ブドウ作り

  

右は開花前の巨砲の蕾   2000年5月中旬撮影

左は花が開いた巨砲、先端に白い雄しべや雌しべがのぞいている。

  2002年6月撮影

 岡山県は明治時代から果物王国だと言われてきました。おそらく、今も変わらないのではないかと

思います。気候が温暖で晴れの日が多い、そして天災があまりないということは、果物の栽培には

最も適していると言えましょう。

 昔から桃や葡萄の栽培が盛んだったようです。今でも倉敷周辺や近隣市町村では、盛んに葡萄が

栽培されています。(岡山県の山陽町にはマスカットを使ったワイン工場もあります。)中でも葡萄の

王様と言えばマスカットではないでしょうか。あのエメラルドグリーンの色と香り、そして上品な味覚は、

他の葡萄では味わうことの出来ないものです。しかし、最近は次々に新しい品種が誕生し、王様の

座も危うくなっているようです。

 中でも、ピオーネや巨砲といった新品種は、好みにもよりますが味も風味もマスカットに勝るとも

劣らないものだと思います。こういった新しい品種の誕生によって、キャンベルやベリーAといった

品種は、ほとんど見かけなくなってしまいました。私達の年齢以上の方々の中には、キャンベルの

素朴な甘酸っぱい味を、懐かしく思い出しておられる方も多いのではないでしょうか。

私の栽培してきた品種

キャンベル

 私が葡萄で最初に植えたのが、キャンベルでした。今は家が建て込んで、すっかり昔の面影を

なくした倉敷の江長十字路あたりは(私達が転勤で倉敷に来た頃、昭和39年頃ですが)葡萄畑が、

たくさんありました。その頃、栽培農家に行って分けて貰ったのがキャンベルでした。余談ですが、

そう言えばこの頃、足繁く通った倉敷駅前のバーの名前もキャンベルでした。(笑い)それくらい

葡萄と言えばキャンベル、そして、もう一つが実は小さいけれど甘いデラウエアでした。

 キャンベルは栽培しやすい品種です。手間も余りかかりません。そして毎年たくさん実を付けます。

但し、巨砲やピオーネ等を食べ出したら、やはり、そっぽを向かれてしまいます。最近の大粒で

甘みの強い品種にくらべると酸味が強く、黒色系ブドウ特有の腹の中での発酵感があるのです。

我が家では葡萄ジュースにしていました。自家製のジュースは味が濃くて人気がありました。残念

ながら畑と共に、他人に譲ってしまいました。

巨砲,ピオーネ

 毎年、失敗を続けています。葡萄は桃以上に病害虫に弱い果物です。摘果、袋かけは欠かせ

ない仕事です。そして冬の選定も大切です。専業農家では、さすがと思うような幹の仕立て方を

しています。そして、良い果実を付けさせるために土を部分的に掘っては堆肥をすき込んだり、

いろんな工夫をしているようです。

 私の場合、形などのこだわりはなく、袋をかけてやるくらいなものです。ですから剪定も無手勝手流

です。一度だけ、ピオーネのすばらしいものが出来、遊びに来ていた友達二家族にお裾分けをした

ことがあります。

 それ以来、満足なものを収穫した事がありません。今後、克服すべき課題の一つになっています。

少し色づき始めた巨砲  1999年8月

デラウエア

 この小さな葡萄は、いまでも人気があります。嫌みのない甘さが人気の秘密なのでしょうか。

最近では、ジベレリンなどのホルモン処理で種なしにしたり、粒を大きくしたりしています。私も

何度か試みてみましたが、失敗でした。それ以後は自然体でやっています。

 比較的、作りやすい品種と言えましょう。木も丈夫で多産系です。鉢植えなどで栽培してみても

良いのではないでしょうか。

 以上がささやかな私の葡萄作り経験です。以下に病害虫に関する注意を書いておきます。

デラウエアの袋かけ前


病害虫の防除

 害虫の筆頭はカナブンによる葉の食害。収穫前の果実の汁を吸いに来るアケビコノハ等です。

アケビコノハは袋の上からでも汁を吸いますから、始末に負えません。そんな訳で満足な巨砲を

食べたことがありません。

 その他は実が大きくなり始めた頃に実の表面に傷を付けるチャノキイロアザミウマがいます。この

害虫は幼果の表皮を傷つけますから、ブドウの実が小豆大の時にパダン水和剤で防除します。

 春先に新芽が伸び始めた枝を枯らしてしまうブドウスカシバやブドウトラカミキリの幼虫等の害虫

がいます。枝が折れたり、新しく伸びた芽がしおれているのを見つけたら、どこかに害虫が入って

いたり、穴をあけているところがあるはずです。


追記

 私の乏しい経験の中でも、ちゃんと手入れさえしてやれば、店先に並んでいるような立派なものは

作れなくても、それなりに家で食べるようなものは作れると思います。庭のある方は、葡萄棚で居間

か玄関の日除けにしてみてはどうでしょうか。

 キウイフルーツで日除けも良いですが、葡萄の方がもっと上品で、お客さんとの話題の一つに

なるのではないかと思います。

 ブドウ作りはあきらめました。デラウエアは枯れてしまいました。残っているのはピオーネとベリーA

という二種類だけです。枯れるまでは、このままにしておくつもりです。

                                        2008年8月6日追記修正

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