恥知らずな人達

バブル期の負の遺産の象徴のような建物。

このホテル、国立公園の一角に完成間近にして放置されたままである。

 真紀子さんのスカート論には思わず失笑してしまいました。誠に言い得て妙な表現だったのではないでしょうか。小泉流の

辛口のゼスチャーは改革への甘い期待を抱かせました。しかし、一番手近で目の前にあった外務省の改革すらする意志も

なく、まじめに取り組もうとしている真紀子さんのスカートを押さえていたというのですから空いた口がふさがりません。

 鈴木宗男氏はやりすぎました。表に出ず後ろから糸を引くようにしておれば、ここまでこき下ろされることはなかったかも

知れません。やり方が露骨で下手だったと言う他はありません。しかし、今の自民党の中には第二、第三の宗男さんが

たくさんいるのではないでしょうか。彼らは表面には出ず、巧妙にやっているに違いないのです。今回も早晩、トカゲの

しっぽ切りで幕を閉じてしまうような気がしてなりません。そもそも一国を代表する外務省がこんな手合いの人間に逆らう

ことなくというか、ある意味では二人三脚の如くやっていたとは驚くばかりです。外務省の権威も誇りも全く感じられない

ていたらくぶりです。

 狂牛病問題(BSE)では何の解決も出来なかった農林水産省の無能ぶりが露呈されました。武部農水大臣の開き直り

とも受け取れるような態度はどう解釈すれば良いのでしょうか。過去の無能無策が今日の問題を引き起こしているのです。

その過去を反省せずして俺のせいじゃないと言わんばかりの言葉です。かつての厚生省が薬害エイズの時とった態度と

全く同じです。どうして政治家もお役人も同じような態度や発言をするのでしょうか。皆さんは国民の公僕だと言うことを

忘れてはいないでしょうか。国民の貴重な税金を給料として貰い仕事をしているのだと言うことを忘れているのではない

でしょうか。それとも政治献金や天下りのお金の方が多くて、自分の給料などまったく当てになどしてはいないとでも言う

のでしょうか。

 同じような事は財界にも言えることです。少なくとも私達サラリーマンが預けたお金で仕事をさせて貰っている銀行が、

住宅資金が欲しいと相談に行ったとき簡単に貸してくれたでしょうか。一般への貸し出しを渋り、土地を買いあさる業者や

高金利をとるサラ金などに金を融資して、その融資が焦げ付いたからと言って国に援助を求めています。あなた達の

厚顔無恥には驚くばかりです。

 こちらもお役人や政治家同様、過去は俺達の責任ではないと、いけしゃあしゃあと目をむくような高額の退職金を受け取り

反省の色すら見せていません。本当に常人では考えられないような度胸の良さです。日本の経済を良くするのも悪くするのも

あなた達自身だという自覚を持っているのでしょうか。悪くなって責任をとればそれで済むというものではありません。

そのために多くの社員やその家族の生活まで奪っているのです。この不況になっていったい何人の人が自殺に追いやられた

事でしょうか。それらの全ての責任はあなた達自身にあるのです。

 かつて東京の佃島の再開発と称して地価をべらぼうに釣り上げ固定資産税すら払えなくした上で、追い立てるようにして

お年寄り達から住み慣れた土地を奪い取り、土地を買い占めに走ったもの達はいったいどこにいるのでしょうか。バブル

崩壊の多く原因が地価の下落による不良債権問題だとすれば、泣かされたお年寄り達の怨念がこもっているとしか言い

ようがありません。ゴルフ場だ、やれリゾート施設だといって狂奔した結果、荒れ地が残り、お化け屋敷のような建設途中の

ホテルが残ってしまいました。自然を壊し、その上、大きな負債だけが残っています。日本列島至るところに大きな後遺症を

残したまま、厚顔無恥な輩が未だなりを潜めています。彼らに責任をとらさずして、怨念を鎮めることも今日の金融問題に

発するデフレスパイラルを止めることは出来ないと思うのですが。

 そして、厚顔無恥の締めくくりのような出来事が雪印の事件ではないでしょうか。姑息な事この上ない事件です。事もあろう

に食品業界の最大手の事件です。出るべくして出た膿だという他はありません。天は黙っていても天罰を下したもうたと言う

べきではないでしょうか。そんな事件の後、雪印だけでなく他にも次から次へと出るわ出るわ、いったいこの国はどうなって

いるのでしょうか。

 こんな事をやっておいて子供の教育などと、おこがましい事が言えるのでしょうか。まずあなた達自身が自分の姿勢を正す

べきではないのでしょうか。今の子供達はあなた達のやっていることをきちんと見ています。昔とは比較にならないくらい情報

は豊富な世の中なのです。子供達の手前、反省すべきは反省をしなければなりません。そうでなければ、口でいくら立派な

事を言っても子供達の胸には響きませんよ。

                                                        2002年3月1日掲載

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