病害虫図鑑その1

 このページでは畑で見かける病害虫やその対策について書いてみます。病害虫は一年中にわたって発生しますから、

その都度、写真に撮って掲載したいと考えています。参考にされたい方は時々このページを見て下さい。

                                                     2002年1月1日掲載開始

病害虫の写真

病害虫の名前

病害虫対策

イセリアカイガラムシ

この写真は安政柑についているところを

撮影したものです。この時は手でつぶして

殺しました。

吐き出した汁からすす病を併発します。

12月から1月にかけてマシン油乳剤を

散布し、2月に石灰硫黄合剤を散布

します。冬場の駆除が出来なかった時は

繁殖期の6月にスプラサイド、カルホス、

アンチオなどの散布で孵化した幼虫を

殺します。

ルビローカイガラムシ

光沢のあるあずき色をしています。

ろう状の物質で表面が覆われています。

吐き出した汁からすす病を併発します。

殺虫方法は上記に同じ。

ツツジグンバイムシ

小さな虫による被害、葉裏についた小さな虫

が葉の栄養を吸収してしまい脱色した白い

葉っぱとなってしまう。

ナシにもボケにもグンバイムシは被害を

及ぼす。

.夏に発生する。

エカチン、アンチオ、オルトラン水和剤が

の散布が有効。

ダニの被害果

これはハッサクがダニによる被害を受け

その傷跡からヤニ状のものが分泌している

状態です。初めは何でこうなるのか分かり

ませんでしたが産地でも同様の被害が出て

いるという記事を読んで明らかになりました。

ダニの発生が始まる梅雨明け後くらい

から葉裏にダニが付いていないか観察

を行い、早めにアカールやケルセン乳剤

を散布してやります。

アブラムシ

種類は非常に多く植物の汁を吸って生きて

います。野菜や果樹の新芽などに固まって

繁殖います。単性生殖で繁殖します。

足が弱く移動する手段として蟻との共生関係

からアリマキとも言います。蟻は尻から排出

する汁を貰っています。

気温が上がり始めたら新芽の当たりを

注意して見ていて下さい。

防除の手段としては薬剤散布です。

スミチオン乳剤やオルトラン乳剤、

カルホス乳剤等が有効です。

変わった方法としては牛乳をスプレー

してやる方法もあります。

これもカイガラムシの一種です。毎年の

ようにサルスベリに繁殖し吐き出した汁が

温床となってすす病が発生します。

葉が真っ黒になり激しいときには花も

萎縮してしまいます。

マシン油乳剤を散布するのですが

あまり効き目がないようです。冬場に

おけるマシン油乳剤と石灰硫黄合剤の

併用による散布が有効かと思います。

ハモグリガの幼虫(エカキムシ)

これはアラスカの葉裏ですが、御覧のように

まるで線描きの絵のように虫がはい回った跡が

残っています。このような事からエカキムシと

言われているようです。葉の薄い膜の下に潜り

込み食害をします。ところどころにゴマのように

見えるのが小さな虫です。

浸透性の薬剤などで防除出来るので

しょうが、アラスカの場合はこのままに

しています。柑橘類の新芽の柔らかい葉

に入るときには浸透性の薬剤で防除して

います。

(ハモグリガは蜜柑などの柔らかい葉に

も害を及ぼします)

カメムシ

カメムシも種類が多く、これもその一つです。

桃やナシの実が大きくなり始める頃、汁を吸い

桃の実などは、その部分が萎縮して落果して

しまいます。ナシなども変形してしまいます。

今のところ防除のしようがありません。

接触毒の薬剤などで防除はしますが

完全防除は難しいようです。

チョッキリゾウムシと

       被害にあった桃の実

小さな虫です。象のように伸びた先端に

口があり、これで大きくなり始めた実や

柔らかい枝の先端に穴を開け実や枝を

枯らしてしまいます。

まるでハサミでチョッキリやられたような

感じからこんな名前が付いたのかもしれ

ません。

カルホス乳剤などで防除していますが、効果

ほどは分かりません。

来年は木全体をネットで覆うことを考えて

います。

コガネムシ(カナブン)

コガネムシも種類が多く、ブドウなどの葉を

食べるものや、この写真のように柑橘類の

花に群がって蜜を吸い、雌しべの付け根に

ある子房(実になるところ)に傷を付け、表皮

にケロイド状の跡を残します。こうなったもの

は商品になりません。見つけ次第つかまえて

殺していますが何しろ数が多く追いつかない

のが実情です。

防除方法の適切なものはないようです。

私は半ばあきらめています。傷ついた

ものは早めに摘果を兼ねて取り除いて

います。発生の多い年とそうでない年が

あるようです。

縮葉病

桃やネクタリンの葉に多く見られる病気

です。このように葉が縮んだようになること

から、こんな名前が付いているようです。

春先の気温が低い時に多く発生するよう

です。

気温が高くなると自然になくなります。

防除は芽が大きくなり始める直前に

石灰硫黄合剤を散布すると良いよう

ですが、完全に防除するのは難しいようです。

私は自然に解消するのに任せています。

スジキリヨトウムシの老齢幼虫

さわると身を縮めて丸くなります。見るからに

グロテスクです。ヨトウムシには、この他にも

ハスモンヨトウなど色んな種類がいます。

全ては蛾の幼虫です。伸び始めた野菜の

軸などを夜中に囓られていることや収穫

間近の豌豆類やタマネギの葉などを食べて

しまいます。集団で発生することや単独の

被害など様々です。

見つけ次第つかまえて殺しています。

昼間は野菜の根元などに身を隠して

いますので、被害にあった苗の根元を

掘って見て下さい。集団で発生するとき

にはカルホス乳剤など消化毒の薬剤で

防除します。

アケビコノハ

見るからに毒々しいこの蛾は夜間行動

します。私は長くヨトウガだと思いこんで

いました。正式にはアケビコノハという名前

です。桃やナシなど袋の上から口を差し込み

果汁を吸います。そのためその部分から

腐ってしまいます。桃の熟す頃から発生

します。

いくら本格的な袋掛けをしていても

やられてしまいます。

桃やブドウやナシの産地では蛾の嫌う

照明やネットを張って保護しているよう

です。夜間、畑に行くとカブトムシなどと

一緒になって活動しています。

ダンゴムシ

集団になって植木鉢の下などにいます。

雑食性ですからイチゴの実を食べたり、

この写真のようにキュウリの花を食べたり

します。

イチゴなどはマルチをしたり、地面より

高いところで作ったりすれば被害は

少ないようです。特別薬剤散布は

していません。

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