学歴詐称事件

 民主党の古賀議員の学歴詐称事件について、私なりの考えを述べてみたいと思います。せっかく若手議員と

嘱望されながら、つまらない事で議員の職を辞さなければならないような状況に追い込まれています。

 誠に残念な事だと言わざるを得ません。卒業したというのは古賀議員の思い込みであったのか、分かって

いながら書いていたのか真意のほどは分かりません。しかし、議員は公職であります。従って、分からずに

書いていたのだと言ってみても、許されることではありません。やはり、ここは潔く職を辞すべきだと思います。

 そもそも古賀議員の場合、そんな肩書きが必要だったのでしょうか。議員として必要なのは国民のために

働くという志であって、学歴ではありません。ましてや、一般の人にはほとんど知られていないようなアメリカ

の学校の事など有権者は気にもとめていなかったと思われます。学歴を一つでも多くと考えていたのは、

古賀議員自身の思い込みだったのではないでしょうか。

 ましてやこれから自民党と対峙していこうかという民主党に、そんな肩書きが必要なのでしょうか。そこに

民主党議員の弱さを感じてならないのです。学歴はないよりは、ある方が良いに決まっていますが、有権者

の選定基準はそんなものではないはずなのです。

 ここで、これからの民主党に期待するものの一人として、あえて苦言を呈しておきたいと考えています。党の

あり方は多くの党員がいて、その頂点にいるのが議員だと思うのです。理想の形を言えばピラミッドの頂点に

議員がいるという構図が必要なのです。議員は積極的に党員を増やす努力をすべきなのです。それをお金で

やっているのが自民党です。利権に群がるものを集めて党員を構成しています。その利権構造がうまく機能

しているからこそ、こんな悪政でも国民は自民党に投票するのではないでしょうか。

 民主党が今後どこに拠り所をもっていくのか、かつて日本社会党の拠り所は総評議会でした。総評と社会党

は表裏一体の関係にあったと言っても過言ではありません。そして労働組合の幹部は社会党員でもありました。

決して好ましい構図ではありませんでしたが、それなりに機能していたのは事実です。しかし、残念ながら党員

の拡大は総評の枠の中に限定されるものでした。従って、総評が解体してしまい社会党は坂道を転げるように

弱小党になってしまったのです。利に聡い議員の多くは今の民主党に合流してしまい、日本社会党は社民党に

名を変えざるを得ないほど弱小党になってしまいました。最早、党としての機能を失いかけているのではないで

しょうか。

 さて民主党ですが、支持してくれる基盤がありません。わずかに連合が支援をしてくれるようですが、寄り合い

世帯に近い連合に、どれほどの力量があるのかはなはだ疑問です。やはり、自力で党員を作り、拠るべき基盤

を作り上げなければ、学歴詐称などといった馬鹿な事をやらなければならなくなるのです。自ら党費を払っても

党員として活躍してくれる人が何人いるかという事で、党の実力は決まってくるのではないでしょうか。

 そのためには開かれた党にする事、イデオロギーを確立する事、党内が民主的である事などが要求されます。

残念ながら今や自民党に対抗出来る党は民主党しかありません。私は前回の衆議院選挙では見知らぬ若手

の民主党候補者に一票を投じました。岡山県は全選挙区で自民党候補が圧勝するという保守王国です。全く

むなしさを感じるような選挙結果です。それでも私は民主党の候補者を応援したいと思っています。そのためには

是非、党としての基盤をしっかり確立して次期参議院選挙に臨んで欲しいのです。

                                                  2004年2月5日掲載

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