−地震は突然やってくる−

一夜開ければ周りは倒壊した建物と助けを呼ぶ人の声。こんな大惨事が未明の台湾中部を襲った。

そういえばあの阪神淡路大震災の時もそうだった。

私は、すでにその時間起きており、掘り炬燵に足を入れ石油ストーブをつけて新聞を読んでいた。

何の前触れもなく突然目の前の壁が揺れ初め、壁と柱の隙間が大きく開いたり閉じたりするのが見えた。

「ただごとではない」、そんな予感がしてストーブの火を消そうとするのだが、とっさのことでどうしたらよいか

分からない。あわてるなあわてるなと、自分で自分に言い聞かせて、消し終えた時には地震はおさまっていた。

かって経験したことのない大きな揺れに、この近くが震源地でないとしたら、震源地の揺れは大変なもので

あったろうと、テレビをつけてみると地震速報が表示されていた。震源地は神戸付近ということで、神戸を中心に

各地の震度が次々と繰り返し表示されている。

岡山県は震度4,震源地は震度6以上と表示され、その後何度も書き換えられることになる。

未明の地震であったため、あれでも人的被害は最小に抑えられたのだと思う。

あるいは通勤時間帯等であったとしたら、とても、あの程度の被害ではおさまらなかったのではないだろうか。

亡くなった人達には気の毒だけれど、不幸中の幸いというべきだろう。

トルコで大地震があったと思ったら、ギリシヤ、そして今回の台湾。

地震の後には、いつも言われることだが、建築基準が甘かったとか、手抜き工事だとか言うけれど、それは

それとして自然の力の恐ろしさを、まざまざと見せつけられた思いがする。

地震は繰り返しやってくる

日本は名だたる地震国だ。過去にも関東大震災を初めとして、江戸時代やそれ以前にも大きな地震が繰り返し

起きている。これは、私の素人判断だが、地震にも世界的な周期があって、すでに何年か前から大きな活動期に

入っているのではないかと思っている。それは単なるプレートの動きによるものだけではなく、地球の奥深くから

上昇して来るマントルの動きによるものではないだろうか。地球の内部がどうなっているか誰も知らないし、

知りたいと思ってもその方法がない。内部の動きが、ほんの少しだけ活発になっても、薄皮のような地表には

大きな影響が出るはずだ。そんなマントルによる深部からの突き上げが、プレートの沈み込みや押し合いによって、

ひずみのたまっている地表をほんの少し押し上げただけでも、そのエネルギーは瞬時に放出され、大きな地震に

つながりかねない。これは素人の想像であって、本当はもっと複雑なメカニズムがあるのだろうが、案外、的を得て

いるのではないかと思っている。

ともかく、周期があるなしに関わらず、ここ10年くらいの間の地殻変動によると思われる地震の多発は不気味であり、

異常気象と相まって、人間に自然の発している警告の様に思えてならない。

備えあれば憂いなし

日本でも、又何処が大規模地震に襲われるか分からない。今の内に打てる対策は打っておきたいものだ。

備えは怠りなく行っておかなければならない。そして、覚悟はそれなりにしておく方がよい。

阪神淡路大震災のように、だれ一人として予測していなかったようなところにも起きたのである。

後になって、あそこには大きな断層があったなどといっても後の祭りである。

日本中何処を見回しても危険でないところはないくらい断層だらけなのである。

そもそもが日本列島が、タツノオトシゴのように、大きく弓なりになっているのも大きな断層である大地溝帯が

あるからであって、様々なプレートがぶつかり合っている地殻変動の固まりのような島国なのである。

被災者の方に心からのお見舞いを

あの阪神淡路大震災の時、地震の後の1ヶ月後の神戸を歩いてみた。まさに廃墟と化した無惨な町の姿であった。

大きなビルが倒壊し、電柱が傾き、焼け野が原となった街の姿であった。つい昨日まで人の営みがあった

民家が狭い道を挟んでもたれあうように倒れていた。

なを今日、地震の後遺症に苦しんでおられる多くの方々に、お見舞いを申し上げると共に、亡くなられた

多くの犠牲者の方々に哀悼の意を捧げたい。

そして、台湾の被災者の方々が、あるいはトルコの被災者が、一日も早く立ち直られることを心から応援している。

続  油断大敵

先日もテレビで放映されていたが、濃尾大地震の時も広範囲に大きな地震災害が起き、多くの犠牲者を出している。

安心だと思っていた瀬戸内地方でも震度4の地震が早朝にあり、驚かされた。地震大国日本では、どこにでも

その危険性があると言うことだろう。早速、震源地近くに地震計などが設置されたようだ。

復興もやっと始まったばかりという台湾では、その後も震源地の異なる地震が二度も起きている。

これも又、誠に不気味と言わざるを得ない。地球の歴史から見れば、一年前も、二年前も、ほんの瞬間に

過ぎない。従って、ここ数年の現象を同じ次元で考える方が良いのではないだろうか。

地殻変動に周期性があるのかどうかは知らないが、何かしら地球規模の大きな活動期に突入している

ようにも思えてくるのだが。                                   1999.11.3追記


補充記事

1999年12月11日追記

震源地の異なる地震が再び台湾を襲ったと思ったら、トルコでは8月の時と同じ断層で地震が発生し発生し、また

大きな被害を出しています。

いわゆる余震ではないようで、立て続けに地震が発生するというような事は、過去にあまり例がないことではないでしょうか。

やはり地球全体に及ぶような大きな地殻変動が生じているのではないかと大変気になる出来事です。

これがトルコや台湾といったごく限られた地域だけのことなのか、あるいは他の地域にも広がるような出来事の予兆

なのか大変気がかりな出来事です。

地震大国日本としては、阪神淡路大震災を過去のものとせず、もう一度いざというときの備えを確認したいものです。

必ず近い将来、大きな地震に襲われることは間違いありません。

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