ダイコン(大根) アブラナ科

 その昔、大根の事をオオネと呼んでいました。後に音読みされてダイコンと言われるようになったそうです。ダイコンは

四季を通じて、もっとも大衆的な野菜ではないでしょうか。小さな子供でもダイコンとニンジンは知っています。根を食べる

野菜の代表選手です。古くは古事記や日本書記にもダイコンの歌が詠まれているそうです。相当、昔からあったものの

ようです。しかし、原産地は定かではありません。コーカサス地方南部からギリシャに至る地中海地方であったとも言われ

ています。しかし、原種だといわれるものに今日のような大きな根は付いていないそうです。少なくとも今日のような味や

大きさに改良したのは日本人の努力ではないでしょうか。

 ダイコンは周年市場に出ています。冬の代表的な野菜ですが、夏にも夏ダイコンが売られています。岡山県では蒜山

地方で夏ダイコンを栽培しています。クロボクと言われる火山灰土の中で栽培されています。蒜山に遊びに行っては何度か

おみやげに貰って帰った事があります。立派なダイコンでした。

 我が家ではもっぱら冬野菜として作っています。この地方では冬の方が作りやすいからです。病害虫も少なく大きく

なってから「とう」が立つこともないからです。春先までゆっくりと食べることが出来るからです。冬の間も少しずつ大きく

なり続けます。さすがに春先になって「とう」が立ち始めると、ダイコンは筋が多くなって食べられなくなってしまいます。

 冬のダイコン料理と言えば「ふろふきダイコン」や「ダイコンなます」、おでんの具や鶏の手羽元と一緒に炊いたもの、

カモ鍋に千切りにしたものを入れる等、我が家なりの工夫をして食べています。ダイコン下ろしは色んな料理の脇役と

なっています。こんなに色んな形で使われるのにはダイコンに癖がないからではないでしょうか。

 唯一と言えばダイコン辛いことです。この辛さは硫化アリルという玉葱の辛さと同じ成分だそうです。いわゆる硫黄

化合物です。しかし、煮るとこの辛み成分は飛んでしまいます。ダイコンには多量のジアスターゼやビタミンCを含んで

います。大抵は捨てられてしまう葉っぱですが、これにはビタミンAを含んでいます。従って、捨てるところのない野菜

なのです。

 ともあれ、我が家では小さな畑に二筋ほど植えているだけですが、一冬の貴重な野菜となっています。今も寒さに

耐えながら少しずつ大きくなっています。ダイコンの種類もたくさんあります。我が家では青首の宮重を植えています。

丸くてカブのような形をしたものもあります。聖護院ダイコンと呼んでいます。その他、桜島ダイコンなどのように、

その地方の特産品になっているものもあります。今日も我が家のおでんにはダイコンが入っています。今が旬です。

                                                2002年12月31日掲載

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