へりくつコラム


第6回「日本人」

 サッカーを見ているといつも思うけど、日本人ってヨーロッパスタイルとか南米スタイルとかの戦法が根本的に合っていないような気がする。でもどちらかと言えば組織的なヨーロッパスタイルかと思う。
 なぜなら、日本人って農耕民族だから狩猟民族とは違い戦いに関しては不向きと思うので、ここは日本人に向いた戦法、すなわち農耕民族的戦法、僕の考えでは守って勝つ、というのはいかがでしょうか?まあ点が取れなければ勝てないのだが。

 でも今は日本人って農耕民族か?昔農耕民族、元農耕民族であって、現在は何民族だろう?
 少なくとも今40代以上の人(1950年くらいまでに生まれた人)は農村出身者が多いのでまだ農耕民族の血が流れているかも知れない。それ以降に生まれた人はサラリーマン家庭に育った人が多いので、サラリーマン民族の血が流れている。って、サラリーマン民族って何?

 サラリーマンとはすなわち仕事に行く人のことである。農耕民族との大きな違いは仕事の場所・環境である。農耕民族は家庭で仕事をし家族全員で仕事をしていた。ところがサラリーマンは会社に行って仕事をする。これはある意味狩りに出かける狩猟民族と同じ行動である。
 つまり日本人は近年農耕民族を捨て、非常に狩猟民族に近い種族に生まれ変わりつつある。これでサッカーも強くなるわけだ。

 しかし心配なのは欧米では家庭を大事にする習慣があるが、日本にはその習慣がまだない。どちらかと言えば会社こそ家族的に組織され、親密な関わり合いで万事乗り切ろうとする風潮の方が多い気がする。

 もう1つ心配なのは、日本人が「戦い」「争い」に関して去勢されてきたことである。もちろん武力闘争などはよくない。しかし、例えば「けんか」による痛みの分かち合い、勝負への概念(勝つこと・負けること)、上下組織の構築、善悪の判断など、その功績は悪しき部分を差し引いても相当に勉強になるはずである。
 親たちが、昔けんかをしていてイヤな目にあったから子供にはさせまい、と思っても、けんかをしない子供がどう育つかまではシミュレートしていないだろう。それでいい部分もあるだろうけど、親と同じには育たないのである。つまり、世代によって方針が変わればすべての世代において違う民族が構成されていくのである。

 時代に臨機応変に対応していく事も大事だが、いつまでも、あるいは長く変わらない日本人的心がなければ日本人は流浪の民族となり果てるかも知れない。

 でもある意味この「臨機応変さ」こそが日本人の神髄であったりして。

2000/12/7

図書館

ネタ本へ戻る