ある歌との再会

 2003年の紅白歌合戦のとりで歌われたのが「美しい昔」という歌でした。歌ったのは天童よしみさんでした。

もの悲しく美しい旋律が久々に蘇りました。我が家では家族みんなで聞いていました。嫁にいった長女も里帰り

していて一緒に聞いていました。彼女の「この歌は覚えている」と言うことから会話が始まりました。この歌が

歌われたのは随分昔のことです。ベトナム戦争が終結して数年後の事だったと思います。

 ストーリーは忘れましたが、テレビドラマの主題曲として歌われた曲だったと思います。内容が素晴らしく、

高視聴率のドラマだったような記憶が残っています。この時、歌ったのはベトナムの女性歌手でした。

 その歌を天童さんがリメイクしたのです。朗々たる歌は、初代の歌手とは異なった感動を与えました。私は

早速、古いレコードを取り出しました。ドーナツ盤です。長女が思い出したのは、私が、このレコードを繰り返し

聞いていたからではないでしょうか。

 ベトナム戦争当時は私の青春時代でした。新聞紙面には反戦という文字が躍り、べ平連が出来、私も反戦

青年委員会の一員として反戦行動をしていました。

 その頃の歌の一つに「イムジン河」という歌がありました。反戦歌として歌われていました。私は長くベトナム

を歌った反戦歌だと信じていました。しかし、これは朝鮮の河であることを知りました。韓国と北朝鮮を隔てる

三十八度線に横たわる河の事でした。そう言われて歌詞を良く聞くと確かにベトナムの事ではありません。

ベトナムにはメコン川という大河がありますが、北と南を隔てるような河ではありません。たまたま、三十八度線

にも戦争という傷跡があり、ベトナムの反戦と重なる部分があったのです。

 いずれの曲も私の青春のメッセージソングとなっています。そして、何かを予感したわけでもないでしょうが、

イラク戦争が泥沼化しそうな昨今、この歌がリメイクされたというのも不思議な巡り合わせです。

                                               2004年4月11日掲載

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