頑張れプロ野球

 短い今年の夏が終わろうとしています。そんな季節の移り変わりの中で、高校野球が連日のように戦われ

ています。優勝校はどこか大変楽しみな事です。地元、倉敷工業高校野球部も優勝目指して頑張っています。

関係者だけでなく大変楽しみなことです。

 一方、プロ野球はセリーグの阪神優勝が目の前に迫っています。久々の優勝です。会社にも阪神ファンは

多く、倉敷マスカット球場での試合がある度に、熱心なファン達が応援に出かけています。阪神の監督は倉敷

出身の星野さんです。現役時代はピッチャーで活躍した人です。

 阪神の監督となって二年目で球団を優勝へ導こうとしています。その才能は高く評価されており、色んな

ところでインタビューを受けています。万年、下位球団であった阪神を蘇らしたものは何だったのでしょうか。

球団は言うまでもなく人の集団です。人の集まりだからこそ、単純に改革は出来なかったのです。

 名監督と言われた野村さんも何年間か阪神の監督でしたが、とうとう優勝に導くことなく球団を去りました。

監督だけが優れていても出来ない事もあるようです。時機と人を得て初めて出来る事もあります。監督と

監督を支えるフロントやコーチ陣、そして選手の組み合わせが、うまくかみ合った時にこそ、力を発揮する

もののようです。それが、今年の阪神だと言えそうです。

 とは言うものの、選手にやる気を起こさせ、自分に付いてくる選手を作るのは容易な事ではありません。

人を指導するのが監督の役目です。それには強いリーダーシップが求められる事は言うまでもありません。

指導力だけではどうにもならない事もあります。監督としての人徳や包容力も要求されます。それぞれが

個性のある選手達ですから、よほど強力な信頼関係で結ばれていないと長続きはしないでしょう。

 阪神球団自体も従来の考え方を捨てたと言われています。阪神生え抜きの監督や選手だけでなく、他球団

からも良い選手を迎え入れ、選手の待遇も改善したそうです。球団も一般の会社と一緒で、旧弊にとらわれる

ことなく良いと思われる事は、どんどん取り入れて行く必要があるようです。

 良い試合をお客さんに見せる事がプロ球団としての勤めです。アメリカのプロ球団は、そのためにはお金を

惜しまないようです。スカウトにはお金を使い良い選手を迎え入れています。結局は、そうする事が球団の得

になるからだと思います。

 日本のプロ野球はサッカーにファンを取られて斜陽化しているようにも見えます。そして実力がある選手は

アメリカに流れています。松井やイチローが、いつもニュースのトップにいます。本来ならば日本のプロ野球

選手がトップに紹介されてしかるべきです。そうならないのは何故でしょうか。日本のマスコミの姿勢にも、

その原因があるかも知れませんが、日本のプロ野球に焦点を当てるような選手がいないのも事実です。

熱心なファン達はツアーを組んでアメリカの野球観戦に出かけています。

 野球は集団で見せる競技であるとともに個人技でもあります。かつて、プロ野球全盛時代には、それなりに

ヒーローとなるような人がたくさんいました。日本にはプロ野球を支える下地があります。それは高校野球で

あり大学野球や社会人野球です。どうか、こういった底辺からの力を総動員してヒーローを一人でも多く作り、

アメリカのプロ野球に負けないような人気を取り戻して貰いたいと思っています。

 ちなみに私は広島カープファンです。シーズンの初めには、広島カープも下馬評に上がりながら、なかなか

優勝が出来ません。古葉監督時代には今の監督である山本浩二や衣笠祥雄、ピッチャーの江夏豊と言った

名選手を擁して何度か優勝しました。地味ではあっても力のある球団だと思っています。広島カープは市民の

間から作られた球団だと聞いています。広島県人の身びいきかも知れませんが、タイガースファン以上の思い

があるのは言うまでもありません。福山から西はカープファンだと言っても言い過ぎではない位、熱心なファン

が多いのも事実です。私もマスカット球場ではタイガース席に座っていながら一生懸命カープを応援しています。

 ともあれ今年の優勝は阪神に決まったようです。うれしさとは裏腹に、万年下位球団であった阪神ファンの

心は複雑でもあるようです。親は不詳な息子ほど可愛いと言います。今年の阪神は他球団に大きく溝を開けて

トップを走り続けてきました。ファンとしては勝てばうれしいに決まっていますが、あまりにも立派な息子過ぎて、

いささか物足りなさもあるようです。そんな複雑な心の内を聞かせてくれた会社の中の熱心なファンもいます。

 阪神が優勝すれば関西が活気づく、そんな商戦逞しい読みもあるようですが、ともあれ、道頓堀川も川掃除

をして待っているようです。飛び込むにはいささか寒い夏ですが、それでも阪神ファンは飛び込もうと今から

構えているのではないでしょうか。いささか早いようですが阪神優勝おめでとう。このまま突っ走って日本一にも

なって欲しいと、阪神ファンならずとも心から応援しています。

                                               2003年8月17日掲載

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