません。しかし、大変固い木でも害虫にとっては問題ではない

のかも知れません。カミキリムシが幹の中に入る事があるので要注意です。木の下に木くずが

こぼれていたら穴の中にスミチオンなどを注入して下さい。

   

左は初めての黄色く色付いたカリン  2000年秋撮影 右は本格的に成りはじめたカリン、花が終わり小さな実に

                                     なり始める頃、消毒をしたのが効果あったようだ。 

                                                   2001年10月21日撮影


改良種には色んな色があるが、これは原種に近い種類であろう  2000.5.2撮影

 ボケは花を観賞するために私が植えました。ボケの種類の中では、一番オーソドックスな一重の

赤い花の咲く木です。ボケはその名の通り、あまり季節を選ばずに真夏を除けば、ほとんど一年中

咲いています。そんな事からボケと言うのだそうです。(本当かな?)漢字で書くと木瓜となります。

何故、木の瓜と書くのでしょうか。木瓜と書いてモッカと読むのだそうです。

これがボケの実です。見たことはありませんか。  2000年7月撮影

 実はとても瓜には似ているようにはありませんが、昔の人はこれを瓜と同じ様だと思っていた

のでしょうか。ゆがんだ形のピンポン玉より少し大きめの実を付けます。これも薬用になるそうで、

漢方の本にも載っています。

 焼酎付けとしては最高のものとして珍重されています。梅の焼酎付けのような黄金色の美しく

上品な味と香りの焼酎付けが出来ます。庭に植えていて実が付いたら試してみて下さい。

2009年8月にボケの木の下に実が落ちていました。久々に見るボケの実です。焼酎にでも

漬けてみようかと考えています。ボケの焼酎漬けは薬酒の王様とも言われています。

 カリンもボケも実に手の掛からない栽培しやすい木です。カリンの方は木の幹にカミキリ虫の

幼虫が入ったり、葉にアブラムシがついたりしますが、その都度、スミチオンなどで消毒すれば

良いでしょう。

 ボケの方は、これこそ病気知らずで大変丈夫です。ボケは一年中花が楽しめますので、是非、

植えて見て下さい。ボケは挿し木などでも良く活着しますので、枝を貰ってきて挿し木でも増やせます。

                                     2009年8月6日修正追記


ボケの薬効

 9月〜10月頃実を収穫し、5〜10分位湯通しをして縦割りにする。乾燥したものを木瓜(もっか)

と言って、漢方では強壮、鎮痙、鎮咳、利尿薬として用いる。また、水腫、下肢の筋肉疼痛、脚気、

胃けいれん、嘔吐、下痢に伴うけいれん等にも用いる。

 血行の良くない慢性リュウ−マチなどには焼酎などに漬けた薬酒が良いと言われている。

 カリンも上記と同様の薬利効果があるとされている。

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