このページは、社員の方達が観た映画の感想を書いています
あくまで個人的な主観ですので
気になる方はぜひ映画館に足を運んでみてください。
ウルトラマン
初心に帰っての正統派のウルトラマンです。
○:初代ウルトラマンの第1話をベースに、怪獣を追って宇宙からやってきたウルト
ラマンが、人間と遭遇する様を、
リアルに描いています。着ぐるみとCGの部分をうまく融合して、ウルトラマンの巨大
さを表現してます。
×:家族愛みたいなものをあまり前面にださなくても良かったのでは、もう少し地球
全体に対してのヒーローにしてもよかった。
でも、続編を作るらしいので、こんどはその辺を上手く描いてほしいです。
カンフーハッスル
少林サッカーにつづく香港映画の超大作です。
○:ジャッキーチェンのようなリアルなカンフーとアクションではなく、日本のアニ
メの様に壁をも突き破る破壊力は、
見ていて爽快です。ぜひ次回はアニメの実写版をやってもらいたいです。
×:町を荒らすギャング団がいてそれに立ち向かうカンフーの達人という単純すぎる
ストーリーは少し物足りない感じ。
次回に含みを持たすもっと大袈裟なお話でもよかったかも。
あずみ 2
監督を平成ガメラの監督に変えての第2弾です。
○:二度目とあってあずみの刀さばきも上手くなっているし、今度の監督の方が見せ
場を作るテンポが良いのか上映時間以上に中身が濃いです。
前作を観て無くても上手く回想シーンを盛り込んでいるので無理なくストーリーに溶
け込めます。
×:後半の格闘シーンはほとんど岩場で行われているのは、ちょっと殺風景で見栄え
が悪いです。あずみのスタントをやってる人が余りにも張りきり過ぎで、
本人との動きの差があってちょっと不自然です。今は女の人のスタントなんていない
のでしょうか。
名探偵コナン(水平線上の陰謀)
アニメ「名探偵コナン」の劇場版第9作です。
○:前回はミステリーと言うより、パニックアクションとう色が濃かったことを反省
してか、コロンボスタイルを取って最初から犯人の行動を追って
進めた上で最後にひっくり返す技を使って来ました。謎解きということでは良く出来
ていました。
×:最後のスペクタクル部分の伏線の為か、少年探偵団の出番が多過ぎてちょっとだ
れるのですが小学生が観てると言う意識からの物だとしても、
創る側が子供扱いした映像は、子供には敬遠される事を忘れているようです。
交渉人 真下正義)
題名は違いますが、踊る大捜査線の第3弾です。
○:織田君がいないので無駄なシーンが無くそれぞれのキャラの特徴を、上手く引き
出して事件を盛り上げてます。
三谷作品の役者が多数出ているので脚本にその匂いを感じます。3つ目の爆弾への伏
線が上手く張られそこへ皆の気持ちが一つになる所は感動です。
×:ミステリーとしては、犯人が誰なのかをうやむやにしたのは不味いです。下手に
犯人像を描こうとすると動機や仕掛けの準備はどうしたかなど、
問題が山積みとなるのを避けた感がします。小説にしたらとても読めないでしょう。
でも謎が明らかになる続編があったら私の負けです。
ミリオンダラーベイビー
クリント イーストウッド監督のアカデミー賞の作品賞受賞作で
す。
○:女子プロボクシングのサクセスストーリーかと思いきや、今までのアメリカ映画
には無い重く悲しい物語。
最近は多少見かけるようになった神を否定するかの様な主人公の行動はあまりにも人
間的で後味が尾を引きます。
×:予告編ではラスト近くの悲劇は見せて無かった。これではプロスポーツの痛快ア
クション映画を期待して観に行った人もいるはずで、
そんな人には唖然とする展開だったと思います。この宣伝のしかたは良くはないけど、
全てを見せると映画の主旨が軽くなるのでしかたが無い所か。
戦国自衛隊1549
25年前にあった映画のアイデアだけ利用して新たな脚本でリメ
イクした久々の角川映画です。
○:前作では戦車一台だけだったのが自衛隊の全面協力によりヘリコプターも出て来
て迫力満点です。
ストーリーも最初にタイムスリップした部隊とあとから来た部隊との対立という単純
な構造で解り易くアクションに集中できます。
×:先発部隊が戦国の世で燃料をどうしたかという問題を、原油精製工場を作ったと
いうことで誤魔化したのはハリウッド的でよくなく、
もう一ひねりの理屈が欲しいところです。草原に建てた城を中心とした攻防だけとい
うのも空間が閉鎖されていてスケールが小さい感じです。
バットマン ビギンズ
今まであったバットマンシリーズを一旦リセットしてもう一度最
初からシリーズのやり直しとする作品です。
○:バットマンが最初から存在した前シリーズより重く深いストーリーとする為、バッ
トマンの誕生の秘密を丹念に描いた所は良いと思います。
映画技術もあの当時より進歩しているので、アクションシーンも迫力が増してして見
ごたえ十分です。
×:この映画を作ろうとしたきっかけは、明らかにスパイダーマンシリーズの成功で
しょう。マンガのヒーローに人間の血を流そうとしたので
しょうが、スパイダーマンと比べるとどうしてもワンランク下という感じです。やっ
ぱり主人公がお金持ちすぎるとこが既にマンガだからでしょう。
スターウォーズ 3 シスの復讐
長い長いダースベイダーの物語りもやっと完結です。
○:宇宙空間での戦闘シーンが格段にクオリティーアップしていて戦闘機のパイロッ
トのアップから流れるように飛んでいくシーンの連続で、
本物よりリアルな映像に引き込まれていきます。これは映画館で視覚いっぱいに観な
いと味わえません。
この技術でガンダムを実写化できればすごい映画になるんですが、一度失敗してるの
でもう無理かもしれません。
×:ストーリーは、いわゆるエピソード4という結論があるのでこの後どうなるかと
いう期待と興味を持ちながら観賞することはできないです。
圧倒的な映像美を見せつける為、お話は単純に善と悪の戦いに多少政治色を加味する
程度で、「宇宙戦艦ヤマト」レベルです。
姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)
ミステリーファン待望の京極夏彦原作の妖怪の出て来ない妖怪小
説の完全映画化です。
○:登場人物やエピソードを省くことなく忠実に描かれた世界観はすばらしく原作を
読んで無くても十分理解できますし、
妖怪という概念に納得し妖怪に対しての誤解が解けて民俗学の中の日本の文化に感動
することができるでしょう。
×:時代設定が昭和27年くらいなので町並みをどう表現するかと思ったら、建物の
アップとそこを通り過ぎる人だけで誤魔化してる感じでした。
上手くCGを豪勢する手もあったと思うけど予算の都合なのか。キャスティングも人そ
れぞれ意見が別れる所だけど、刑事役の雨上がりの宮迫君は
違うと思います。第2弾の時は思いきって変更するのも手ですがさてどうする。
容疑者 室井慎次
踊る大捜査線シリーズの第4弾ですが今回は監督が脚本家の人が
やってるとこが違います。
○:脚本家が監督をすると物語りが小説的で派手さは無いけど、じっくりと重く丹念
にセリフを重ねて大人の警察物語りとなっています。
事件の全容を断片的に時系列も前後させて逆に印象を強くさせ解り易い語り口はさす
がです、特捜最前線がすきだったあなたにぴったりです。
×:前回の「交渉人」の終わり方が中途半端だったので、この映画でその答えがある
のかと思っていたのに裏切られました。
あれはあれで別のシリーズとなるのでしょうか。こっちのは最後に地方に飛ばされて
終わるのでは続きがむつかしいのでまさか次ぎで
融合させるのでしょうか。答えは来年夏ぐらいに出るでしょう。
忍 SINOBI
山田 風太郎原作の「甲賀忍法帳」の映画
化です「伊賀忍法帳」からいったい何年経ったのでしょう。
○:この映画は、個人から制作費をを募ってヒットして儲かれ
ば還元されるという画期的な事をやってます。
その為という訳ではないでしょうが忍術のアクションもCG使
いまくりでがんばってます。
×:映画をヒットさせる為にキャスティングも考えて「仲間由
紀恵」を起用してますが、全くアクションできないのでどうし
ようもないです。
仲間たちがそれぞれ激しいアキションで戦っているのにクライ
マックスであっさり決着付けられてはちょっと興ざめです。
山田風太郎には角川映画の乗りの方が合ってる様です。
ステルス
人口知能搭載のステルス戦闘機と人間との
壮絶な空中アクション巨編。
○:戦闘機アクションといえばトムクルーズ「トップガン」と
いきたいところですがイーストウッド「ファイヤーフォックス
」の方が近いイメージです。
人間のアクションよりメカのアクション映画の方がアメリカ的
でよく似合ってます。宮崎アニメの浮遊感のアメリカ版を楽し
めます。
×:戦闘機で無いにしろA.I搭載のメカが感情を持ち、しだ
いに暴走していく映画は過去に沢山ありますのでその部分で新
しいことはなかなか
できません。その辺は手塚治虫の漫画「メトロポリス」の方が
数段勝ってます。
長いエンドロールの後におまけの1シーンがありますが、待っ
た甲斐があるかどうか微妙です。
ハリーポッター炎のゴブレ
ット
人気シリーズの第4弾です。
○:いままでの中ではストーリーが単純で解りやすいです。他
2つの魔法学校から選ばれた代表が、さまざまな試練に立ち向
かい
だれがNo,1かを競う冒険活劇といった感じ。ハリーの両親
の謎なども多少交えて無難にまとめています。
×:前作から長いこと間が空いたので両親との因縁のあった敵
のことなんてあんまり覚えてなくて思い出すのに苦労しますが
、子供はそんなこと
関係なく見てた様です。ハリーもだいぶ歳をとってもう少年と
いう感じではなくなってるので、周りが子供扱いしてるのに違
和感が多少します。
毎回とにかく尺が長い映画ですが原作が上下巻なのでしかたな
いとこでしょう。