G.M.D.COMPUTRACK
G.M.D.COMPUTRACKとはオーストラリアのグレゴリー=マクドナルド氏によって開発された、オートバイの3次元車体計測器です。 |
車体計測 |
特徴は車体を分解することなく、オートバイのアライメント(オートバイのフレームのねじれ、スイングアームのねじれ、ステムのねじれ、前後タイヤの左右方向のずれ等)、ジオメトリー(オートバイのキャスター角、トレール量、スイングアームスロープ等の車体の姿勢)を短時間で計測するが出来ます。計測すると3枚の計測データが出てきます。1枚目にはジオメトリーのデータ、2、3枚目にはアライメントのデータがプリントアウトされます。それを元に車体の診断を行います。タイヤの接地感のなさ、左右のハンドリングの違い、高速でのぶれ等をデータを元に解説、対処法も教えます。 |
車体セットアップ |
フレーム修正、スイングアーム修正、ステム修正、前後タイヤの整列の修正を行っています。タイヤの接地面がずれていなくても、ヘッドパイプの高さでは後輪の中心に対して大きくずれているという事もあります。トータルで車体を真っ直ぐにする事によって恐ろしいくらいバイクは乗りやすくなります。ここまでは基本整備です。キャスター角:ステアリング軸と地面との垂直線との角度。ハンドリングに大きく影響する。トレール量:ステアリング軸の地面までの延長した時接点とフロントアクスルシャフトの中心を地面に真っ直ぐ下ろした地点との距離。これもハンドリングに大きく影響する。スイングアームスロープ:スイングアームの地面に対してついている角度。タイヤのグリップに大きく影響する。 |
サスペンションチューニング |
車体のアライメントがきちんとセットアップできるとサスペンションもきちんと動くようになってきます。しかし、現在のサスペンションはコストダウンの影響をもろに受け、性能を充分に発揮できておりません。GMDでは本来のサスペンションの働きを取り戻す為にチューニングを行っています。現にチューニングすると、ブレーキがよく効く、ブレーキング時の車体姿勢が安定する、ギャップの走破性が格段に向上する、サスペンションの減衰力(ダンパー)不足による振られ等が解消されるなどいい事ばかりです。これはツーリングでも疲れが激減します。サーキットでも通用するという事は街中でも充分通用します。チューニングフォークに乗りなれると、ノーマルのダンパー不足が非常に良く分かるようになります。耐久性については全く問題ありません。定期的なオーバーホールにより性能は維持できます。ノーマルはダンパーがあまり効いていない為にへたりが徐々に進行してもあまり感じない(違いが分からない)傾向にあります。ちなみに私はツーリングでの疲れが本当に減りました。 |
ジオメトリーチューニング |
なぜプリントアウトしたデータの1枚目がジオメトリーのデータなのか?それはハンドリングについて一番重要なのがジオメトリーだからです。アライメントは基本整備です。GMDの真の力はジオメトリーチューニングにあります。タイヤが路面をグリップする力、非常に高いコーナリング性能、雨の日でも滑りにくい車体姿勢を作り出せます。GMDの提唱する「スイートナンバー」。理想のキャスター角、トレール量、スイングアームスロープ(垂れ角)等にセットアップされた車体は絶大なグリップ力を発揮します。これを「ジオメトリックダウンフォース」と呼びます。それぞれの車体でどれだけスィートナンバーに近づけるか、GMDコンピュートラックではシミュレートも可能であり、失敗の恐れなく理想の車体にセットアップできます。バイクのポテンシャルが大きく増大する事により、ライダーも今まで抑えられていた力が解放され、スキルもどんどん上がっていきます。安全に楽しく速く。GMDでは自分のバイクで実現が可能です。 |
私のジオメトリーセットアップBIG1について |
形はBIG1ですが、コーナリング性能、ハンドリングの軽さは別次元のバイクになっています。乗ってて楽、曲がって楽、後はライダーの気合だけという感じです。前後17インチにしていますが、トレール量もきちんと確保してあり、ハンドルが切れ込む症状も一切ありません。マグホイールの軽量化も最大限活かされています。キャスター角はレプリカ並みに立っています。ちなみに18インチの時はマフラーの集合部分とか、フレームを擦っていました。現在17インチでも擦ります。しかしコーナリング性能が大幅に上がっている為よりハイペースで走れます。 GMD岡山にいつも置いてあるので見たい方は是非遊びに来てくださいね。 |