動き始めた住基ネット

 住基ネットについては十分な理解の得られないまま、いきなり本番に突入した感じがしています。私にとっては理解が

いかないと言うより、いつの間にこんなものが考え出されたのか、唐突な感じさえしています。恐らくはマスコミが騒ぎ始めて

から多くの人が、「あら、いつの間にか」と住基ネットの存在に気が付いたのではないでしょうか。従って、私と同じように

唐突な感じで受け取られていると思いますし、何か訳の分からないものが導入されようとしているのだなという感じでは

ないでしょうか。

 そもそも住基ネットのデータはコンピュータで管理運用されるものです。失礼ながら、コンピュータシステムがどのような

ものであり、データがどのようにして管理され、どのようにしてやりとりをされるものだという事を、何人ぐらいの国会議員

さんが理解をされていたでしょうか。パソコンなど一度も触れたことのない人にセキュリティ等と言っても理解できるもの

なのでしょうか。

 事は国民に背番号をつけると言うことにとどまらず、個人情報が数字一つで管理されるという事なのです。どんな間違い

がどこで起きるか分かりません。聞くところによりますと、官庁や地方自治体では庁内のコンピュータシステムを独自で

管理することやメンテナンスが出来ないために、部外者に委託しているところがたくさんあると聞いています。それどころか

高速通信網を張り巡らしたと自慢している自治体であっても建物の中のネットワークすら出来ていないと聞いています。

こんなお寒い状態で個人情報が守れると断言できるのでしょうか。一足先を走っているお隣の韓国では、人の番号を

勝手に使って別人になりきっていたという事すらあるようです。

 将来を考えれば、このようなシステムに移行していくという事は時代の要請かも分かりません。何もかも反対というわけ

にはいかないでしょう。しかしながら、あくまで人間が管理するシステムだとすれば情報が洩れ出さないという保障は全く

ありません。むしろ洩れ出すことを前提に考えておくべきだと思っています。先日も自衛隊の秘密情報が持ち出され

大騒ぎになっています。これも内部にいる者やシステムを納入した者など、いろんな人達が絡んだ事件のようです。

 また、住基ネットの本格活用という点では、まだまだこれからといった状態のようです。今のところ住民票の発行とか、

ごく一部での利用は考え出されているようですが、とても活用と言えるほどのものではありません。本格活用と言うことを

考えれば、もっと活用アイテムが増えてからの導入でも良かったのではないでしょうか。誠に消化不良のまま強行された

感が否めません。

 自治体の一部には個人情報が漏れる恐れがあるとして反対しているところがあります。もっともな事だと思います。

個人情報はあくまで個人に帰属するものです。例えそれが国であろうが自治体であろうが勝手には出来ないはずです。

その辺の事を考えての片山総務大臣の発言だったのでしょうか。語気荒くネットワークにデータを送らないと言った

自治体の事をなじっていました。全くお門違いな話だと言わざるを得ません。

 そんな私にも、先日、住基ネットの番号が届きました。

                                                    2002年8月20日掲載

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